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【死を考える・読書感想】夢をかなえるゾウ4を読み終えたお話

はじめに

私は小説ではこの夢をかなえるゾウのシリーズが一番好きである
なぜかというと、小説形式で自己啓発が学べ読みやすく神様が広げる珍道中が面白い
こんなに面白おかしく自己啓発を描ける著者は凄いと思って毎回読まして貰っている
さて、夢をかなえるゾウは1から4とでており最後に0とあり計5冊出版されている
1は総合的、2は貧乏神、3は商売の話、そして今回の4の焦点は『死』である
1~3のように楽しくアグレッシブに読み進めるというよりも、シリアスで心にグッと締め付けられるような内容だった
興味・喜びの喪失で感情の低くなっている私でも少し涙ぐみそうになった
(泣いてはいない)

そして私が日々苦しんでいること
それは死への恐怖、残された時間を意識してしまうこと
やり残したことを残さず死にたい、後悔して死にたくないという日々の葛藤
こんなことを常に考えている私にタイムリーな書籍であった

みなさんは死が怖いですか?

小学生、中学生と死を考えたときにめちゃくちゃ怖かった
死んだら何も考えられないってことだよな?
全てが『無』になるということだよな
今、死が怖いっていう思考も考えられないってことだよな?
足の小指を少し曲げようこういった考えも動作も出来なくなるんだよな?
って考えて奥深くまで進み恐怖で一杯になった

私はおばあちゃんに「おばあちゃんは死ぬのは怖くないの?」と聞いた
何歳になったら死への恐怖は消えるのか疑問があったからだ
聞くのには勇気がいった
おばあちゃんは
「病院に運ばれて色々された時は思ったけどな・・・」と
言葉が止まってしまった
答えは分からなかったが怖いという気持ちもあったのであろうかと思った
そんなおばあちゃんは去年の彼岸花が咲く頃この世から旅立った

みなさんは残りの寿命が知りたいですか?

私は500年生きれるなら生きたいもっと生きれるならもっと生きたい、死にたくない、そして人類の発展科学の技術がどこまで成長するのかずっと見ていたい
たまに「早く死にたいわ」という人がいる
その文言がかっこいいと思っていっているのか
本当に疲れているのか
はたまた誰かに迷惑かけたくない人いるのか
それは分からない
ただ私は生きたいし死にたくない
言葉は悪いがそんなに死にたいなら寿命をくれって思ってしまう

寿命が分かれば逆算してお金の使い方やスケジュールが建てれるのだろうが
恐怖も迫ってくるだろう
本書でも出てくるが寿命がロウソクのように分かるなら
私は見てみたいかな、覚悟ができるかも知れない

桜をあと何回見れるかと考えた時に人間の一生なんて本当に短いものだと考えさせられてしまう

もし寿命や余命が分かっていればソシャゲなどのゲームなどしますか?

じかんはゆうげん

みなさんは死後の世界があると思いますか?

私はね
無いと思っている
死後の世界は無いと思っている
しかし、それでは余りにもさみしく怖いではありませんか

私は以前、玉置妙憂さんの書籍
『前を向くために~死ぬのが怖いあなたへ~』
という書籍を読んで感銘をうけた
そこには最後にこんな事が書かれていた

死後の世界は誰もあるかどうか分からない。
最後くらいは自分に「楽」であることをしてもいいのではないか。

そして

死ぬのが怖いあなたへ、私も怖いです、やったことがないことには、いつだって不安と恐怖がつきまとうものです。
ささ、考えてもわからないこと、いつまでもいじけていたってらちが明きません。このくらいにして先へ行きましょう。前へ向いて行きましょう

全てを引用できてないので私なりにまとめると
死後の世界はあるかどうかなんて誰にも分からないけど、死後の世界があるって思っていたほうが楽じゃないですか
死はだれだって怖いものです。ささ、考えてもキリが無いことを考えるのは辞めて次に進みましょう
と伝えてくれたのだと思う
これが女性のお坊さんから聞けたのが私の中でスッと心に落ちた。

死が怖いから宗教があるのか?

宗教にはあんまり詳しくないが、死後の世界を求めて宗教の教えに従う人が多いと思う
それだけ、昔からみんな死が怖いし
死後の世界を求めているのだろう、そしてまた死後の世界の中でも天国や極楽浄土を夢見るのであろう
しかし、どれだけ修行したお坊さんであれ死の恐怖には打ち勝てないと思う

てんごく?

人間が死ぬ確率は100%

死ななかった人間などいない
死から帰ってきて死後の話を出来る人も居ない
人間は必ず死ぬ
避けて通れない道

たまにいる無敵の人

早く死にたいって言ってる人がカッコつけのために言ってるのでは?と上で述べたが
本当に死を恐れない人がいる
死んだほうが楽になれる
本当に自殺したい人
もう何を考えているか分からないサイコパスのような人間
私には理解できないが、そういった人がいるのも事実だ

みなさんの死ぬまでにやりたいことリストはなんですか?

私は常に死を意識して行きている方だと思う
なので、ムダな時間を過ごしてしまった時の罪悪感が半端ではない
そして生き急いでる、焦燥感も湧いてくる
なので私みたいに死を意識しすぎることはオススメできない
私はやりたいことリストを作っている
1位はマチュピチュに行くこと
2位はイタリアに行くこと
3位以降はタイやベトナム、また全国の競艇場巡りや近場の飲食店など様々ある
しかし、ペルーにだけは行けないと後悔してしまうような気がする
昼間から路地で酒を飲んで花祭などのアンデス音楽を聞いて過ごしてみたい
健康寿命を意識して絶対に行ってみたいと思う(ただ勇気が足らなくて前に進めないのだが・・・)
また、小中高と親友で疎遠になってしまった友人と会いたい
家は変わっていないと思うのだが、インターホンを押す勇気がまだない
連絡先だけでも分かればと思うのだが、いつかはインターホンを鳴らす勇気が出るのだろうか

みなさんもやりたいことリストを作って見て欲しいと思う

やりたいことりすと

人間の埋葬の仕方は何が正解か?

私はたまにこんな疑問を持つことがある
土葬が正解なのかはたまた火葬、樹木葬、海洋散骨
ミイラにしたりピラミッドみたいに棺に入れるのが正解なのか
もしかしたら、死体をホルマリン漬けやコールドスリープにしておけば蘇生させる技術が将来生まれるかも知れない
もし死後の世界に埋葬のしかたで天国に行けるという正解があったとすれば、この埋葬の仕方では死後の世界に行けないというハズレの方法もあるかもしれない
なんてふざけた事を考えてしまう

せいかいは?

みなさんは現世に残したいものはありますか?

みなさんには後に残る家族はいるだろうか?
私は未婚者であるため嫁も子どももいない
そりゃ居たら楽しいのだろうとは思うが、1人も決して悪いわけではない
幸い私の両親は未だに元気で私も出来る限りの親孝行をしようと頑張っているところである
私は祖父や祖母の事を思い出す、記憶の中に生きている
私の両親が亡くなっても私の記憶の中で両親は生き続けるだろう
死後も人に思い出してもらえるというのは本当に素晴らしいことだと思う
しかし私には嫁も子どもいない
私の死後だれかが私のことを思い出すことがあるのか?と不安になってしまう
居ないとなるとそれはそれで寂しいものである

私に本を出せる才能やYoutubeに動画を残せるような才能があれば面白いのだが無理だろう
なら地元の神社にお金を払って鳥居や石碑に1つ名前でも掘ってもらおうなんて最近は考えることもある

みなさんがこれまでに叶えた夢はなんですか?

本書ではやりたいことリスト(夢)もあるけど今まで叶えてきた夢もあることを忘れてはいけないと教えられた
私で言えば
・初恋の女性と付き合えたこと
・47都道府県すべて旅行したこと
・ロシア、台湾旅行に行けたこと
・都会での1人暮らしを体験できたこと
・家族との楽しい時間を過ごせていること
・猫との幸せな時間を過ごせていること
・依存症からの復帰できたこと
まだまだあるのだろうけど出てこない
しかし盲点だった、夢を追い続けることにフォーカスされがちだが
叶えてきた夢も大事にしていきたい

さいごに

夢をかなえるゾウのシリーズは大好きなのだが
この本は持ちにくいよ、文庫本サイズを出して欲しい
旅行に持っていくのにはデカくて重いから持っていけない

今回はこのシリーズで一番シリアスな内容で胸が締め付けられるような内容だった
興味・喜びの喪失、をしている私でも少しグッとくるものがあった
よく人間は死を意識することで輝くと聞くことがある
死にふれることはタブーという風潮もあると聞いた
過剰に死を意識しすぎると恐怖のためストレスを感じてしまう

しかし死を意識することで有意義な行動への選択が取れるのも事実だと思う

死は頭の片隅に置いて、後悔のない選択肢を選び
今という時間を大切にする
そのことを意識させられるような素晴らしい書籍だった

そして1から4までは読んだ
残すは夢をかなえるゾウ0だけになる
次はどんな内容なのか楽しみだ

おわり

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