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本の要約、感想、書評

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読んだ本の要約、感想、書評です。
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#読書

【書評】『すばらしい新世界』労働時間が減っても幸せにはならないのか?

ロッシーです。 ディストピア小説として名高い、オルダス・ハクスリーの『すばらしい新世界』…

ロッシー
2週間前
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【書評】夏目漱石の『こころ』は先生から未来のあなたへのメッセージ

ロッシーです。 最近、すっかり夏目漱石がマイブームになっています。 今回は、『こころ』を…

ロッシー
3週間前
9

【書評】夏目漱石『道草』を読む。お金に振り回されず、人生という道草を楽しめ!

ロッシーです。 夏目漱石『道草』を読みました。 『こころ』の次は『お金』 『道草』は、夏…

ロッシー
4週間前
9

【書評】夏目漱石の『行人』はエロティシズムに溢れる作品だった

ロッシーです。 夏目漱石の『行人』を読みました。 これはAmazonのページからの引用ですが、…

ロッシー
1か月前
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【書評】井筒俊彦『意識と本質』を読めるような人に憧れる

ロッシーです。 井筒俊彦『意識と本質』を読みました(少し)。 『意識と本質』は、哲学者・…

ロッシー
2か月前
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【書評】三島由紀夫『仮面の告白』を読み、知らない世界へ没入体験する

ロッシーです。 三島由紀夫の『仮面の告白』を読みました。 三島由紀夫の著作において、本書…

ロッシー
2か月前
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【書評】オスカー・ワイルド『ドリアン・グレイの肖像』は、イケメンが過度な承認欲求で身を滅ぼす話

ロッシーです。 オスカー・ワイルドの『ドリアン・グレイの肖像』を読みました。 想像以上に面白い作品でした! 130年前の作品だとは思えません。 ざっくりとしたあらすじは、以下のとおりです。 「美しい青年ドリアン・グレイが、自身の肖像画に老いや罪を負わせ、自身は永遠の若さを保つが、彼は堕落した生活を送り、自らの美に執着する。自分の罪が刻まれた肖像画に耐えきれなくなり破壊しようとした瞬間、彼は命を落とし、醜く老いた姿で発見される。」 この作品を読んで、「まさに現代に通じ

【書評】『ストーナー』を読む。誰の人生だって、ひとつの物語。

ロッシーです。 『ストーナー』(著者:ジョン・ウィリアムズ)を読みました。 以下は、Amaz…

ロッシー
3か月前
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【書評】『百年の孤独』を読んだ感想を一言で述べると・・・

ロッシーです。 以前、ガルシア・マルケスの『百年の孤独』を読んだら記事を書くと約束してい…

ロッシー
5か月前
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【書評】『史上最強の哲学入門』(西洋編)も面白すぎる件

ロッシーです。 以前、『史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち』についての記事を書きました。…

ロッシー
7か月前
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『百年の孤独』と本のインフレと文字サイズと

ロッシーです。 『百年の孤独』を買いました。 って、酒じゃなくて本のほうです(笑)。 先週…

ロッシー
8か月前
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【厳選】何度もスロー・リーディングしたい10冊 as of 2024.04.16

ロッシーです。 平野啓一郎『本の読み方』では、速読ではなく遅読、つまり「スロー・リーディ…

ロッシー
10か月前
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【書評】小室直樹『三島由紀夫が復活する』を読んだら『豊饒の海』がより理解できた

ロッシーです。 最近、小室直樹氏がマイブームです。 どの著作も面白いんですよね。 宗教、…

ロッシー
11か月前
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【書評】夏目漱石『門』は暗くない。実はポジティブな小説である。

ロッシーです。 夏目漱石の『門』を読みました。 言わずもがな、『三四郎』『それから』『門』の漱石三部作の最後の作品ですね。 夏目漱石の作品に関する論文は、それこそ腐るほど存在しています。彼の文学作品に関する論文がまた別の論文を呼び、結果として関連する研究がどんどん積み重なり、圧倒的なシェアを獲得していくわけです。いってみれば、日本文学におけるGAFAMみたいなものですね。 そんな状況ですから、私ごときが書評を書いたところで浜辺の砂粒ひとつくらいの価値しかないのでしょう