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思いがけず目にした言の葉たち

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日々目にするよい言葉がそのまま流れていくのがもったいないので、noteにしてみました。
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記事一覧

「そうなったら引き時だ」UEFA会長チェフェリンの父の言葉

UEFA会長で元弁護士のアレクサンデル・チェフェリンが、弁護士時代に同じく弁護士でメンターでもある父に、 「いつになれば案件を客観視できるのか?」 と聞いたそうです。すると、父は答えます。 「そうなったら引き時だ」 【龍成メモ】欧州サッカー連盟(UEFA)主導のチャンピオンズリーグから抜けて、独自リーグ(Super League)創設を目論むレアルマドリード会長のフロレンティーノ・ペレスやユヴェントス前会長のアニェッリと、それを阻止したいUEFA会長チェフェリンとの政

生きることにとっての最大の障害は、明日という時に依存し、今日という時を無にする期待である。 by セネカ

「人は、これを、次にあれを、と考えをめぐらせ、遠い将来のことにまで思いを馳(は)せる。 ところが、この先のばしこそ生の最大の浪費なのである。先のばしは、先々のことを約束することで、次の日が来るごとに、その一日を奪い去り、今という時を奪い去る。 生きることにとっての最大の障害は、明日という時に依存し、今日という時を無にする期待である。 君は運命の手中にあるものをあれこれ計画し、自分の手中にあるものを喪失している。 君はどこを見つめているのか。どこを目指そうというのであろ

憂慮する心がけは繁栄への道、喜んで有頂天になるのは滅亡への道 by 列子

趙襄子(ちょうじょうし)の憂慮晋の趙襄子(ちょうじょうし)は、2つの都市を次々に降伏させたと報告を受けた際、周りの予想に反して顔を曇らせた。 その理由を趙襄子に聞いたところ 「揚子江や黄河の氾濫でさえ三日とは続かない。激しい雨もいずれ止み、太陽がてっぺんに来るのもほんのひとときにすぎない。しかるに、わが趙氏一族の徳行は、長い間つもりつもってきたというわけでもないのに、一度に二つの城市(=都市)が降伏してくるというのは、これはうっかりすると、明日はわが一族にも滅亡が訪れてく

「成功」とは自分がやりたいことを極めること、「幸せ」とは…

会社を辞め、カレー屋開き「15年」続けられた理由という記事が東洋経済オンラインに出ています。ちなみに、このカレー屋とは新宿にある「草枕」です。ご存の方も多いと思います。 そして、この記事に関して失敗小僧さんというYoutuberが動画を上げています。その動画内容を今日はご紹介します。 ※好き嫌いが分かれる方なので、私のnoteを読んだ後に動画を観た方がいいかもしれません 「成功」とは自分がやりたいことを極めることである失敗小僧さんの持論でもありますが、『「成功」とは自分が

神様からのご褒美って、本当にやるべきことを、グッと積み重ねてきた人にしかもらえないんだよ by サッカー岡田監督

【龍成メモ】本田さんが解説で三苫さんのプレーを見て「ちっちゃい頃1対1の練習めっちゃしとったんでしょうねぇ」と言ってたのも記憶に残りました。 #サッカー日本代表 #ベスト16 #三苫 #森保監督 #本田

もうちょっと気楽に考えろよ by 堀口恭司(格闘家)

コレをやると人生ラクになりますという堀口恭司選手がインタビューを受けている動画をたまたま観ていたら、とてもいいことをおっしゃっていたのでnoteにします。David Haltonさんがインタビューしてます。 「怪我しているアスリートとか落ち込んでいる人に、恭司さんからのメッセージはありますか?」【龍成メモ】私は堀口選手の笑い声と顔が大好きです。なんかそれだけで元気がもらえる非常に稀有な方だと思います。 年末はベラトール側で出るのは少し寂しい感じもありますが、試合が見られる

今、世界はもろく、不確実であり、我々はそのレンズを通して活動している by ゴールドマン・サックスCEO

Goldman Shuffle Aims to Reduce Reliance on M&A というWSJの記事の中でのゴールドマン・サックスのDavid Solomon CEOの言葉。 投資銀行業務が冬の時代を迎える中、同部門への依存度が高いゴールドマン・サックスは第3四半期の利益は43%減となり、同業他社と比較しても断トツの落ち込みとなっています。 先日、ゴールドマンは投資銀行部門とグローバルマーケッツ部門を統合すると発表しました。これはハイリスク・ハイリターンな事業

車を追いかける犬にはなるな by Matt Mullenweg

【龍成メモ】最近、本当に同じことをずっと考えていたので、心に刺さりました。そして、この言葉を忘れないためにも(そしてみなさんにも共有したかったので)noteにしました。 社外での活動を増やしているおかげで、美味しい話が舞い込んでくるようになります。美味しくて危険ということではなく、まともな会社とのまともな仕事の話です。 つい嬉しくなって契約しそうになりますが、果たしてその仕事をした後に会社や自分や社会に何が残るのか?本当になりたかった未来につながっているのだろうか?と、立

悩みは大きな悩みの方がいい

日曜の昼下がり、だらっとYouTubeを見ていたら昔のテレビ番組で、紳助さんが興味深い話をしてました。 「人間誰でも悩みはある。だったら大きな方がいい」 「悩みがなくなると、小さなことを大きな悩みにしてしまう。小ちゃな悩みが大っきくなっても人には分かってもらえない。自分でも解決できない。元々小さな悩みだから」 「大きな悩みは(他の人にも分かりやすいから)人に相談に乗ってもらえるからいい」 #松本人志 #島田紳助 #悩み Photo by Sasin Tipchai

「いつか何かを達成した時に幸せは訪れる」という幻想~「限りある時間の使い方」の感想文 その3

「限りある時間の使い方」感想文の第3弾です。本当はもっと書く内容があったのですが、この文章がよすぎるので、切り出してリリースします。 【龍成メモ】1月に出張から帰ってきたらコロナで陽性になってしまい、ホテルに隔離されてました。 公費で無料で宿泊しているので何も文句は言えませんが、冷え切ったお弁当のごはんに箸を入れると、白米が冷たすぎるので箸が折れてしまいます。お弁当のおかずは冷たく味付けも謎なので、何を食べてるのかよく分かりません(デザートは味がしたので味覚障害ではないで

(ニッチ戦略)タマス:選手を花にたとえるならば、私たちはその花に仕える蝶でありたい

田舛彦介氏の卓球にかける熱い思い創業者の田舛彦介氏は卓球の選手でした。創業前の話になりますが、1941年の国体(当時は明治神宮体育大会)で卓球が「軟弱なスポーツ」という理由で除外されます。 憤慨した田舛氏は厚生省と日本卓球協会に猛烈な抗議。そして「卓球の名誉をかけて」地元山口県のマラソン大会に出場し優勝してしまいます。 自身が使いたいと思う卓球用具がなかったため創業田舛彦介氏は混合ダブルスで日本一に輝くほどの実力でしたが(男子シングルスは2位、男子ダブルスでも2位)、選手

『名物が無いのならつくればよい』崎陽軒創業者 野並茂吉

初代の野並茂吉氏が、当時の南京街(現中華街)の食堂で突き出し(お通し)として出されていたシューマイに目をつけます。 車内で食べることを考え、冷めてもおいしいことにこだわります。 南京街の点心職人・呉遇孫をスカウト。約1年の試行錯誤の結果、豚肉と干し貝柱を使った「冷めてもおいしいシウマイ」を完成させました。 ※崎陽軒の歩みより 【龍成メモ】「無いなら作ればいい」という発想とエネルギーにひたすら共感します。 ビービット創業直後には「心理学や行動経済学を学んだことはあるの

自由ってそんなにいいもんじゃないですよ。なんらかの障害があったほうが心は楽です by 米津玄師

Photo by Julia Kuzenkov from Pexels #米津玄師 #ヤフー #自由 #不自由

「亢龍の悔いあり」とYoutuber

徒然草 第八十三段島内さんの解説には「無限の上昇・隆盛はあり得ず、必ず下降・破滅へ向かうという、この世の真実と向き合い、その破滅を回避するには、絶頂の一歩手前で自制するという生き方に活路を開くことを見出した段である。」とあります。 徒然草にある「亢龍の悔いあり」という言葉は「易経の乾(けん)」からです。 易経 乾「天を昇りつめて降りることを忘れた龍。勢位を極めておごり亢(たか)ぶればかえって悔を残すことにもなる。」という意味です(岩波文庫より)。 【龍成メモ】連日100