オービタル旅行。
■米国『スペースX』。
・最近のニュース、「米国『スペースX』は台湾の地政学的リスク懸念、部品生産一拠点としベトナムに2300億円の投資計画あり」。
・米国の航空宇宙メーカー/『スペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ(SpaceX)』の複数サプライヤーが、地政学的リスクから新規注文について製造拠点を台湾からほかの国に移管する動きがあり、ベトナムがこの恩恵を享受する国の一つになる」と見られている。
・本報道は「『スペースX』の要望とされており、部品を供給する台湾系ウィストロン・ネウェブ・コーポレーションはベトナム北部紅河デルタ地方ハナム省の工場で『スペースX』の衛星インターネットアクセスサービス/『スターリンク』向けの設備部品生産を行っている」。
■ベトナムの宇宙ビジネス。
・ハナム工場は「高まる需要に対応すべく、従業員数を現在の3000人から少なくとも2倍に増やす計画」だ。同じく「『スペースX』のサプライヤーである台湾系企業『ユニバーサル・マイクロウェイブ・テクノロジー』と『シェンマオ・テクノロジー』もベトナム工場への投資を実施」している。
・『スペースX』のグローバルビジネス担当上級副会長は「9月に訪米したトー・ラム書記長 兼 国家主席(当時)との会見で、ベトナムは同社の衛星インターネットアクセスサービス開発計画において重要な潜在的市場であると評価し、近い将来ベトナムに2300億円を投資する計画がある」と述べた。
・本報道の大規模な投資は今後ベトナムの宇宙ビジネスの活性化に大きく寄与するだろう。また『スターリンク』は地球低軌道に多数の小型衛星を配置することで、リモートエリアやインフラが整っていない地域でもインターネットの高速化を実現し、教育や医療、災害対策等様々な分野での利用が見込まれている。
■カーマン・ライン。
・余談、ちなみに宇宙旅行の費用が気になり調べてみると、旅行行程や提供企業によって大きく異なるが目安として、国際宇宙ステーションへの旅行等が出来る『オービタル旅行(地球を周回する旅行)数十億円以上』、ヴァージン・ギャラクティック社やブルー・オリジン社等が提供する旅行『サブオービタル旅行(短時間の宇宙旅行)数千万円以上』、無重力体験や成層圏までの気球旅行等が出来る『擬似宇宙旅行(ジェット機や気球を利用した体験)150~700万円』となっている。
・地球の海抜約100キロメートル上空にある『カーマン・ライン』が宇宙空間の境界とされる。地球の大気圏を超えた領域を宇宙と定義し『カーマン・ライン』を超えると、空気がほとんど存在せず、青空が黒い宇宙空間に変わるそうだ。
・宇宙から地球を見た時、壮大で違う世界の景色に単に感動するだけか、それとも自身のアイデンティティさえもひっくり返されるような感覚を経験するのか。そんな夢のような宇宙旅行・世界は既に夢物語ではなくなり、いつの日かベトナムから旅立てる日がやってくるのかもしれない。