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ボタニカル哲学(後集103)達人の境界、俗士の末路
音楽や歌声が正に絶頂にある時、席を立ち振り返りもしないで帰ってしまうのは、達人が手放しで断崖絶壁を歩くようで羨ましい。
それに対し、夜も更けて水時計の水が無くなったにも関わらず、悠然として夜遊びを止めないのは、俗人が身を落として滅びるように滑稽である。
つまり、達人は何時でも何処でも主体的であり、自信に満ちた滅り張りのある行動をするが、俗人は付き合いと称するように、客体的で自立心が無くズルズルとするから身を持ち崩すと言っている。
言換えれば、達人は其の人生の完成度を増し続ける人であり、俗人は其の人生を破壊し続ける人だと言える。
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