一を聞いて十を知る〜養うべき大局観とは〜
「あ〜この人察しがいいな」
「言ってもないのによく気が効くな」
このようなことってないですかね?
私も営業マンの端くれですので、できる限り
相手が言わずとも痒い所に手が届く言動を
心がけているつもりです。
私もまだまだ修行の身ではありますが、
尊敬するような方々に共通することがあります。
それは、皆さん
『一を聞いて十を知る』
という考えが癖づいているなと思います。
これは、一部分を知っただけで全体像を理解する
ことができる、非常に賢く柔軟だといった時に
使われることわざです。
相手が要求を言葉にする前に、言葉の端々や
相手の性格などから読み取って、次に起こる
シチュエーションを想像している。つまり、
「未来形で生きている」
と思います。
相手の思考を先読みし、一部分から次に必要な
行動である全体像を感じ取っていく。
これはとても重要なスキルだと思っています。
例えば、私の保険業界で見てみましょう。
「保険の相談をしたいんだけど」
とお客様からご連絡をいただいたとしましょう。
この言葉の裏に隠されている次なるストーリー
を先読みせず行動すると、お客様をがっかり
させてしまうかもしれませんね。
この言葉の背景にはこのようなことが考えられ
るのではないでしょうか。
・今ご加入中の保険を見直したいのかな
・新しく家族が増えたのかな
・保険以外にも投資とか気になることがあるかな
・住所の変更や給付金の請求があるのかな
・お財布事情が厳しくなったのかな
・お仕事に変化があったのかな
・ご病気などされて保障を手厚くしたいのかな
・YouTuberの保険不要論でも聞いたのかな笑
ざっとパッと思いつくことだけでこれくらい
出てきますね。
1つの言葉の裏にはたくさんの思いが隠れている。
それを先読みして、できるだけそれをその場で
スムーズに解決できるよう、可能な限り準備を
して面談に向かう。
このような姿勢が大切かなと思っています。
また、この「一を聞いて十を知る」という言葉
と似たような考えで、
『大局観』
という言葉があります。
これは、物事の成り行きや全体像に対する見方
やそれに対する判断を指す言葉です。
例えば、将棋の対局ではプロ棋士同士が何手先
まで読みができているかで勝敗を分かちます。
この成り行きを見る力である「大局観」が
いかに研ぎ澄まされているかが物事の結果に
大きく現れてきます。
そのため、目の前の事象だけで物事を判断する
のではなく、その事象から派生して発生する
であろう先を読んだ言動を心がけたいものです。
過去記事でご紹介した「損して得取れ」という
考え方もこの「大局観」が関わってきます。
ぜひこの先読みの精神「一を聞いて十を知る」、
物事の成り行きを掴む「大局観」をしっかり
考えたうえで行動をする癖をつけましょう。
それでは。
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