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過去の私へ伝えたい



今は成人して社会人になった息子と娘。2人が小学生の頃からは事情があって3人だけで暮らしてきた。肝っ玉母さんとは程遠い私だけど、それなりに必死に踏ん張ってきた。でも、それは私側の気持ち。子ども達側からはどうなんだろう?

親だって未熟な人間だ。だから完璧なんて有り得ないから等身大で良いんだ、そう思ってきたけど、時々ふと不安になることもある。

でも最近嬉しい事があった。
インサイドヘッド2を観てきた娘。
お母さんも絶対感動するから行こうよ、私ももう一度観たい、という事で2人で観に行った。正直、そんなに期待はしていなかったけれど、後半からエンディングは涙が溢れてボロボロ泣いてしまった。映画館を出てすぐに感想を話したかったけど、また泣いちゃいそうで「良かった、凄く良かった。泣いちゃったよ」とそれしか言えなかった。
帰宅後、気持ちも落ち着いてきた頃にお互いにどこで涙が出たとか、心に刺さったセリフ、キャラクターの表情、描写の素晴らしさを熱く語り合った。まあ、ここまではいつものことだ。

嬉しかったことというのは、ここからだ。

娘から、監督ケルシー・マンの公式メッセージを見せられた。なんでも、そのメッセージにとても共感して映画を観たくなったというのだ。


メッセージを全て載せて良いのかわからないので冒頭のみですが。



幼い頃、僕は自分が好きで、
祝福されるに値する存在だと思っていました。 ですが、歳を重ねると、自分に厳しくなり、
自分が好きでなくなりました。
自分には価値がないように感じるようになったのです。 僕は、そういった感情に対してどう向き合うか、 自分自身を受け入れることについて
語る映画を作りたいと思いました。



これを読んで、身体の力が抜けるような、ふっと軽くなるような感覚になった。

娘は幼い頃、自分が好きで祝福される存在だと思っていたってこどだ。

周りの友達とちょっと違う環境で、寂しい気持ちにさせたと思う。でも、ちゃんと自分自身を愛せる幼少期だったってこと、もうそれだけで嬉しかった。
そして、思春期を乗り越え、社会人になった娘は新たな自分を受け入れて更に自分自身を好きになっている。

肝っ玉母さんのように強くはなかったけど、自分を褒めてあげたくなった。ちゃんと出来ていたよ、偉かったねと。
映画を観て、背中を押される気持ちになれて、更に娘の気持ちを知り、これまでの自分を受け入れ素直に自分を愛そうと思えたのだ。

過去の自分に教えたいな。

大丈夫だよって。

欲を言えば、未来の自分に聞いてみたい。
「この先も大丈夫ですかー?」

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