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みんなで創るって、こういうことだった。

――文化祭のような、賑やかで、わくわくするような場が生まれるので、孤独から遥か遠い場所にいながら創作に向き合うことができるのです。


人生は物語。
どうも横山黎です。

大学生作家として本を書いたり、本を届けたり、本を届けるためにイベントを開催したりしています。

今回は「みんなで創る」というテーマで話していこうと思います。



📚第3回スタッフMTGで

昨日、「BOOK TALK LIVE ”桃太郎”」のスタッフミーティングがありました。

今度3月3日(日)の桃の節句に「BOOK TALK LIVE “桃太郎”」というイベントを開催するんですが、それに深く携わってくれるメンバーが4人いまして、僕を含めた5人で定期的にミーティングを行っているんです。

その第3回が昨夜行われたんですが、そこでは、イベントそのものからは離れて、僕の新作『我楽多だらけの宝箱』について議論していました。イベント当日の物販で初販売しようとしているんですが、僕はまだあと1作品書き終えていないこともあり、執筆と並行して推敲や校閲もしなければいけない状況に差し迫っているので、みんなの力を借りることにしたんです。

つまり、新作『我楽多だらけの宝箱』において、誤字脱字はもちろんのこと、気になった点や違和感を覚えた点を共有して、みんなで議論して、正解を決めるという作業をしたというわけです。

結論からいうと、これがまあ楽しくて、とっても有意義な時間にすることができたんです。


📚新作を推敲

『我楽多だらけの宝箱』は、僕がこれまでに綴ってきた作品を厳選して15作品を収録したもの。一応、短編集という風に紹介しているんですが、小説に限らず、詩もあれば、和歌もあれば、ショートショートもあれば、エッセイもあるので、いろんな種類の文芸作品を収録した総合文芸作品といった方が正しいかもしれません。

みんな忙しい人たちばかりなので、それぞれのペースで読みやすいところから読んでくださいね!と事前に一読をお願いしました。昨日は、それぞれが読んできたところを中心に、よりよい作品にするためにみんなで推敲していったって感じです。

たとえば、1作品目に収録するのは『ミント』という詩のような小説のような作品なんですが、5分とかからず読める短い物語であるにも関わらず、めちゃくちゃ推敲が盛り上がったんですね。

「ガムって『食べる』よりも『噛む』の方がよくない?」と言われて「確かになあ」と思いつつ、「でも、前後の文で『噛む』を多用しているし、ニュアンス的にも響き的にもこの部分は『食べる』の方がよくない?」と返したり。

「『ガムが溶けていく』って表現があるけれど、ガムって溶けなくない? 『味』にした方がよくない?」と言われて「確かになあ」と思いつつ、他のメンバーが「比喩表現でもあるから……」と反論したり、「それなら『ミントが溶けていく』の方がよくない?」という代替案を言われて、「それだ!」となったり。

そんな風に、句読点の有無や、語尾のたった一文字にも注目して、徹底的にこだわっていったんです。久しぶりに「ひとつの作品をみんなで創ること」を実感することができて、そうそう、これこれ、と終始浮かれていました。


📚みんなで創る「桃太郎」

僕は以前にも何度か、共同創作という形で作品をつくることがありました。僕の初書籍『Message』は高校時代の友達と大学の友達を7人くらい集めてみんなであれこれ議論して創り上げました。その後に僕が成人式を経験して、式典や同窓会でステキな経験をすることができたので、それをベースにもう一度創り直すことにしたんですが、そのときも共同創作をしようと思い至りました。そのときはnoteのメンバーシップの機能をつかって、4人で再創作を手がけましたね。


『我楽多だらけの宝箱』にも収録される『桃太郎』という作品があるんですが、実はこの作品も共同創作でつくったものです。noteのユーザーさんとコメント欄でやりとりをしながら新時代の『桃太郎』を創り上げたのです。一度だけでもコメントをしてくれた方を含めると、本当に多くの方が参加してくれたことを覚えています。


みんなで創る意義はたくさんあります。

作者の一人よがりになりがちなところを、読者の視点で見つめる機会をつくることで、より読者ファーストの作品に仕上がりますし、一緒に創っている誰かが作者ひとりでは思いつかないアイデアや代替案を提供してくれることもあります。そして何よりも、文化祭のような、賑やかで、わくわくするような場が生まれるので、孤独から遥か遠い場所にいながら創作に向き合うことができるのです。

僕は、今度の「BOOK TALK LIVE “桃太郎”」も共同創作だと考えています。

メインで携わってくれる4人のスタッフをはじめ、いろんな人を巻き込みながら、ひとつの舞台を創り上げようと考えているのです。チラシやポスターの写真を撮ってくれたのはカメラマンのむらたゆうき君で、彼は当日撮影スタッフとしても入ってくれます。大学の公式HPにイベント情報を載せてくれたのは大学広報室の方ですし、「わたしの推本」企画のゲストに呼んでくれてイベントの告知をさせていただくことになったのは大学生協書籍部の方でした。


また、このnoteではプチスポンサーを集める挑戦も始めています。500円の有料記事を購入していただく代わりに、イベントのプチスポンサーになっていただくというものです。イベント当日のパンフレットやエンディングムービーに名前を掲載させていただきます。ありがたいことに、現時点で13人の方々が支援&応援してくださいました。

徐々に「みんなで創る」を実現している段階ではありますが、最後の最後までより多くの人を「仲間」にして、最高の舞台を創り上げにいきます。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

20240213 横山黎


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