ボタニカル哲学(後集84)念慮を捨て去る
人の心の中には、一つの真実の境地がある。この境地を得た人は、琴や笛といった楽器が無くても、音そのものを(音楽として)楽しめる。香を焚き、茶を点て無くても、清らかな香りに浸れる。そのためには、心を清くして、頭で考えることも身体があることも忘れ、一切の拘り囚われを捨てた状態になって、全てを楽しみと出来るのだ。
つまり、達人とは心身一如を体現し、自然と一体になった心境を得られる事を以て究極の目標が達成できたと言え、それすら感じな無くなってはじめて達人中の達人と言えるのだろう。
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