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分子栄養学

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#コレステロール

コレステロールで大事なのは〇〇〇〇

コレステロールで大事なのは〇〇〇〇

健康診断や人間ドックなどのコレステロール結果(HDL(善玉) コレステロール・LDL (悪玉) コレステロール・総コレステロールなど) を見て何を気にしますか?

「基準値以内だった!」

「前回より数値がよくなった!」

などでしょうか?

コレステロールの検査結果を見るとき、基準値以内かどうかよりも「コレステロールのバランスが取れているかどうか」に注目することが大切です。

なぜかというと、検

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コレステロールが悪者になったきっかけ

コレステロールが悪者になったきっかけ

前回、食事に含まれるコレステロールはほとんど気にする必要がないことをお伝えしました。

今回は「卵を食べすぎるとコレステロールの値が上がる」「コレステロールは動脈硬化を引き起こす」と言われるようになったきっかけについてお伝えします!

1913年のことです。

ロシアの病理学者である「ニコライ・アニチコフ」が卵などの「コレステロールを多く含む動物性の餌」をウサギに与えて動脈硬化をつくる実験を行いま

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卵をたくさん食べても大丈夫!

卵をたくさん食べても大丈夫!

「卵を食べすぎるとコレステロールの値が上がる」と聞いたことはありませんか?

実はこれ…間違いなんです😳

なぜなら、コレステロール量は体内で調整されるからです。

コレステロールは「約70〜80%が糖質や脂質を使って肝臓など」で作られ、「残りの約20〜30%が食べ物から」作られます。

この割合は体内で調整されており、食べ物からのコレステロール量が増えると体内で合成されるコレステロール量が減る

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コレステロールはどう運ばれる?

コレステロールはどう運ばれる?

コレステロールは脳や神経細胞にとって大切な脂質です。

しかし、脂質 (油) の1つである

コレステロールは液体である血液に溶けません😓 #放置したドレッシングが2層に分かれているのも液体である酢などが油に溶けないから

じゃあどうやってコレステロールは運ばれているのか (移動しているのか)?

それは「リポタンパク質」という血液 (液体) にも脂質 (油) にもなじみやすいものに包まれた「球

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コレステロールが低いほどやばい!?

コレステロールが低いほどやばい!?

脳の成分のうち60%は脂質 (中性脂肪・脂肪酸・コレステロール・リン脂質などのエネルギー源になる栄養素) なのですが、その脂質の50%を占める「コレステロール」についてお伝えします。

コレステロールと聞いてどんなイメージを持たれますか?「体に悪い」「コレステロールの値が高いとやばい」「摂りすぎるとよくない」などのイメージがあるでしょうか?

悪いイメージが強いコレステロールですが、私たちにとって

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コレステロールは◯に多く存在する

コレステロールは◯に多く存在する

人の体のなかでコレステロールが一番多い場所はどこかご存じですか?

実は…

「脳と神経」なんです。

「コレステロールの4分の1が脳の神経細胞に存在」しています。

コレステロールは情報を伝えるスピードと関わっていて、不足すると脳の機能も低下します。

つまり、コレステロールの値が低い人は、受け答えや動作が遅くなってしまうのです。 #若い人でもコレステロール値が低い人は遅い傾向があると言われてい

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