ノーベル文学賞作家をすべて紹介するⅢ【1920-1929】
こんにちは!
「noteの本屋さん」を目指している、おすすめの本を紹介しまくる人です!
シリーズでお送りしているノーベル文学賞作家を全部紹介する記事、今日は第三弾、1920年代を紹介していきます。
1920年代は、第一次世界大戦後の激動の時代を反映し、多様な作家の業績がノーベル文学賞に輝きました。
各受賞者の特徴をまとめるとともに、当時の社会背景にも触れながら紹介します。
1920年:クヌート・ハムスン(ノルウェー)
・代表作
ハムスンは、自然主義的な作風で知られ、人間の根源的な力強さを描いた作品を多く残しました。
代表作『土の恵み』は、自然と調和して生きる人間の姿を描いた作品で、戦争で荒廃したヨーロッパの人々に希望を与えました。
1921年:アナトール・フランス(フランス)
・代表作
フランスは、皮肉とユーモアを交えた文体で社会を風刺した作家です。代表作『シルヴェストル・ボナールの罪』は、人間の偽善や社会の矛盾を鋭く描いた作品として高く評価されています。
1922年:ハシント・ベナベンテ(スペイン)
・代表作
ベナベンテは、スペインを代表する劇作家です。彼の作品は、写実的な描写と心理的な洞察に優れ、スペインの社会や文化を鮮やかに描き出しています。
代表作『嫉妬深い女』は、人間の嫉妬心をテーマにした作品で、現代でも多くの人々に共感を呼んでいます。
1923年:ウィリアム・バトラー・イェイツ(アイルランド)
・代表作
イェイツは、アイルランドを代表する詩人であり、劇作家でもあります。彼の詩は、アイルランドの神話やフォークロア(民俗学)を題材にしたものが多く、神秘主義的な色彩が濃いのが特徴です。代表作『塔』は、イェイツの思想や世界観がよく表れた作品として知られています。
1924年:ヴワディスワフ・レイモント(ポーランド)
・代表作
※本は残っておらず、日本語で入手できるものは映画化したDVDのみ
レイモントは、ポーランドの農民生活を描いた作品で知られる作家です。代表作『農民』は、19世紀のポーランドの農村を舞台にした長編小説で、農民たちの生活や苦悩をリアルに描き出しています。
1925年:ジョージ・バーナード・ショー(アイルランド)
・代表作
ショーは、アイルランド出身の劇作家です。彼の作品は、社会問題をテーマにしたものが多く、風刺とユーモアを交えて人間の愚かさや社会の矛盾を批判しています。
代表作『ピグマリオン』は、階級社会や教育問題をテーマにした作品で、後にミュージカル『マイ・フェア・レディ』として映画化されました。
1926年:グラツィア・デレッダ(イタリア)
・代表作
デレッダは、イタリアのサルデーニャ島出身の女性作家です。彼女の作品は、サルデーニャ島の自然や風土、そこに住む人々の生活を描いたものが多く、リアリズムと抒情性を兼ね備えています。
代表作『灰』は、愛と憎しみ、罪と罰といった人間の根源的な問題を描いた作品です。
1927年:アンリ・ベルクソン(フランス)
・代表作
ベルクソンは、フランスの哲学者です。彼の思想は、生命の躍動感を重視するもので、「生の哲学」と呼ばれています。代表作『創造的進化』は、進化論を哲学的に考察した作品で、当時の思想界に大きな影響を与えました。
1928年:シグリ・ウンセット(ノルウェー)
・代表作
ウンセットは、ノルウェーの女性作家です。彼女の代表作『クリスティーヌ・ラヴランスダッテル』は、14世紀のノルウェーを舞台にした歴史小説で、女性の生き方や愛の姿を描いています。
1929年:トーマス・マン(ドイツ)
・代表作
マンは、ドイツを代表する作家です。彼の作品は、人間の心理や社会の構造を深く掘り下げたものが多く、20世紀のドイツ文学に大きな影響を与えました。
代表作『ブッデンブローク家の人々』は、ある一族の興亡を通して、社会の変化や人間の運命を描いた長編小説です。
まとめ
1920年代のノーベル文学賞は、このように多様な国籍、ジャンル、作風の作家たちに贈られました。百年も前から多様性を意識しているとこは、さすがとしか言いようがありません...
彼らの作品は、それぞれの時代背景を反映しながらも、人間の普遍的なテーマを描いており、今日でも多くの人々に愛読されています。
ぜひ、ひとつでもいいのでこの時代の作品を手に取って読んでみてください!
過去記事
【第一弾】1901-1909年
【第二弾】1910-1919年
【編集後記】
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