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お母さん、久し振りだネ。

■ベトナム国内は高インフレ。
・最近のニュース。「ベトナム国内は高インフレで特に小売市場における購買力低下、内需の低迷が顕著」。
・ 『Vietnam Report調査』より「消費者の40%近くが年末に向けての経済状況改善を期待していない」と回答、また「物価上昇も収入は変わらず一般市民は家庭の支出の厳しい見直しに迫られ、高品質な食材を選択する市民でも割引時間に合わせるなど、支出の工夫を余儀なくされている」。

■コロナ前の成長率10%超には中々届かない。
・庶民の味方である食品スーパー/『サイゴン・コープ』でも「顧客が割引品を中心に購入する傾向が強く平均購入額は2427〜3022円に留まっている」。
・ベトナム統計総局(GSO)は「2024年9月までの小売総売上高とサービス業売上高は前年同期比で8.8%増加したが、新型コロナ前の成長率である10%超には届かず、内需の回復は不十分である」と示す。
・ベトナム経済成長の主要な推進力には「消費、投資、輸出」が挙げられるが「現状では内需の低迷が投資と輸出に負担をかけている」といわれる。

■ベトナム南部の麺料理『Hu Tieu』。
・余談、小売業は女性の日、ハローウィン等のイベントに合わせてプロモーションを打って購買欲の刺激に努めるも、その効果は一時的、限定的である。消費者の所得を高める、最低賃金引き上げるための政策が求められ、急な増税を控えるべきとの声も上がる。
・先日、一ヶ月振りに毎日昼食を頂きに通っていた『Hu Tieu屋』へ訪れた。『Hu Tieu(フーティウ)』とはベトナム南部発祥、米粉から作られた麺料理。店主であるお母さんは私を見るなり「久しぶりね、日本に帰ってたのかい、来てくれないから淋しかったじゃない、それとも『Hu Tieu』に飽きたの?」と微笑みかけてくれた。
・上述のように物価上昇する中でも変わらぬローカル価格と毎日通うほどの美味しさを相変わらず提供してくれている。私ひとりが通って食す金額は微力なのだが、美味しくて優しいお母さんの味が続いて欲しい、そんな想いで私は「今日も美味しかったよ」と言葉を届けた。

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