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ボタニカル哲学(後集86)天地万物は常住不変

この宇宙の全ての物、人間関係における全ての感情、社会における全ての出来事は、一般人の視点から見れば様々に異なるが、悟った人の視点からみればそれらは全て常住不変の一つのことである。何故に、取捨選択に悩む必要があるか。

つまり、物質も現象も、極大も極小も、表面的には様々だが、本質的には同じということが俗人には解からないが、達人には見えますよということ。

言い換えれば、達人はこの世の可視的な物質、不可視的な物質、それらが現象させる全ての事象(生物の生命現象を含む)は、原因-縁-結果-縁-原因-・・・・という無限の連鎖反応の中にあり、その内の認識するごく一部に価値付けを行い一喜一憂している人を俗人といい、解かりかけている人を活人といい解かった人を達人といい、解かった上に、それに習って暮らしている人を悟人とか菩薩とか呼ぶのである。

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