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つよがり

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松下洸平君のデビュー曲つよがりから派生したお話を集めてみました。 「つよがり」の歌詞から広がるみなさんの世界が素晴らしいこと、素晴らしいこと。
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記事一覧

つよがり③

松下洸平さん再メジャーデビュー曲「つよがり」からイメージを膨らませて書き始めた妄想小説で…

けい
3年前
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つよがり ②

松下洸平さん再メジャーデビュー曲「つよがり」からイメージを膨らませて書き始めた妄想小説で…

けい
3年前
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つよがり ①〜プロローグ〜

松下洸平さん再メジャーデビュー曲「つよがり」からイメージを膨らませて書き始めましたが、デ…

けい
3年前
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冷蔵庫に好きなものを詰め込む

私は冷蔵庫が好きだ。 冷蔵庫は、どんなものも冷やす。 温かいものだって、急速冷凍なんて技…

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つよがりを纏って

信号が赤になった。 僕は立ち止まり、信号が変わるのを待つ。 昼間の太陽が照りつけた後の夜…

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【小説】宝物②

週末、会う約束をして僕は車で彼女を迎えに行った。 都心を少し離れてドライブをする。夏の強…

ao
3年前
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【小説】宝物①

大学を出て今の会社に勤めて10年。そこそこ経験も積み、仕事の仕方も身に付いてきた。 上司や同僚にも恵まれ、人間関係も良好だ。 友人に誘われれば、飲み会も買い物も快く付き合う。 何事にも好き嫌いやこだわりはなく、食事も簡単に済ませるのが常だ。 恋人は、いたりいなかったり。来る者拒まず去る者追わず、とでも言うのか、誰とでもそれなりにうまくやっていくことができたし、別れが訪れても冷静に受け入れられた。 何の不自由も不満もない。淡い色のぼんやりとした幸せが、なんとなく続いているみたい

【小説】やさしさ

彼の車で流れる音楽が好きだった。いつも私の知らない世界に連れていってくれた。リズムやビー…

ao
3年前
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はじまり (つよがり)

僕の工房に彼女が初めて来たのは梅雨が始まったばかりの6月だった。その日も雨が降っていた。…

みかん🍊
3年前
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夏のおわり (つよがり)

毎週水曜日、彼女はバスを乗り継いでいつも少し遅れてやってきた。             …

みかん🍊
3年前
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つよがり

松下洸平さんのデビュー曲「つよがり」を聞いて妄想したお話です。 元気かい? 君はいつもの…

まめいか
3年前
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ミズクラゲ5

【エピローグ】 世界中に未知のウイルスが蔓延し世界は分断された。            …

ひじり
3年前
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ミズクラゲ4

【最終章】 「会うのは今日で最後にする」 ゆうから突然そう告げられた圭佑は、すぐには言葉…

ひじり
3年前
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ミズクラゲ3

【第三章】 今日も東京は観測史上最長の真夏日を更新していた。夜になっても熱気の冷めないアスファルトに残り少ない命を託すようにアブラゼミが最後の声を振りしぼる 「ビール?ハイボール?」 気だるく窓の外を眺めていたゆうに圭佑が尋ねる。 「ハイボール。レモンたっぷりで」     「ざんねーん。フロントに聞いたけどレモン用意してないってさ」 ハイボールにはレモンをたっぷり入れるのがゆうの好みであることを知っている圭佑は、事前に電話でレモンを取り寄せようとして断られていた。