【座禅と呼吸】
今回は「座禅と呼吸」について書いていきます。
座禅と言えば?
”座禅”というと、
■悟りを開く
■精神統一
■集中力アップ
など「精神的な効果」を求めるイメージが多いと思います。
「座禅」は
日常生活をおくる上では一般的には馴染みの薄い感じもしますが、
実は、健康を考えるうえでも非常に利点が多く、
日常に取り入れるのがおススメなエクササイズと言えます。
座禅は「強度の軽い有酸素運動?」
「有酸素運動」といえば、ウォーキングやランニング、水泳など
酸素を必要とする運動のことです。
健康法やダイエット法としてよくおススメがされてますね!
特にダイエット法として注目を浴びる理由としては
「脂肪燃焼を促す」という効果に期待が持てるためです。
しかし、有酸素運動のメリットは「脂肪燃焼」だけではありません。
他にも
■血圧を下げる
■ストレスの緩和
■代謝アップ
■持久力向上
などのさまざまな効果に期待が持てます。
有酸素運動を行うことで、筋肉は血液を必要とします。
身体の末端に張り巡らされた”毛細血管”まで血液が巡り、継続的に運動をしていくことで毛細血管の”量”も増えていきます。
そうすることで全身の血流はよくなり、同時に、
運動を行うことはストレスの緩和につながり、自律神経が整えられていきます。
運動によって交感神経が刺激され、運動後に副交感神経に切り替わることで
呼息(息を吐く)運動が活性化され、呼吸によるガス交換の効率も上がります。
呼吸の効率が上がることは持久力の向上につながりますし、
全身の血流がよくなることで身体の代謝機能は向上していきます。
座禅の利点
有酸素運動には様々な利点がありますが、
これらは「座禅」によっても、
一部同じような効果を得ることができるというのです!
詳しくは後半の項目で説明していきますが、簡単に説明すると
■自律神経を整え、呼吸効率を上げる効果
■姿勢を整えることで血流を阻害する圧迫を取り除き血行促進
といった効果に期待が持てます。
すごいぞ!座禅!
座禅の6つの効果
すごいぞ!座禅!ということで、
座禅の6つの効果についてみていきます。
座禅の効果①呼吸数の減少
呼吸数が少ない、ということはそれだけ
深く、長い呼吸が出来ているということになります。
呼吸の運動としては、
交感神経優位の吸息運動がメインになっている場合、呼吸は浅く・速くなりやすいです。
この反応は、シチュエーションとしては「緊急事態」の反応であり、天敵と戦うか、逃げるか、といった「闘争・逃走モード」に入っています。
一方、副交感神経が優位に働き、呼息運動がしっかりと出来ていると
深く・長い呼吸運動になり、血圧も下がり心身ともに落ち着いた、リラックスした状態をつくることができます。
一般的な呼吸の回数としては、
成人で1分あたり12~20回(個人差あり)とされており、
新生児の頃は30~60回の呼吸をしていますが、肺の機能が成長していくにつれて呼吸数は少なくなっていきます。
座禅を観察した研究では、多くの被験者の呼吸数が減少し、
平均で1分あたり8回程度まで減少がみられたそうです。
座禅が副交感神経の活性化、呼息運動を促すことがよくわかる結果です。
座禅の効果②呼息時間の増加
呼吸に関わる自律神経は、ざっくりと簡単に言えば
交感神経と副交感神経でシーソーのような関係になっています。
どちかが活性化するともう片側は劣勢となる感じです。
呼息時間が増加するということは、やはり副交感神経が優位になっている状態。
息を長く吐きだせることで、体内のガス交換も効率が上げることができますし、不良姿勢の原因となりやすい首肩周りの吸息筋の負担も軽くなります。
座禅の効果③α波とθ波の脳波が増加
座禅の時の脳波を測定した実験では、
覚醒を示すβ波は減少し、脳がリラックスした状態を示すα波とθ波の増加が確認できたそうです。
座禅によって「精神的に安定」「心を落ち着かせる」というのは化学的に見ても確証の持てることのようです。
座禅の効果④内臓機能の活性化
座禅によって、副交感神経が優位になることは前述しましたが、
これは=内臓機能の活性化ということにつながります。
内臓のほとんどは副交感神経の働きにより活性化されます。
内臓の機能が向上し蠕動運動が促されることで、全身の血行促進にもつながり代謝のアップがなされます。
また、座禅で行う呼吸は自然と腹式呼吸になるので
特に呼息筋によって内臓が物理的に圧迫を受け、その刺激によっても蠕動運動が促されることになります。
座禅の効果⑤姿勢が整う
正しい座禅の仕方を行うと自分の重心線を意識することができ、
猫背や巻き肩、スマホ首、といった不良姿勢の改善にもつながります。
また、股関節の可動域アップや骨盤の調整にもつながります。
座禅の効果⑥悟りが開かれる
悟りなどと言うとスピリチュアルなイメージになりがちですが、
要は「いま、ここに集中」といったマインドフルな状態だったり「自分の内面と向き合う」ような状態です。
このような心理状態は、前述してきた「座禅による5つの身体的な利点」からもたらされると言えます。
まとめ
いかがでしたか?座禅の利点をお伝えしてきました。
日頃の生活にエクササイズとして取り入れてみてはいかがでしょうか?
具体的な座禅の行いかたについては別記事にして公開していこうと思います。
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