憂慮する心がけは繁栄への道、喜んで有頂天になるのは滅亡への道 by 列子
趙襄子(ちょうじょうし)の憂慮
晋の趙襄子(ちょうじょうし)は、2つの都市を次々に降伏させたと報告を受けた際、周りの予想に反して顔を曇らせた。
その理由を趙襄子に聞いたところ
「揚子江や黄河の氾濫でさえ三日とは続かない。激しい雨もいずれ止み、太陽がてっぺんに来るのもほんのひとときにすぎない。しかるに、わが趙氏一族の徳行は、長い間つもりつもってきたというわけでもないのに、一度に二つの城市(=都市)が降伏してくるというのは、これはうっかりすると、明日はわが一族にも滅亡が訪れてくるのではないだろうか(と思うと、心配でならんのだ)。」
と答えたそうです。
列子の解釈
以上は列子にある話ですが、以下のような列子の解釈も付け加えられています。
「そもそも、憂慮する心がけは繁栄への道であり、反対に、喜んで有頂天になるのは滅亡への道である。
戦って勝利を勝ち取るのはさしてむずかしいことではないが、その勝利を永く持続することが難しいのだ。」
Avi ChomotovskiによるPixabayからの画像
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