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その音色は石畳から。

■世界のブランドショップ街の小売スペース賃貸料動向。
・最近のニュース、「小売スペース賃貸料、ホーチミン市ドンコイ通り年間58万円/㎡は世界14番目の高さ」。
・米不動産サービス大手『クッシュマン&ウェイクフィールド』発表した『世界のブランドショップ街の小売スペース賃貸料動向』の年次調査レポートでは「2024年の世界のメインストリート、ホーチミン市1区のドンコイ通りは上述の通り、世界の49本の通りの中で14番目(前年13位、今年は1つ順位を下げた)」となった。
・アジア太平洋地域で見ると「ドンコイ通りにある小売スペースの年間賃貸料は51本中16位、ハノイ市ホアンキエム区のチャンティエン通りは53万円18位」に立っている。

■イタリア首位(325万円)、東京6位(188万円)。
・ドンコイ通りの小売スペース賃貸料は「日本の銀座通り(188万円6位)や韓国の明洞(ミョンドン)通り、中国の南京西路、シンガポールのオーチャード・ロード、ドイツのノイハウザー通りやカウフィンガー通りなどに比べると割安だが、ギリシャのエルム通り、アイルランドのグラフトン・ストリートなどに比べると割高」となった。
・ちなみに『2024年世界で最も小売スペース賃貸料が高い通りTop5』は以下の通り、イタリア・ミラノのモンテ・ナポレオーネ通り325万円1位(前年2位)、米国・ニューヨークの5番街320万円2位(同1位)、英国・ロンドンのニュー・ボンド・ストリート280万円3位(同4位)、香港の尖沙咀255万円4位(同3位)、フランス・パリのシャンゼリゼ通り204万円5位(同5位)となっている。

■北イタリア。
・余談、数十年前私は毎冬北イタリアを訪れ、ミラノ郊外に暮らす旧友に会いに行く事が当時の楽しみのひとつだった。彼の愛車『Fiat 500』で真っ白に色づく雪山を走り抜けた記憶が蘇る。またミラノの街中を当てもなく歩くだけでワクワクした事を想い出している。
・上述のモンテ・ナポレオーネ通り周辺には石畳の通り、小道があり自動車が走る度敷き詰められた石がぶつかり合う。その重たい音は「ゴツッ、ゴォトッ」と胸とカラダに響き心地いい。
・そんなBGMをバックにネオクラシカルやバロック様式の建物が立ち並ぶエリアを歩けば、まるで私は映画の主人公になったような、幼少の頃に読んだ絵本・おとぎ話の世界、伝説や非現実的な夢物語の中へ迷い込んでしまったような感覚を持った。本報道の賃料にはその土地の文化や風土が溶け込み、訪れた人々へ上述の様な空気や気分を提供してくれる分も含まれているのかもしれない。

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