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ボタニカル哲学(後集91)身と心の処し方

白居昜(はっきょい)は、「心身を開放して、真底、大自然の原理原則に委ねてしまう事に及ぶものはない」と言っている。これに対して晁補之(ちょうはし)は「心身の働きをとことん落ち着かせて、三昧の境地に入ることに及ぶものはない」と言っている。拡散された者は無軌道になり、保全された者は枯れた状態になってしまう。しかし、心身を一如として自己を上手に扱える者だけは、本質を捕らえて自由自在な生き方が出来る。

つまり、両極端を忘れて心身の調和を実現できる者だけが、達人の域に達することが出来るだろうという事だ。

言い換えれば、達人の思考や行動は、過ぎたるは及ばざるが如しを実践しているということ。

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