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じゃがいものでんぷんは体内でどうやって消化吸収されているのか!?

今日は昨日の続きです。口の中で唾液から出された消化酵素のアミラーゼがどのような経緯で変化していくのかを見ていきたいと思います。

例えば、口から入ったのがポテトサラダ(画像)の“じゃがいも”だとしましょう!じゃがいもでんぷんは、アミラーゼという消化酵素によってさらに細かく分解されるのですが、この酵素は物と物のつながりを切るはさみのようなものです。

ここでじゃがいものでんぷんが出てきましたが、でんぷんは簡単に言うとグルコースがグリコシド結合したものです。では、グルコースとは何か?っていうことになりますね。

ちなみにグルコースは人にとって重要なエネルギー源になりますが、脳や赤血球はグルコースしかエネルギー(ATP)として使うことが出来ません。

グルコースを語る前に、糖についてですが、糖1個を単糖といい、単糖がたくさん集まったものを多糖と言います。文字通りそのままですね。2個~10個のものが皆さんお馴染みのオリゴ糖です。

この単糖は炭素5つで構成されているものをペントース、炭素6個で構成されているののをヘキソースに分かれ、グルコースは、フルクトースやガラクトースとともにヘキソースに属し、糖質代謝の主役でまさにエネルギー源になる糖です。

ヘキソースは炭素6個だけでなく、酸素と水素で構成されています。また、単糖の特徴は水溶性だということです。

先ほどオリゴ糖が出てきましたが、単糖が2個つながった(グリコシド結合している)ものを、スクロース、ラクトース、マルトースと呼びます。

そして、グリコーゲン、でんぷん、セルロースは多糖なのですが、セルロース(食物繊維)は単糖が一列でつながっていますが、でんぷんは横にも手を伸ばし、広がって枝分かれしているのが特徴です。

話しをもとに戻すと、このでんぷんのグリコシド結合したものを、アミラーゼがはさみで切ることで、まずはオリゴ糖にして食道に送っています。

そして後々、十二指腸で膵液が放出されアミラーゼがグルコースに分解していきます。

面白いのが食物繊維であるセルロースが消化酵素で分解できないということです。よって、大腸まで運ばれ腸内細菌のエサになるわけですが、セルロースを食べる腸内細菌を育てておかないと、そのまま排出されるか、腸内で詰まってしまって便秘の原因にも成り得るのです。

この糖の代謝を考えるだけでも、食べるものによって腸内細菌も密接に関わっているのだというのがよくわかります。

また、よく噛んで食べるということがアミラーゼの分泌を促進し、後々の消化吸収を早めるということにつながっています。