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ごめんなさいが止まらない

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18歳で上京して以来、日々暮らす日常の時の中で胸の奥底からズゥンという嫌な感じが突き上げてくることある。その度にグッと嗚咽をするように背中をすくませる。ものすごい罪悪感・自己嫌悪…
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#アダルトチルドレン

あとがき 苦しみを抱えるあなたへ

あとがき 苦しみを抱えるあなたへ

 私はこの文章を私と同じように機能不全家庭に生まれて生きづらさを感じていている人に読んでほしい。私は10代は親からの過剰な干渉に苦しみ、20代30代は、その後遺症である心的外傷ストレス症候群と解離性同一性障害に苦しんできた。「なんで?どうしていつも私はこうなんだろう?助かりたい、変わりたい」と思いつつもどうすればいいのか、自分の性格がおかしいのか、病気なのか何なのかさえ分からず。ずっと何も見えない

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謎の生きづらさの正体

謎の生きづらさの正体

 自分がどうなりたいとか、子供をどうしたいとか、親がどうしてほしいとか、兄弟をどうにかしたいとか、恋人をどうしたいとか、そういうことから離れて生きることができたなら、なんと楽なことだろう。思い浮かべるだけで呼吸が楽になり、目の前が明るくなるような気がする。

 ある日、自分という種が偶然この世の土に蒔かれて、芽が出て、それが育ち、いつか死ぬ。私たち人間を種と例えるなら神様はこの空だ。空は変わらず私

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私の心は、ゴミ屋敷。

私の心は、ゴミ屋敷。

 36歳の時、心療内科の先生から「君の症状は、典型的なPTSDの症状だね」と診断された。その後、解離性同一性障害もあることがわかった。私の通っている心療内科の先生は、患者にはっきりとした病名はつけないし告げるのがあまり好きではないらしい。「あなたは、XX病です」「あなたは〇〇症です」と言って、患者を病気の型にはめて限定して扱うのが嫌いなのだそうだ。先生曰く、「僕のすべての患者さんは、みんなただの不

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「ありがとう」と「すみません」

「ありがとう」と「すみません」

 機能不全家庭に育った人は、よく「すみません」と言うのだろうか。結婚生活の初めの頃、私は、よく「すみません」と言っていたらしい。旦那に何かしてもらって「あ、ゴメンね」。旦那の両親に結婚の挨拶に行き「すみません」。旦那の会社の上司に「結婚おめでとう」とお祝いをもらい、「あ、ぁ・・・すみません、こんなにしてもらってすみません」と言っていたらしい。私本人としては全く自覚はなく、礼儀を欠いたつもりもない。

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結婚

結婚

 34歳の頃、私は結婚するためにそれまで一人暮らしをしていた東京近辺のアパートを引き払って茨城県へ引っ越した。

 「結婚はタイミングだ」と云う世の中の言葉を聞いて、その通りだと思う。私の場合は、18歳、28歳、34歳くらいにそんな心境になった気がする。「結婚しなきゃ」「家庭がほしい」「子供がほしい」という気持ちの波が来た。簡単に言うと寂しさの波だったのかもしれない。誰かと結ばれて子孫を残すよ

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「あなたのためだから」① 会社上司

私は、幼少期から青年期の長い長い両親からの支配と束縛を耐えて、耐えて、やっと必死で自立して逃げ出した。

「あぁ・・・やっとこれから自由に生きられる」

そう思ったのに、ずっと両親の亡霊が私の後ろにいる。

そしてあの頃と変わらない言葉で私を責め続ける。

どんなに耳を塞いでもその声は消えなくて、その声に怯えて、罪悪感に突き動かされて動いてしまう私。

その結果、いつの間にか両親に代わる支配者が私

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