ボタニカル哲学(後集85)俗を離れて真は無い
金は金鉱石から取り出され、宝石も岩石の中にから発見されように、幻しを全て否定しては、真実は探し出せないのである。酒を飲みながら“在るべき姿”を発見し、桃の花が咲く仙人の郷(悟りの境地)に至るる一見して優雅に見える事でも、アルコール依存という最も卑しい囚われや拘りという俗世間の悪趣味から離れることはできないのだ。
つまり、全ては玉石混交であり、達人もグループと捕らえれば玉石混交で、俗世間と完全決別などはない。
言い換えれば、それを悟ってなお、欲望と依存から自立して淡々と生きているなのであり、達人が目指す達人の中の達人と言えるのだろう。
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