HSP for Someone part.1
みなさん、こんばんは。禧螺です。
今日もnoteをご覧いただき、ありがとうございます。
本日は、あるフォロワーさんの展覧会開催日です。
私は今回都合が合わず、参加できなかったのですが、この日まで多くの取組をされてきていたので、無事に成功して欲しい気持ちでいっぱいです。
私も私で、自分の取組を全うします。
本日、前からの予告通り、「いろいろなHSP本から感じる、いろいろなHSP」でご紹介させていただいている本の、一章分が読了できましたので、詩集の方も同時並行で味わって参りましょう。
「あれ?いつもの題名じゃないの?」と突っ込まれた方もいらっしゃるかもしれないので、一言添えておきます。
HSPクリエイターさんによる詩集やエッセイ、画集などは、カウンセラーやコンサルタントの方、お医者様等によるHSPを説明、解説してくれる本が持つ空気感とは、違うものを持っていると感じています。
同じ「HSP」を扱うことには変わりないのですが、自分の中で「一緒のタイトルでまとめるのは強引な気がする…」という感覚から、タイトルは思い切って変更しました。
「HSP for Someone」
「HSP」の世界が必要で、求めている誰かに届いて欲しい。
そんな気持ちを込めたタイトルです。
HSPという括りで紹介している以上、マガジンは同じ所に入れて、完全に分離させるのではなく、
まなんだり、かんじたり、ひとやすみしたり、あそんでみたり、まなんだり…
という、サイクルみたいなものが作れたら楽しいかもしれないと考えています。
今後、そうしたサイクル型マガジンを考える良い機会にもなりそうです。
話が脱線してすみません。
早速書いて行きたいのですが、いつもここを訪れてくださる方ばかりとは限らないので、このシリーズでも、「はじめに」で、いくつか留意事項をお伝えさせてください。
記念すべき第一冊は、
市村篤史
「close to you ~HSPというプラネタリウムから見上げる、虹の予感がした 貴方の優しい雨」
2020年,株式会社文芸社
です。
💟
はじめに
最初にお断りしておきます。
この記事は、「HSP」や「生きづらさ」に関連した本の、
レビューではありません。
この連載の構成は、
読んだ部分で何を感じたのかを残す「感性の記録」
だけを綴り、みなさんに
「私が感じたこと」「思い浮かんだこと」
といった「感覚」を共有させていただく記事です。
それによって、記事を閲覧された際に、
「こんな表現されて、嫌な気持ちになった」
「この書き方で不快になったから、こうした書き方に直して欲しい」
「ああいう表現をされるのは気分が悪くなるので、やめて欲しい」
「それって、そうした書き方が正しいのか?」
といった、
不快な気持ち・モヤモヤを抱いた気持ちになられたとしても、責任を負いません。
不快感・モヤモヤには
「ご自身で、その気持ちに対してケアしてさし上げること」
「感じ取るこころ・気持ちは、人によって違うこと」
を前提に、ご覧ください。
ですので、
「この人の感性についていけない」
「なんか違う気がする」
「そんな風に書かないで欲しい」
と、少しでも感じられた方は、
「他のクリエイター様による表現」や「より自分の感覚にあった記事」
をお探しになることを、強くおすすめします。
以上の点をご検討いただいた上で、ご覧くださいますよう、
よろしくお願いいたします。
💟
【感性の記録:まえがき close to you ~HSPというプラネタリウムから見上げる、虹の予感がした 貴方の優しい雨】
まなばなければ。
わからなければ。
じぶんのことばでせつめいできないと、あいてにされない。
わかってほしい、きょうかんしてほしい。
きょうかんされなくても「そうなんだ」とおもってもらえるだけのために、わかってもらうどりょくをしなきゃ。
そのどりょくができなければ、わたしはなにものぞんではいけない。
だれかにあまえることも、たすけてもらうことも、のぞんではいけない。
しんでもあいてにあたえつづけなれば、わたしはみむきもされない。
がんばれわたし。
もっとがんばってよ。
………がんばれっていってんのが、わかんないのか?!
そうおもいながらいきていくの…つかれたな。
どうしてしねないのだろう。
ただじぶんをけしたいだけなのに。
どうして、つよくねがっているのに、きいてくれないのだろうか。
……
「…傘、どうぞ。濡れたままでは風邪をひいてしまいますよ。」
そうして傘をさしだしてくれた方は、こんな土砂降りの雨なのに、紺碧の星空を瞳に宿している。
きらきらと輝いていて、私にはない光を持っている。
でもなぜか、その方は視線を逸らさずに、私を見ている。
…私のことが、見えているのだろうか。
「私が、見えるんですか?」
「はい、あなたは私の目の前におられますよ。急いでおられるようでしたが、お顔が苦しそう悲しそうでしたので、気になって呼び止めさせていただきました。」
「でも、やっぱり止めてしまってすみません」と、申し訳なさそうに頭を下げて来られる。
苦しそう、悲しそうな、顔、してたの?
笑ってはいないと思うけれど、自分では、真剣な顔でいたつもり。
きりっとした気持ちでいたつもり。
誰に止められることもなかったし、自分も自分を止めるつもりがなかったから、分からなかった。
「真剣だ」と思っていたのは自分の中の思考だけで、顔は「苦しい」「悲しい」と言っていたらしい。
それを自分で分からなければいけなかったのに、分からなかった。
自分の鍛錬が足りない。
…………どうすればいい?
これ以上、何をすればいい?
究極だと思った「消えること」もダメだったのに、もう、何をすればいいのか分からない…。
「私……自分が何者なのかを知るために、今まで夢中で走ってきました。自分なりにたくさん学んで、研究して、人に分かってもらうために…伝え方とか考えてみてやってみました…。でも、わかんないって言われました。難しいこと言わないでって…面倒くさいって言われました…。」
止められなかった。
抑えることができなかった。
ああ、嫌だな…どうしても止めることができない。
せきを切ったように、私の中からたくさんの言葉が押し寄せてきて、今まで殺してきた思いを吐き捨てるようにぶつけてしまった。
目の前の相手は、とても驚いているようだった。
急にこんな言葉たちを浴びせられて、びっくりしないわけ、ないよね。
小さく謝るしか、お詫びすることが出来なかった。
「やつあたりみたいになってしまって、すみません…ごめんなさい…。傘を、ありがとうございました…。無くても大丈夫です。」
傘を返して、ここから去ろうとした時だった。
幸せのスケッチ 貴方が作った花言葉
優空三丁目 ブルースターと夕暮れの部屋
街角のフェルメールたち
雨宿りの夜 心の停留所にて 調律
Sleepless Night 涙
傘をかしげて The Prayer
空席からのカーテンコール
大切な人 生きる
close to the night
心の空模様
伝えてくれますか
変わる あなたへ
Untitled
わたし 光
Songbird 季節を歌う
遠回りのススメ 心の庭へ
おかげさま 令月風和
○×ゲーム はっぴいえんど
I love you
ある素晴らしい日
詩なのか歌詞なのか、語られたその言葉は、なぜか私を労ってくれているように思えた。
身体がもう動かない。
もう動きたくないと言っている。
今、自分の状態がはっきりわかった。
いつ砕け散っても、おかしくない状態だ。
「よかったら、私にお付き合いいただけませんか?」
「…はい?」
「まだまだ雨が止みそうにないですし、それに、雨上がりにプラネタリウムを通して見る星は、絶景なんですよ。」
「……?プラネタリウム、ですか?」
「あなたという、プラネタリウムです。」
「………私、そんな高価なもの、扱えませんよ。」
「私の言葉を最後まで聴いていてくれて、真剣に耳を澄ませてくれた。それだけで、素敵なプラネタリウムをお持ちであることが分かります。どうかよろしければ、あなたというプラネタリウムを通して見る星々を、世界を、私に語ってはいただけませんか?」
周囲は土砂降りのなのに、優しい静寂が側にいるのが分かる。
こころが叫ぶ「プラネタリウムを使いたい」と。
使ってしまっていいのか?遠回りになるかもしれないのに?
「私でよろしければ………語らせていただいてもいいですか?」
「よろしいのですか?…どうもありがとうございます!」
遠回りをしても綴りたい言葉がある。
表現出来ない、見えない、聞こえない世界でも、届けたいものがあって、届いて欲しい人がいる。
この人にも、私の世界が届けばいいのに。
雨は止まない、今の所。
それでも私は立てている。
私が視る星を、世界を、どこかの誰かに届けるために。
そして、この人も、ご自身が視る星を、世界を、誰かに届けるために、立っている。
並んで立つ私たちは、今日も誰かの世界を視ているのだろう。
あの綴られた言葉、どの部分を引用させていただいたかを分かった人、いるだろうか…。
💟
みなさんからのスキで、新連載記事もいいスタートを切れそうです。
この記事にお時間をいただき、ありがとうございました!
それでは、今日はここまでです。
みなさんが、ゆっくりお休みできますように。
クリエイターの活動費として、使わせていただきます。 また、日本を中心とした、伝統文化を守り後世にも残して参りたいですので、その保護活動費としても使わせていただきます。