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あなたは何のために育児をするのか

あなたは、
なぜ、育児をしようと思うのですか??

時代がしろと言ってるから。
家族との時間を持ちたいから。
子どもが可愛いから。
色々あると思います。



なぜ最初にこの質問をするのかというと
理由は2つ。

1:やらなければやらないで過ごせてしまう仕事だから。

これは嫌味でも何でもなく、
男と女の性差の問題で、最終的に男性が世話をしなくても妻もしくは他の女性の誰
かが育児を担う事が多いから。(祖母や姉妹など)

世論では、まだまだ半数以上が「時間がある時は出来る範囲の育児をする(内閣府調査)」という結果にある現状で、
自分が疲れているなら誰かにお願いしたいと言うのは正直なところなのだと思います。

その中で、仕事で疲れているのにあえて大変な育児に挑戦しようとする理由。

2:自分ごとにするため。

育児は、父性として関わる部分(身体を大きく動かして遊んだり、ルールのある遊び、目標に向かって達成を目指すことなど)もありますが、
母親と一緒に二人三脚で育児を進めていくとなると、
言葉にならない細かい感情を読み取ったり、
数分単位で変わる身体や心の状態を見てその都度ケアしたり、
目標達成までに大人とは違う動きで気長に臨機応変に対応しなければならなかったりと、一言で言うと「男性としては超絶めんどくさい作業」が入ってきます。

慣れない作業に分からない妻子の感情、
どれだけやっても褒められず指摘されることの方が多いこの仕事は、
半端な覚悟では最終的に「じゃぁママがやればいいじゃん」「俺はもう疲れてるんだ!」と投げ出してしまいがちです。

何のために育児をするのかという理由を妻子のためではなく、
自分のため、の「自分ごと」にしなければなりません。

育児をすることによって得られる、
「自分のメリットは何か??」
も考えていきましょう。

ダイエットも本当の自分の望みが分からないと、続きません。
痩せたい→モテたい→モテたら本当に満足するのか?
複数にモテたいのか?好きな人に振り向いてもらいたいのか?
→もしかして恋愛ではなく、人自体にモテたいのかも→
承認欲求のためか?→知ってる人に認められたいのか、他人に賞賛されたいのか?
→実は痩せないのが原因ではなく、自分の特技がないから自信がないのでは?

→みたいに、最初に思い描いていた痩せたいとは全く違ったところに自分の答えがあったりします。

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家族には理由なく無償の愛を注ぐべきだろうという意見もありますが、
水野の部屋ではそうは思いません。

お互いが行動した結果に、心地よい居場所(家族としての空間)があると思うので、
なぜかを考えながら自分の思考を整理していき、相手と話し合いながら行動を決めていくことが、居場所づくりには必要だと思っています。

なので、「育児しない」「育児が好きではない」「育児苦手」「虐待しちゃいそう」という気持ちも存分に出してもらって、
では、そこからそうなった背景を考えたり、こういう事だったらやれそうという行動を探したり、ここでの育児の知識から育児の認識を変えてもらったり、、、
という事を出来たらと思っています。

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【そもそも育児とは】

育児とは一般的にどんな事があるのかを書いていきます。
育児ってどんな事をするのかがまず分からないと考えられないですしね。

子育ての最終目標は、「自立」です。
・経済的自立
・精神的自立

子どもが自分で何らかの仕事を持ち、お金を稼いで生活し、
親元を離れて新たな自分の居場所を作る。

今は多様性の時代なので、その形はさまざまでしょう。

0〜6歳の間は、
・集団生活に慣れる
・自分の身の回りの事が自分一人で出来る(衣服の着脱など)
・言葉や身振り手振りを使って簡単なコミュニケーションが出来る。
・小学校へ向けて勉強する姿勢を育む

ざっくり言うとこの辺が目標です。
もっと細かくいうと、保育所保育指針や幼稚園教育要領などからある、「幼児期の終わりに育って欲しい10の姿」などがあります。

1:健康な心と体
2:自立心
3:協同性
4:道徳性・規範意識の芽映え
5:社会生活と関わり
6:思考力の芽生え
7:自然との関わり・生命尊重
8:量・図形、文字等への関心・感覚
9:言葉による伝え合い
10:豊かな感性と表現

<幼児期の終わりに育ってほしい10の姿>

ここへ向かって、保護者と園と地域が協力し育てていきます。

この細かい話はおいおいします。


この目標を家庭でどう達成するか。
この目標がそもそも必要かどうかは人それぞれでしょうが、
国としてこの10の姿の達成をお願いしますねと掲げている以上は、
日本の集団生活で求められてきます。


そこで保護者が育児をどう見ていくかを4つに分けてみました。

A:医療的な面(健康面・感染症など)
B:生活習慣(食事・排泄・衣服の着脱・清潔・片付け・物の管理・挨拶など)
C:心身の発達(身体機能・感受性など)
D:思想(気持ち・大事にすることなど)

ここもまた詳しくいつか説明しようと思いますが、
今回はとりあえずかいつまんで説明します。

A:医療的なもの(健康面・感染症など)
お医者さんと園と家庭の連携仕事。怪我・感染症対策等もしていきます。
乳幼児は特にここが大事で、毎日よく観察していないと、命の危険に繋がりかねません。母達は、ここで8割以上の神経を費やしていると言っても過言ではありません。
鼻水一つでなぜ頻繁に病院に連れていくかと言えば、
・普通の風邪で診察
・鼻水吸い
・病院へ行かないと登園できない場合もある
・他の病気との兼ね合いを調べる(中耳炎やアレルギー他)
・薬で症状を軽減(眠れなくなるから・機嫌が悪くなるから)
などあります。
少しのまぁいいかが大変な事に繋がりかねないので、
熱の上がり下がり、食事の量・何を食べたか・排尿便観察、鼻水咳がどう出ているか、機嫌はどうか、毎日細かく観察し、記録を取ります。

感染症以外にも、五感(視覚・聴覚・味覚・触覚・嗅覚)・関節・運動機能・内臓機能・発声・の異常はないか、ぶつけていないかなどの経過観察などを行います。

そして怪我や誤飲につながらないように、安全な環境を整えます。

B:生活習慣(食事・排泄・衣服の着脱・清潔・片付け・物の管理・挨拶など)
食事:好き嫌いなく何でも食べる、食べ方マナー、食物の知識、準備片付け
排泄:一人でトイレを済ませられる、マナー、綺麗に使う
着脱:一人で衣服の着脱ができる、暑い寒いの調節、畳む
清潔:手洗いうがい歯磨き入浴、綺麗に保つ、汚れたら綺麗にする
片付け:整理整頓、使ったら戻す、簡単な掃除ができる
管理:自分の物を管理する、なくなったら補充する
挨拶:日常の挨拶、感謝、謝り、お願い等のコミュニケーション
などが、誰に言われなくとも習慣になって出来る状態。

一朝一夕では身に付かず、
毎日うんざりする程母親は向き合っています。
(トイレトレーニングは特に壮絶です)
なぜなら、これが出来ないと悲しいかな周囲から批判を浴びせられるからです。
しかし、これが出来ないと小学校からの生活が困難になるのもまた事実。
(出来ている前提で話が進んでいくので。)
これを現代は「叱らずに大人の創意工夫で身につけさせろ」という凄まじいミッションを課せられています。
プロでも難しい難問にぜひ創意工夫で挑戦してみてください(笑;▽;


C:心身の発達(身体機能・感受性など)
・身長体重の平均
・適切な睡眠
全身の運動機能(手指の操作・歩く走る止まる・回ったり飛んだり掴んだり等)
・道具を使える(ハサミなどの工具・ボールなどのおもちゃ等)
・喜怒哀楽が出ている
感受性を持って気持ちを表す
慈愛の心、意欲、好奇心、思考力、判断力、忍耐力など
これらを育てようと思うと、
毎日外に出て自然に触れ一緒に頭と身体を動かして遊んだり、
保護者がお手本になって感情を表したり何かに挑戦したり。
時間も質も必要です。


D:思想(気持ち・大事にすることなど)
これは哲学的な事になりますが、
子育てする前に、自分の価値観を整理しておく事をおすすめします。
道徳、ですね。
例えば「やられたら、やり返してもいいのかどうか?」
の質問にどう答えますか?
トラブルは予期せず起きます。
その時瞬時に対応しないと、せっかく子どもが成長する機会が来ても流れてしまいます。
やった方が悪い場合もありますし、
やられた方の被害妄想が広がって大袈裟な時もあります。
その時親として、どう反応するのか。
正解はありませんが、これは子育て哲学で色々例に出してやっていこうと思います。

これらにプラス、学習的な事が乗っかってきます。
自然のこと、物理化学の不思議体験、生物に触れる、言語や数の基礎などなど。

そして最近は、自分の意見をはっきりと提示し、他人と対話しながら物事を進めていく姿も求められています。
親世代は、上からの言う事をひたすらYESで聞くことが良いと言われてきた世代なので、その辺の切り替えも難しいです。



育児とは、壮大な仕事です。
これだけの内容をどれだけ達成して世の中に出ていくのか。
その時の社会の状態によって求められる姿は違うので、
正解はありませんが、
これらを、どう、妻と夫と親族と、園と地域と分担して育児していくのか。



【あなたは何のために育児しますか?】

以上がかいつまんで説明した育児の内容でしたが、
ここでもう一度、

あなたは何のために育児をしますか??
なぜ、育児に参加しますか??


いくつか、理由を出してみました。

そもそも自分が関わることで楽しめたり癒されたりする部分。
自分の趣味や特技を介しながら、楽しんだり教えたりする部分。
社会に出るのに有益な人材を育てたいという部分。

ぼんやりと、そんな風に分かれるのかな?
まだ、色々とあるでしょう。


他にも、このような様々な意見があります。

○育児は自分の仕事に役に立つスキルが手に入る。
(寛容さ・チームでの仕事の快適な進め方・予測していないトラブルへの対応力など)

○妻からの評価を得たい!
(妻から好かれたい!いいとこ見せるぞ!)

○自分が他者に共感する力を手に入れる。
(男性にはそもそもの性差で乏しいとされる共感能力を育児によってつける)
(傾聴の技術など)



自分の中の理由を求めるのに、
こんな質問もしてみます。

○もし、育児しなくてもいいと言われても、自分はするのか??
(妻は育児に余裕がある、子どもも誰かと遊んでて毎日楽しそう、親族や社会も父親は子育てしなくていいという雰囲気になったと仮定して)
 仕事や趣味に謳歌出来る環境になって、あえて育児に関わるかどうか?

→強制力がなくなった時に出来るほどの魅力が、あなたの中の育児にはあるか?

○もし仕事しなくてもお金があり(不労所得獲得?)、時間ができた場合、あなたは育児するのか?

→時間と体力・精神力があれば育児がやりやすいのか??

○時代が、「育児は専門の人に任せましょう!」となった場合にあなたは育児をしますか??
母親・保育士・ナニー等、得意な人に任せる社会になった場合。(そこに給料が発生)

→自分は育児に苦手意識があるからやりたくないのか?



【自分の価値観探し】

いくつか質問を繰り返していくと、
育児・子育てに対する自分の価値観が分かってきます。

社会的にしなくてもいいとなるとやらない人もいるでしょう。
関わりたいけど苦手意識があるから関わりづらい人もいるでしょう。
関わりたいけど時間がない、頼みたいけどお金がない。
子どもが好きだから関わる。
育てるという親の責任があるから育児する。
とにかく楽しさがあるから関わる。
妻や社会から批判されるのが嫌だから育児する。

さてもう一度、
「あなたはなぜ育児をしようと思いますか?」
「あなたは何のために育児をしますか?」



余力があれば、
「あなたはなぜ家庭を持ったのか?」

「あなたはなぜ家族に属しているのか?」

「家族はあなたにとって何なのか?」

「一緒に過ごす他のコミュニティじゃダメなのか?」

なども考えてみてください。

世の中には、
○核家族 <信長志向> →自由に活動し、適宜に個人を集団に構成する
○直系家族 <家康志向> →集団を身内で固める
という家族作りの傾向があり、
家族をひと世代の単位で構成していく核家族と、
長男が跡を取り、しきたりを存続して身内集団で暮らす直系家族が日本では主にあるかと思います。
(他にも父子母子家庭・養子縁組・同性婚・事実婚・複数両親等あるが)

どちらに近いでしょうか?
そしてそれを選ぶ理由は?
本当にそれが自分に合っているのかどうか?


自分と家族が楽しく暮らしていくためにも、
自分があえて家族という生活形態を選び、
育児をする選択を取ったのかをはっきり自覚する必要があります。

ちょっと数日間、紙に書き出しながら考えてみてください^^

余力がある方は、コメント欄になぜかを書いていただけると参考になります!
よろしくお願いします。

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