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プールサイドのジャグジーで高齢者の男女が会話されているのを横で聞いていました。

病院行ったら痩せなさいって言われたから、プールで歩いてるんだけど、帰ったらお腹空いて以前よりいっぱい食べるようになってしまったわ~。逆効果になって困るわ~。」と、男性が言うと、女性が「分かるわ~」と同調されていました。

私はこの人たちをプールで見かけたことはありますが、会話したことがないので話には入りませんでした。正確な年齢は分かりませんが、二人とも70代半ば、あるいはそれ以上だと思います。

男性は小太りですが、ものすごい肥満体ということでもありません。お腹はポコンと出ていますが、よくいる高齢者の体型です。女性は中肉中背。

男性が話を続けました。「最近、膝が痛くなってきて、ヒアルロン酸を打ちに行ってるんだけど、痛みを無くすには体重を減らしなさいと先生が言うんですよー。」

「そうでしょうね。膝関節だけじゃなく、股関節にもずいぶん負担がかかってますよね。その歩き方では、ますます痛みがひどくなりますよ。」と、私は心の中でつぶやきました。だって、ヨタヨタした高齢者の歩き方でしたから、それは痛みが出て当然です。

でもこれは面当向かって言える相手ではありません。何度か見たことがあるというだけで、お互い何も知らない他人です。その後は、他愛もない会話になって、痛みに対する具体的な解決方法の話はまったく出ませんでした。日常会話ってそういうもんですよね。

以前、中途半端に私が話に入ったことで、ややこしくなったことがあります。だから、これが知人の会話だとしても、私は話に入らないよう最近は心がけています。

良かれと思って話に入るのは「大きなお節介」で、相手は望んでいません。


プールへ行く行動力は素晴らしい!


痩せなさいと言われて、プールへ行く行動力はとても素晴らしいです。何度も見かけるということは、ちゃんと続いているわけですから、さらに凄いことです。

この人たちはいま、老化と戦っています。老化を少しでも遅らせたいからプールへ来ています。私はたくさんの高齢者にプールへお誘いしますが、誰も「行きましょう」と言わないです。

  • 水着がない → 一緒に買いに行きましょう

  • 行く足がない → 車で乗せて行ってあげます

  • 恥ずかしい → 水の中に入れば見えないです

どんなに優しく私が手を差し伸べても、行かない人は行きません。なぜだか、想像できますよね。

行く気がないから行かないです。


どんなに健康のため、痛みを軽減するためと言っても、行かない人は絶対行かないです。

これを読んでいるあなたは70過ぎてからプールへ行くことができるでしょうか?

絶対行かなければならない場所ではありません。70過ぎたら膝が痛くなり、整形外科へ行くと、「プールで歩きなさい」と言われたと想像してみてください。

きっと行かないでしょう?


そう考えると、先ほどの男性は本当に素晴らしい行動力です。今日一番言いたいことを最後に書いておきます。

健康を維持するためには、高齢者ほど努力が必要になります。努力は年が行けば行くほどできなくなるものです。少しでも早い年齢から、何でもいいので努力する習慣を付けてください。70過ぎた時に、きっと役に立ちます。あなた自身の体です。

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★整体師/りょう★ピンピンコロリのいきかた(認知症予防と健康寿命を延ばす方法)
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