満員電車で他人がぶつかると怒る人に思う
ロッシーです。
今朝、通勤のため満員電車に乗っていたときの話です。
相変わらずの激混みです。
私の隣の男性(仮にAさんとします)が、なにやら険しい表情で後ろの人を何度も振り返って見ていました。
「何だろう?」と思ったら、どうやらAさんの後ろに立っている人が、Aさんに少し体がぶつかっていて、それに対してAさんが「何してんじゃこら?」とガンつけていたわけです。
Aさんは、とうとう我慢できなくなったのか、肘でグイっ!と後ろの人を押しのけて「チッ!」と舌打ちまでする始末。
皆さんも一度はこういうシーンに遭遇したことがあるのではないでしょうか。
人の怒りオーラというのは不思議と周囲に伝わるんですよね。
私も含めて、半径1メートルくらいは、
「あ、なんかこの人怒ってるわ・・・やばい」
みたいな雰囲気になりました。
かわいそうなのは、Aさんにぶつかってガンつけられている人です。満員電車で密着していますから離れたくても離れられません。電車走行中は揺れますし、どうしてもAさんにぶつかってしまうわけです。
このままこの険悪な雰囲気が続くと、どこかでAさんがブチ切れるかもしれない・・・やばい・・・(汗) と思っていたのですが、幸いにもAさんはその後停まった駅で降りていきました。やれやれ。
Aさんみたいな人は、なぜ怒るのでしょうね?
不思議です。
満員電車なんだから、人がぶつかるのは当たり前です。
それなのに人がぶつかってくると怒る。意味がわかりません。
よくよく考えたのですが、ひょっとすると、こういう人は「怒りたい」のかもしれないなぁと思うのです。
もちろん、普通の人なら嬉しい、楽しいといった感情のほうが、怒るよりは望ましいと思うでしょう。誰だって好きで怒りたいわけではありませんからね。
でも、嬉しさや楽しさを感じるには、それに見合う出来事やイベントがなければなかなか難しいです。
そして、全ての人がそのようなポジティブな出来事やイベントに恵まれるわけでもないでしょう。
毎日がつまらない、仕事がつらい、人生うまくいかない・・・
そんな人にとっては、「怒り」というのは、より手軽に手に入れられる感情といえるのではないでしょうか。
怒りを抱こうと思えば、ニュースでもネットでもツイッターでも、ありとあらゆるところにネタを見つけることができます。あなたの正義感に火をつけることはたやすい環境です。
それほど怒りというのはインスタントに手に入れられるものなのです。
さらに考えてみると、Aさんのようなタイプの人にとっては、怒ること自体が一種のエンターテイメントなのかもしれません。
感情がプラス方向であろうが、マイナス方向であろうが、感情が動くことそのものが、ひとつのエンターテイメントというわけです。
でも、そのエンターテイメントは高くつくことになるように思います。
「お客様同士のトラブル」でたまに電車が一時停車することがありますが、そのはじまりは、こういった些細なことのような気がします。
満員電車に乗る皆さん、人がぶつかっても怒るのはやめましょう。お互い様なんですから。
そして、もしも運悪くAさんのようなタイプに出会ったら、すぐに次の駅で降りましょう。
つまらないことでイライラするのはもったいないですし、変なトラブルに巻き込まれるリスクもありますから、すぐにその場を離れるのがベストです。
君子危うきに近寄らず。
そんなことを今朝思いました。
最後までお読みいただきありがとうございます。
Thank you for reading!