【令和文庫 presents】 リベラルアーツを実践する読書会 - 未来を創るための哲学 -
読書会概要
5月21日(土)、14:00~16:00、府中のコワーキングスペース LIGHT UP LOBBY の多目的スペースにて、「リベラルアーツを実践する読書会」を開催しました。参加者3名、ファシリテーター1名の計4名、会場での読書会でした。
課題本は山口周『武器になる哲学』、テーマは「哲学をビジネスで実践するには?」です。
対話でキーワードになったのは、「感情」でした。若い人の間で不感症が広がっているとのこと。「●●どう?」ときいても「何も感じない」という返事が多いそうです。
効率化や生産性向上は、豊かさをもたらしました。しかし、一方で、効率化や生産性向上の役に立つか・立たないか、という基準に自分を合わせるようになりました。その結果として、自分が何を感じ、何をしたいのかがわからなくなってしまっている状態が生じています。
物資が行き渡った現代のような時代においては、効率化や生産性向上がただ追求されるだけではなく、その意味も問われるのだと思います。意味を問うためには、自分の感受性や思考を持つことが必要となってきます。その感受性や思考を鍛えるには、哲学が有効です。
企業もビジョンやパーパスなどが求められるようになりました。それらも、個人の感情や好き嫌いが起点になるのではないかと思います。個人や企業が、物質的な豊かさから次のフェーズに進むために、哲学は有効な武器となるのではないでしょうか。
リラックスした雰囲気のなか、哲学とビジネスのつながりについて対話できました。ご参加されたみなさまには、厚く御礼申し上げます。
読書会詳細
【目的】
偏った自分の考え方を見直したい
相手のアプローチをクリアにしたい
哲学と仲良くなれたら
哲学者を探す
哲学をどう活かすか知りたい
【対話内容(一部)】
役に立つ立たないではなく好き嫌いで決める
感情で捉える(字面で判断しない)
Macは、正月に「●●(名前)、明けましておめでとう」のメッセージがでる
→役に立たないといってなくなったところ、コールセンターにクレームが殺到した
→自分の名前をつけてメッセージを表示してくれるのは、その人にとって特別な感じがした日本には、人に対する学問がなかった
【気づきと小さな一歩】
■気づき/学び
人に対する学問や人に関心を持つ
不安は偏りである。安心が大事
■小さな一歩
人に挨拶する
1日を振り返る、チェックする
■気づき/学び
哲学者は人である
学びを得たい
■小さな一歩
ブリコラージュが響いた。じっくり読みたい
■気づき/学び
無意識に見ることでいいものに気づく
人への理解を深める
■小さな一歩
アダム・スミスを調べる(満足解)
ビジョンについて理解を深める
感じたことをメモする
■気づき/学び
(哲学者は常識の)逆を考える
自分の頭で考えることが大事
他者との関わりが大事
■小さな一歩
100分de名著『ニコマコス倫理学』を読む
参加者の声
次回の読書会のご案内
【開催日時・場所】
2022年6月18日(土) @東京・府中・LIGHT UP LOBBY 多目的スペース
【テーマ】
直感と論理をつなぐには?
【課題本】
・佐宗邦威『直感と論理をつなぐ思考法』