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法案は庶民の目線も重要。

■飲酒運転の完全禁止案 。
・最近のニュース、「多数のベトナム国会議員が賛成しており国会常務委員会は『飲酒運転の完全禁止案』国会に提出」。
・提出案は「運転時のアルコール濃度を完全に禁止するものであり、以前はアルコール濃度に関する基準があったが今回の法案ではそれが廃止される」。

■飲み会へは自分のバイクで。
・同法案は「国民の大きな関心事」であり、「同委員会と法案作成機関が慎重かつ徹底的に議員の意見を研究し多くの専門家や国民の意見を取り入れてきた」。また「政府は非常に具体的な見解を文書で示し詳細な分析と評価を行っている」。
・依然として意見が分かれる当問題、特に見解の違いに関して同委員会は慎重に対応している」と強調した。
・余談、以前私のnote『飲み会へは自分のバイクで』書き留めたが、バイク文化であるベトナム、バイク無しでは生活が成り立たず、大半のベトナム人は通勤、食事、飲み会、遊びに行くのも常にバイクと一緒なのだ。運転者に対してアルコール濃度基準を設けた事で、自身のバイクで飲みに行く事を避ける人々が増加、飲食店は大打撃を受けており、2023年1ー10月期の酒/タバコ税収1048億円で対予算費70%減少した。

■廃業に追い込まれる飲食店。
・同案が可決されれば数え切れない程の飲食店が廃業に追い込まれるだろう。主要都市で暮らす多くのベトナム人は自宅からバイクで30~60分かけて仕事場へ向かう、例えば飲み会がある日は会社にバイクを置いて、配車アプリで飲み会場所へ移動し、終了後も翌朝も配車アプリを利用し帰宅と出勤、翌日終業後漸く自身のバイクで帰宅出来る。ひとり身でもこの行程は堪えるだろう、ましてや子供を朝晩送り迎えしながら働く人々も多い、彼らの生活が180度変わってしまい、実情とかけ離れており現実的な案とは思えない。
・同案を否定はしないが、可決する人々が運転手付きの車を所有していたり、日常的に車移動できる生活レベルの人々も多いだろう。バイク生活やその客層をターゲットにする飲食店の人々の生活環境を含んだ上で議論されている案なのだろうか、バイク生活を想像出来ない人々が安易に同案を可決していく事があってはならない、と捉えている。

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