生きることにとっての最大の障害は、明日という時に依存し、今日という時を無にする期待である。 by セネカ
「人は、これを、次にあれを、と考えをめぐらせ、遠い将来のことにまで思いを馳(は)せる。
ところが、この先のばしこそ生の最大の浪費なのである。先のばしは、先々のことを約束することで、次の日が来るごとに、その一日を奪い去り、今という時を奪い去る。
生きることにとっての最大の障害は、明日という時に依存し、今日という時を無にする期待である。
君は運命の手中にあるものをあれこれ計画し、自分の手中にあるものを喪失している。
君はどこを見つめているのか。どこを目指そうというのであろう。
来るべき未来のものは不確実さの中にある。ただちに生きよ。」
【龍成メモ】
昨年1月にアメリカから帰国した際、コロナに感染していたため成田空港近くのホテルに10日間以上隔離されてしまいました。
おそらく300円ぐらいの味のしないお弁当は完全に冷え切っていて(羽田組と違い、成田組は恵まれてませんでした)、ご飯を食べようと箸を刺したところ、ご飯が冷たすぎて箸が折れてしまいました。
寒いので暖房をつけっぱなしにしていましたが、加湿器などはなく喉はカラカラになり、コロナが治るどころか日々悪化していきます😂
ホテルの目の前に「すき家」が見えてましたがデリバリーはなく、Uberもパンダもケンタッキーもマックデリバリーも、すべて圏外です。
当然「一刻も早く出たい。早く時が経たないだろうか…」と考えました。しかし、よく考えてみたら早く出たいと思って日々過ごそうが笑って過ごそうが、一日は等しく過ぎていきます。
「毎日出るときのことばかり考えていたら、それまでの一日一日、日々を無駄に生きていることになる。開き直ってこの環境を楽しもう」と気持ちを切り替えました。
そうしたところ、急に何かをアウトプットしたいという衝動にかられ、コロナ療養が明けたらnoteをちゃんと書こうと決意し、今日に至ります。
セネカを読んでいて、その時の気持ちを思い出しました。未来にばかり目を向けて今日をそっちのけにせず、今日を生きたいと思います。