22歳のエピローグに。
――本のイベント「FAVORITE!!―お気に入りの本を紹介する会―」とnote企画「わたしのFAVORITE」の遂行。22歳のエピローグに、このふたつの企画を進めていきます。
人生は物語。
どうも横山黎です。
作家として本を書いたり、木の家ゲストハウスのマネージャーをしたり、「Dream Dream Dream」という番組でラジオパーソナリティーとして活動したりしています。
今回は「22歳のエピローグに。」というテーマで話していこうと思います。
📚もうすぐ22歳が終わる
最近に始まったことではありませんが、僕はやりたいことを何でもやりたい人で、やれるかどうかも分からないのに手を伸ばしてしまうことが多々あります。伸ばすだけ伸ばして掴み切れないなんてことはざらにあるけれど、それでも今の自分の生き方に後悔はないと思っているし、たくさん伸ばしてきたからこそ掴み取った今があります。
僕が誕生日が6月30日なので、もうすぐ22歳が終わるわけですが、だからこそ、22歳という1年を振り返りたくなるのは自然なことで、立ち止まって記憶の旅に出かけることも増えてきた今日この頃です。
22歳になったとき、僕はまだ大学生でした。住み開きシェアハウス「はちとご」に出逢って、人の縁が広がっていって、場づくりやイベントの企画運営への興味が膨らみました。管理人の隼さんには事あるごとに相談させてもらっているし、オーナーの宮田さんとは彼が運営しているゲストハウスで一緒に仕事をしています。
大学生が終わる頃、マイブームになっていたのは「桃太郎」です。僕は卒論のテーマに「桃太郎」を掲げていたんですが、卒論を書いて終わりにするのはもったいないなと思い、証を刻むように何かやりたいと企てました。その結果、「桃太郎」について1時間かけてしゃべるというトークイベントを開催することに。総勢47人のお客さんの前で、「いつか今の時代にふさわしい絵本『桃太郎』をつくりたい」という夢を語りました。
大学卒業を満喫するために、noteのフォロワーさんと創作合宿もやったし、知り合いの大学生ミュージシャンの初ライブに参加したし、高校の同窓会を企画運営したりもしました。大学4年間をまとめた卒業動画も作成しました。
さっきも触れたように、4月からは宮田さんが運営する木の家ゲストハウスで仕事をするようになり、宿泊業の魅力を知り、空き家問題、ゲストハウスの発信の仕方への興味が湧いてきました。
本当にたくさんの人に恵まれて、たくさんの気付きを得られた22歳でしたが、その最後を締めくくるのはやっぱり「本」だと思いました。
📚「Biblio」という1年
僕は20歳のときから、年齢ごとにテーマを設けるようにしたんです。20歳は「20歳」、21歳は「Message」、そして、22歳は「Biblio」。そんな風に、その年の軸を決めることで、筋のある1年を過ごそうと試みているわけです。
人生を年齢ごとに章分けをして、章題を決めている感覚です。これを繰り返していった果て、人生という巨編の物語を創造することができるというわけです。
さて、「Biblio」という章題を決めた22歳は、その章題の通り、「本」が軸の1年だったなと振り返っています。
去年の秋頃から、全国大学ビブリオバトルへの挑戦が始まりました。自分のお気に入りの本を5分間で紹介する書評合戦。高校1年生のときから公式戦に参加してきた僕が終止符を打つつもりで臨んだ挑戦でした。自信3度目となる全国大会に進出したけれど、結果は準決勝敗退。悔しい思いをしたものです。ただ、ビブリオバトルへの挑戦は僕に気付きをもたらしてくれました。
ビブリオバトルへの挑戦のモチベーションを高めるため、また、ビブリオバトルそのものの認知を広めるため、僕は「FAVORITE!! ―お気に入りの本を紹介する会―」という本のイベントを企画運営するようになったんです。何回かイベントを遂行していくうちに、僕は気付いたんです。「FAVORITE!!」に流れる時間と空間が、僕はとても好きだってことに。
「人を通して本を知る。本を通して人を知る。」というコンセプトはあるものの、ビブリオバトルは「競技性」に重きが置かれてます。確かに人を通して本を知ることはできたけれど、本を通して人を知ることができたかといわれると素直に首を縦には振れません。もちろんバトラー同士で交流は生まれたし、発表を聴いてくれた人と語り合うこともありました。ただ、コンセプトとして打ち出すほど、十分ではないと認識しました。
そのアンチテーゼとして生まれたのが「FAVORITE!!」でもあるんです。ビブリオバトルと同じように自分のお気に入りの本を5分間で紹介するのは変わりません。ただ、ビブリオバトルでは発表後のディスカッションタイムは2~3分と短いところを、「FAVORITE!!」では5~10分くらい設けていて、「より「交流性」と重視したつくりになっているんです。
発表する人も紹介を聴くだけの人も同じ机を囲んでいるから、そもそも距離が近いし、質問や感想を述べようとする障壁が低くなっているともいえます。
僕の仮説は間違いではなくて、人を通して本を知り、本を通して人を知ることのできる時間と空間が、そこにはありました。
📚22歳のエピローグに
以上のことを踏まえたとき、僕の22歳の年、「Biblio」という1年の結末を飾るのににふさわしいのは「FAVORITE!!」だと思い至りました。ビブリオバトルを経て、「FAVORITE!!」に終着する。それがこの1年のあらすじのようです。
昨日の記事でも案内しましたが、6月29日(土)、僕が22歳でいられる最後の日の夜、久しぶりに第6回「FAVORITE!! ―お気に入りの本を紹介する会―」を開催します。区切りにふさわしく、ちゃんと人を集めて、記録用に撮影もしようと考えています。
遠方から参加される方には、僕の職場である木の家ゲストハウスをご案内します。イベントの参加者限定で宿泊料を1000円引きいたしますので、この機会に是非宿泊してみてください。
また、noteでは「わたしのFAVORITE」企画も遂行中です。本の紹介記事に「#わたしのFAVORITE」と添えていただければ、僕が「スキ」とコメントをしにいきます。また、マガジン「わたしのFAVORITE」に追加させていただきます。
たくさんの人のFAVORITEが集まるマガジンになればいいな。今度本を紹介する記事を書くときは、是非、「#わたしのFAVORITE」を添えて投稿してください。
※詳細はこちらから↓↓↓
本のイベント「FAVORITE!!―お気に入りの本を紹介する会―」とnote企画「わたしのFAVORITE」の遂行。22歳のエピローグに、このふたつの企画を進めていきます。「Biblio」の年にはうってつけの企画たちかなと思いますので、ちゃんと最後まで運営しきります。
年齢ごとにテーマを設ける意義を知ったし、改めて僕は本の場づくり、つまり、「人を通して本を知る。本を通して人を知る。」が実現できる場をつくることにすごく興味があるんだなと気付けました。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
20240605 横山黎