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本の要約、感想、書評

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読んだ本の要約、感想、書評です。
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#読書記録

【書評】夏目漱石の『行人』はエロティシズムに溢れる作品だった

ロッシーです。 夏目漱石の『行人』を読みました。 これはAmazonのページからの引用ですが、…

ロッシー
1か月前
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【書評】三島由紀夫『仮面の告白』を読み、知らない世界へ没入体験する

ロッシーです。 三島由紀夫の『仮面の告白』を読みました。 三島由紀夫の著作において、本書…

ロッシー
2か月前
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【書評】ゾラ『居酒屋』はしんどかった

ロッシーです。 ゾラの『居酒屋』に挑戦するも、2度目の撤退となりました。 先日のゾラの短…

ロッシー
11か月前
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【書評】マルクス・ガブリエル『なぜ世界は存在しないのか』たまに哲学書を読むことの…

ロッシーです。 世界中で注目される哲学者、マルクス・ガブリエルの『なぜ世界は存在しないの…

ロッシー
1年前
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【書評】『スクラッチ』はコロナで失った人達への鎮魂歌

ロッシーです。 『スクラッチ』(著者:歌代朔)を読みました。 ウチの子供が「読みたい!」…

ロッシー
1年前
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【書評】『目的への抵抗』(國分巧一郎)を目的なしに読む。

ロッシーです。 『目的への抵抗』をなんとなく読みました。 なんとなく読んだため、きちんと…

ロッシー
1年前
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【書評】カミュ『転落』は、『地下室の手記』に匹敵するしゃべくり小説だった。

ロッシーです。 カミュの『転落』を読みました。 カミュの作品といえば、『異邦人』や『ペスト』が有名で、この『転落』という作品は日陰に追いやられている感があります。知らない人も多いのではないでしょうか。 でも、実はこの作品めちゃくちゃ面白いんです! 『異邦人』や『ペスト』のイメージを期待して読んだら、見事にその期待を外してくれます。 「え!これがあのカミュの小説なの?」 と思うでしょう。 別人が書いたかと思うくらいにトーンが異なります。 それまでの作品が「陽」の

【書評】カミュ『ペスト』を再読。不条理なこの世界で闘え!!

ロッシーです。 ほぼ3年ぶりに、カミュの『ペスト』を再読しました。 3年ぶりに再読私のAm…

ロッシー
2年前
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【書評】『高慢と偏見』を読む。やっぱり結婚が最強のキャリアアップ?

ロッシーです。 ジェイン・オースティンの『高慢と偏見』を読みました。 今でも新しい作品 …

ロッシー
2年前
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【書評】『車輪の下』が課題図書になる理由。キーワードは「嫉妬心」。

ロッシーです。 『車輪の下』を再読しました。 「車輪の下なんて知ってるよ。ガリ勉の主人公…

ロッシー
2年前
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【書評】ショーペンハウアーは言った。『人生とは、苦痛と退屈の間で生きること』

ロッシーです。 ショーペンハウアーの『幸福について』を読みました。 この本は、本当におす…

ロッシー
3年前
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【書評】『教養の書』を読む。 読書とは、文化のたすきを未来へ繋ぐリレーに参加する…

ロッシーです。 「これからは教養を身に付けろ!」 という言説が目立っているように思います…

ロッシー
2年前
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【書評】塩野七生『マキャヴェッリ語録』は通勤電車にピッタリな本

ロッシーです。 塩野七生さんの本に、一時期はまっていました。 ローマ人の物語は文庫で全43…

ロッシー
2年前
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【書評】サマセット・モーム『雨』は、エロティックな妄想力を鍛えてくれる秀逸な短編だった

ロッシーです。 最近、サマセット・モームの短編にはまっています。 今読んでいるのは、光文社古典新訳文庫の短編集です。 まずは有名な『雨』を読みました。 傑作と言われているだけあり、とても面白かったです。あらすじは、ざっくり言うと、以下のような感じです。 ※以下ネタバレ注意 この作品のオチは、読んでいてすでに予想していたとおりでした。というより、上記あらすじの「彼の理性をかき乱してしまう……。」を見れば簡単に想像はつくのではないでしょうか。 宣教師はいかがわしい女