原田マハさんの小説に夢中な私。マハさんといえばアート小説。もう読めば読むほど作中のアーティストを知りたくなる、あの有名な絵はどんな時代背景や交友関係のあった頃のものだろう?今はどこにあるのか?どんどん興味が湧いてくる。そして、作品に会いたくなるのだ。 そんな私は、マハさんのせい?(おかげ)で旅に出ることにした。あっ、旅と言っても一泊なのだが、、 きっかけは「楽園のカンヴァス」「ハグとナガラ」「板上に咲く」「リーチ先生」を読んだこと。作品を読んだことのある人はピンとくる場所。
日常生活が送れることは決して当たり前ではなく、感謝すべきこと。当たり前と思いがちな事ほど貴重で大切なこと。 そうなんだ。そんなことはわかっている。わかってはいるけど、家事や仕事、人間関係での疲れ、将来への不安、そんなものも日常生活にはつきものなのだ。そして、そのせいで心にゆとりが無くなってしまうことも多々ある。大切な日常生活を守るためには、どこかでガス抜き、ストレス発散が必要だ。 これまでは休日にお菓子を焼いたり、映画を観たり、友達とのおしゃべりでバランスを取ることが多か
朝の風。 心の奥には拭いきれない辛いものもある、不安もある。でも、朝の風にあたると一瞬満ち足りた気持ちになれる。その一瞬を感じ取れたから、それは永遠になるような錯覚。
今は成人して社会人になった息子と娘。2人が小学生の頃からは事情があって3人だけで暮らしてきた。肝っ玉母さんとは程遠い私だけど、それなりに必死に踏ん張ってきた。でも、それは私側の気持ち。子ども達側からはどうなんだろう? 親だって未熟な人間だ。だから完璧なんて有り得ないから等身大で良いんだ、そう思ってきたけど、時々ふと不安になることもある。 でも最近嬉しい事があった。 インサイドヘッド2を観てきた娘。 お母さんも絶対感動するから行こうよ、私ももう一度観たい、という事で2人で観
棟方志功を描いたアート小説 板上に咲く 読了後の私の気持ちを書いてみます。 ワぁの命にも等しいもんは板木では、ね。 ーーおメだ そうなんだ。そうなんだよ。そういう人だから、こんなにも力強くて優しい作品なんだよね。自分の気持ちに正直でまっすぐで、諦めない、力に満ちた優しくて強い人。 純粋でありながら、鋭い直感を持っている。 子どものように純粋で、かわいらしいひと。 更に才能もある、運もある。 でも、その裏に計り知れない努力、自分を信じる力があったのだろう。そして、その裏を支
仕事から帰宅して、すぐに夕飯の支度。いつものことだけど、その日は仕事で嫌なこともあり私の心は少し疲れていた。 朝から水切りしていた豆腐、挽肉、玉ねぎ、パン粉、卵達。ボウルの中で仲良く混ざっていく。あー、なんで良いチームワークなんだろう。私も見習いたい。 フライパンの上では更に素晴らしいプレイ。チーム分けされたハンバーグが可愛くふっくら、こんがり焼けた肌で並んでいる。 上からトロっとあんをかけて、豆腐ハンバーグの完成だ。 つけ合わせは冷蔵庫で待機していた、茄子の揚げ浸しとトマ
駅に向かう途中に憧れの家がある。 外観は高級リゾートのようだ。シンプルで、外からは家の中が見えにくい構造。ちらりと見えるハーブたち。あの見えないテラスで朝食を楽しんでいるに違いない。あー憧れる、眩しすぎる、嫉妬さえしてしまう。 そこには若い夫婦と幼稚園児くらいの子が住んでいるのは、何度か見かけているので間違いない。 ところが、そこから60代半ばの女性がでてきた。Tシャツに動きやすそうなパンツにエコバッグを抱えていた。なんとなく気になったが、近所に住むお母さんかな?と勝手に思
季節の年中行事は、なるべく行うようにしている。強いこだわりがある訳では無いけど、単純に楽しいからかもしれない。 節分もそのひとつ。 子どもの頃の節分といえば、父が大きな声で豆を撒くので、とても恥ずかしかった記憶がある。私と兄が恥ずかしいと嫌がる姿を見て、笑いながら さらに大きな声を出す父。不器用な父にとっては、子どもとコミュニケーションが取れる、貴重な時間だったのかもしれない。今となっては良い思い出だ。 40年以上経った今では、率先して大きな声で豆を撒いている私です。子ど
寒い日が続き、身も心も少しガチガチな近ごろ。 今朝も、布団からなかなか出られない。 ふと、土鍋で炊いたご飯が食べたいと思った。 ちょうどいいことに、今日は3人ともお休み。 のんびり和食の朝ごはんといこう。 そう決めたら、簡単に布団から出られた。 まずは、お米を研いで水に浸した。1時間は浸したいところだ。この間に洗濯や簡単な掃除も済ませた。 さて、いよいよ土鍋にお米とお水を入れて点火。 ゆっくり沸騰させたいので、中弱火にした。 10分ほど経つと、グツグツという音とともに揺
東京に雪が降った。めずらしいことだ。雪が降ると嬉しくてわくわくしちゃう。もういい大人だけど、外に出たくなる。小さい雪だるま作っちゃうし、上を向いて雪を浴びちゃう。見慣れた景色が変わる。別世界になる。そりゃ、わくわくしちゃうよ。
大掃除をしていたら、押し入れから出てきた古いアルバム。30年前の笑顔の私がたくさん出てきた。知人のカメラマンに撮ってもらった写真だ。ちょうど子ども達と同じ年頃。自分のやりたい事にチャレンジして生き生きしていた頃。 ついこの間のこと、と思っていた。でも、写真の自分を見て、時の流れを実感せずにはいられなかった。今、子ども達はこの時の自分の年齢にまでなったんだ、という成長を感じる気持ち。そして、私、歳を取ったなと、複雑な気持ち。 外見は言うまでもなく変わっている。体型、肌の張り
クリスマスの夜、物音で目が覚めた。 父と母が、ゆっくりと私の枕元を歩く足音を感じた。その瞬間、寝たふりをした。 どうしよう、見ちゃった。でも、気づかないふりしなくちゃ。5歳の私はとっさに目を瞑った。 翌朝起きると、枕元に金色のリボンがかかった赤い包みがあった。中身は、絵本の「しろいうさぎとくろいうさぎ」と海外のチョコレートだった。隣に寝ていた兄も包みを開けていた。記憶は曖昧だけど、本とチョコレートだったと思う。お互いのプレゼントがほぼ同等なのを確認して、同じチョコレートを
「ねえ、お正月にウボンゴやろうよ」 ある日の夕飯、娘のぴーちゃんからの提案だった。 パズル好きの私と息子のすばるは目を合わせて、ニヤリ。 「じゃあ、今日やろうよ」 ということで、久しぶりのウボンゴ大会決定。 ウボンゴとは、カードに記された枠にパズルのピースをはめ込んでいくゲーム。いち早く完成させた人が勝ちとなる。揃えた人は「ウボンゴ」と言って、皆に知らせる。モヤモヤさま〜ずでもお馴染みのゲームだ。 かなり前に購入したけれど、近ごろは飽きていたのかリビングの端っこに追い
久しぶりの水族館。 ちょうどイルカショーが始まる頃に到着した。せっかくなので、イルカショーを観てから館内をゆっくり周ることにした。 イルカショーが行われるのは、水族館の奥の方。かわいい魚やアザラシに足止めされながらも、急いでイルカショーの会場に向かった。 会場は遠足の子ども達や、平日にも関わらず親子連れでほぼ満席だった。立ち見に良い場所を見つけた直後、ちょうど良いタイミングでショーは始まった。 オットセイの前座で会場は盛り上がり、いよいよイルカが出てきてジャンプ。更に盛り上
パンやお菓子を作り始めて、25年以上になる。 子育てや仕事で忙しく、あまり作れない時期もあった。それでも、月に何度かは作っていた。最近は週に3〜4回は作っている。 パンやお菓子を作るときの工程が楽しい。粉や卵がまるで違うものに変わっていく様子がたまらない。 パンを作る時 粉と塩、酵母、水分などを混ぜるとひとかたまりになる。体重をかけて捏ねていく。叩いて捏ねる音も心地よい。材料同士が繋がってくると、プニュっとした触り心地の、かわいいパン生地ができる。発酵させることで、更にか
「ごちそうさま」 何か食べた後、息子のすばるは、必ず言ってくれる。きっと、彼の中で意識して発しているのだと思う。 普段は、私からの問いかけにはモゴモゴと適当に返事をすることも多い。母親と息子の あるある ですね。 でも、「ごちそうさま」の声だけは違う。必ず、私に向かって聞こえるように言ってくれる。 だから、余計にうれしい。 あー、作ってよかったな。 また、美味しいものを作ろう。 そんな気持ちにされてくれる。 そして、もう一つ。 感謝の気持ちをきちんと言葉にして、投