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短編小説『12月の焼き芋ケーキ』
走りながら考え事をするのは向いてない。そんなことは分かっているのに、私は走りながら考えている。
ケーキを買うべきか、終電に乗るべきか。
今日はなんてったってクリスマス。恋人に会うことが正しいのだと、これでもかと見せつけられる日。終電間際の聖夜だというのに、まだ駅前には人がいた。
誰しもにぶつかってやりたい欲求にかられるけど、それでケーキも終電も間に合わないなんてバカなことになるのが嫌で、全
「色」と「一文字目」で書く① ウィズレッドパック
ウィズレッドパック
「やっぱり女の子ですんでねー。いいお家に住まわせたいわけですよ」
「そうは言いましてもね。ていうかみなさんそうおっしゃるんですよ。みなさんがおっしゃるということは、そのねがいがかなう人もいればかなわない人っていうのが生まれてしまうもんで」
「うちの娘が、かなわない側だって言いたいのか、おたくらは」
「いえいえ、そんなことはないんですけども、あくまで可能性があるっていう話で
様々な媒体で書いてみる②商品の説明書 あなたのマイフレンドシリーズVol.3 タカシ
縛り『商品の説明書』× テーマ『田舎民』
あなたのマイフレンドシリーズ Vol.3 タカシ【ともだちになってくれるきみへ】
このしょうひんはぜったいにひとりではあけないでね! いいこはおとうさんおかあさんといっしょにあけてね! ぼくとのやくそくだよ(タカシ)
【保護者の方へ】
本商品は、昨今の幼児教育における危険をすべて先回りして予防してくれる特定意志薄弱児童監視指導ロボット。きっとあなた
架空のドラえもんの回を書く①バリア
単語から連想して、架空のドラえもんの回を書く使った単語「6月」
発想「6月→梅雨→雨を防ぐ道具→バリア」
バリア
「ドラえも〜ん!!!」
のび太はドラえもんに抱きついた。
そこに色欲の気は互いにない。
彼らの抱き合う胸中は、
のび太には、救済への希望と、彼ならなんとかしてくれるという期待。
ドラえもんには、期待が分かるからなんとか嫌な目に合わせたいという気持ちと、しかし