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詩集|歌詞になる前の短編集

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メロディに詩をのせるとき、物語を削っていきます。削られる前の物語を短編集にしてみました。 どんな演奏にのせるかは、ご自由に想像してください。出来上がった歌詞も載せません。曲をど…
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#歌詞

(詩)幸せの鐘を打ち鳴らす時、僕の手はボロボロになっている

(詩)幸せの鐘を打ち鳴らす時、僕の手はボロボロになっている

物語を綴る
何よりも美しい話
そしてそれにすがりつく

失意の底で
幸せをもたらす鐘を打ち鳴らす
手のひらは血まみれなのに
涙は出ない

鐘は響かない
ひどく錆びている
叫んでいたらしい
喉がとても痛い

絶望の色をご存知ですか?

オリジナル曲|虚ろな人

あの娘は脚がないから
綺麗な景色を知らない
だから伝えようとした
草原の夜明けを

桃色と紺が滲んで
風が抜けるのを映す
そいつを柵にもたれて
一人眺めてたのさと

あの娘はそれが嘘だと
知りながらキラキラと笑って
だけど本当はあまり
僕に興味はない

あの娘は耳がないから
愛の言葉を知らない
だからあの娘を抱きしめて
好きだよってつぶやく
この胸の震えが少しでも
あの娘に伝わればと
あの娘は僕の
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エレクトリック(詩)

エレクトリック(詩)

ラジオから80年代のハードロックが流れた。
ディストーションはノイズみたいで、向日葵みたいに咲いた暴力。
つまり、どうでもいいんだ。

エレクトリックにしかない華がある。
言葉にするのは難しいから、チェ・ゲバラの写真にキスをしよう。

僕のことを分かってもらいたいかと聞かれたら、そうでもないねと答える。
今、自己愛と世界平和のために文字を書いている。
ジョン・レノンみたいにクソったれで、何がしたい

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二分間(詩)

二分間(詩)

ゴッドファーザーに憧れた男が背中を刺された。
最後の言葉はアイ・ラブ・ユー。
彼には愛する人なんていなかったのに。

刺した男は帰り道に想った。
愛しい売春婦。
今夜、君を助けに行く。

緑色の雨が降り始めた。
アスファルトが優しい色に染まる。
絵になる風景だけど、画家は気にも留めず通り過ぎた。

ライフ・イズ・ビューティフル。
チャップリンが街の片隅でバイオリンをひいている。
乞食たちは聴き入っ

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