けい

妄想ストーリーの置き場所です… 子供の頃から本を読むのが好きでした。 大人になるにつれて読書量は減りましたがドラマを見るのが大好きになりました。 まさか自分が小説を書くなんて思ってもいませんでしたがボチボチとマイペースに書いてます。 大人になって見つけた新しい趣味楽しいです

けい

妄想ストーリーの置き場所です… 子供の頃から本を読むのが好きでした。 大人になるにつれて読書量は減りましたがドラマを見るのが大好きになりました。 まさか自分が小説を書くなんて思ってもいませんでしたがボチボチとマイペースに書いてます。 大人になって見つけた新しい趣味楽しいです

マガジン

  • KISS Side-A,B

  • 「最愛」妄想ストーリー

    TBSドラマ「最愛」からイメージを膨らませて書いたお話です。

  • つよがり

    松下洸平さんの再メジャーデビュー曲「つよがり」からイメージを膨らませて書いた妄想ストーリーです。

  • 某ドラマの妄想ストーリー

  • 自堕落な文豪妄想ストーリー

最近の記事

POINT TO POINT in Fukuoka

松下洸平さんのライブツアー「POINT TO POINT」福岡公演から1週間。 年末の慌ただしさで時間が取れなかったけど、少し時間が取れたので今年のうちにレポというより感想?いや感想というよりポエム?ポエムというよりラブレター? とにかくあの時私が感じた事、思った事、今思う事を残しておきたいと思う。 これは私が初めて取った洸平くんのライブのチケット。 コロナ禍が始まったばかりの頃で公演は延期から中止になってしまった。 その後の2021年「HEART to HEART」、20

    • あの日の背中を追いかけて

      はぁ…はぁ…息が苦しくて足が重い。 もう少し、あともう少しだ。 中継所で大きく手を振る次の走者が見えてきた。 最後の力を振り絞り、中継所の手前ギリギリで一人追い抜く。 次の走者に襷を渡し、そのまま倒れ込み腕時計を確認した。 「やった!区間新記録だ!」 喜んだのも束の間… 俺はまだ走っていた。 遠くに背中が見える。 必死に追いかけるけどその距離は縮まらない。 フラフラともつれそうになる足で走り、階段を必死に上る。 体が重くて息が苦しくて足が前に進まない。 上った歩道橋

      • 始まりの雨

        彼女と初めて会ったのは先輩に誘われて行った飲み会の席だった。 就職に伴って上京して5年。 警察官になって無我夢中の最初の数年、そして仕事に少し余裕が出てきて都会での生活を楽しむ余裕も出てきた今日この頃。 本当は今日もめんどくさいから…と断りたかったけど、新人の頃から世話になっている先輩に 「頼む!土曜日が非番なのはお前だけだから…。 ただいてくれるだけでいいから!」と頼まれて仕方なく顔を出すことにしたのだった。 飲み会自体は嫌いではない。 仕事で世の中の色んな嫌な部分を

        • 瞳の奥に見えるもの

          彼と初めて会ったのは友達に誘われて行った飲み会の席だった。 仕事の忙しさから元カレと徐々にすれ違って別れて1年。1人の週末、1人で食べるご飯にも慣れて「こんな生活も気楽でいいかなぁ」と思い始めた今日この頃。 本当は誘われた飲み会もめんどくさいから…と断るつもりだったけど、学生時代からの友人に「お願い!誘った子が急に仕事で来れなくなって… ただいてくれるだけでいいから!」と頼まれて仕方なく顔を出すことにしたのだった。 「里穂こっち、こっち!」と手を振る友人を週末で賑わう店内

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        • KISS Side-A,B
          4本
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          3本
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          3本
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          2本

        記事

          つよがり③

          松下洸平さん再メジャーデビュー曲「つよがり」からイメージを膨らませて書き始めた妄想小説です。ディテールを書き込むうちに今回も長くなってしまいました… 今回は「起承転結」の「転」のパートかな?と思います。 (やっと「つよがり」の世界が始まりそうです…) 数日後、無事に仕事納めの日を迎えた。 午前中は年明けからのスケジュールと段取りの確認。午後からは自分のデスクやその周りを片付けて、その後は社内でプロジェクトのメンバー皆んなで軽く打上げをする事になっていた。 準備していたビ

          つよがり③

          つよがり ②

          松下洸平さん再メジャーデビュー曲「つよがり」からイメージを膨らませて書き始めた妄想小説ですが、3部作のはずがディテールを書き込むうちに更に長くなってしまいました… 一応、4部作の予定です。(まだまだ「つよがり」の要素はあまりないような気がします…) 12月に入って僕たちのプロジェクトは大詰めを迎えていた。 年明けにはクライアントへの報告と最終確認が予定され、プロジェクトのメンバーは残業の日々が続いていた。 仕事納めが近いクリスマス当日、僕がいつものように夕食をコンビニで買っ

          つよがり ②

          つよがり ①〜プロローグ〜

          松下洸平さん再メジャーデビュー曲「つよがり」からイメージを膨らませて書き始めましたが、ディテールを書き込むうちに長くなったので分割する事にしました。 一応、3部作の予定です。(今のところ「つよがり」の要素はあまりないような気がします…) 建築や設計のお仕事については素人なので、色々ツッコミどころがあるかと思いますがお許しくださいm(_ _)m 彼女の手が好きだった。 細くて女性としては長い指、くるくると変わる彼女の表情と同じように、大きく動いて喜怒哀楽が伝わってくる手。

          つよがり ①〜プロローグ〜

          KISS そして…

          枕元でアラームが鳴っている。 慌てて携帯を手に取り画面を見る。 画面に表示されているのは時刻ではなく上司からの着信だった。 「休みなのに悪いな…」と話し始めた上司と短いやり取りをして電話を切る。 画面に表示された時刻は正午を過ぎていた。 僕は昨日から会社を休んでいる。 先週の金曜、彼女と会って食事をして良いムードになって… そして突然キスしたあの夜。 彼女と新しく始めてみようと思ったのに、一歩踏み出した瞬間僕が思い出したのはあの人の事で。 あの夜からまだ一度も彼女と連

          KISS そして…

          KISS Side-B

          パソコンに向かい報告書を作っていると胸ポケットの携帯から振動を感じた。 手を止めて携帯を取り出し画面を開く。 あいつからのメールだった。 入社同期のあいつと知り合ってもうすぐ7年。 「私だって忙しいんだよ!」 「美味しいもの食べたいな♪」 彼女からの返事に思わず笑みが溢れる。 最初は同期入社の仲間として出会った彼女。 最初の頃は何かと理由をつけて集まっていた同期達も、時間の経過と共にメンバーも少しずつ減っていき今でも定期的に会っているのは彼女だけ。 そしてただの仲間として

          KISS Side-B

          KISS Side-Bの前に

          打合せが終わってデスクに戻って携帯を見るとメールが1件届いていた。 「今夜会える?」 画面を閉じ携帯を胸ポケットに仕舞うと思わずため息が出る。 あの人からの連絡はいつも突然だ。 こちらの都合はお構いなし。 もう一度胸ポケットから携帯を取り出し「仕事の後、少しだけなら…」少し考えてそう返信した。 あの人と初めて会ったのは1年半前、大学の先輩と飲んでる時だった。 仕事の関係で再会した先輩。 その頃、仕事が上手くいかなくて悩んでいた僕は酒を飲みながら先輩に愚痴を聞いてもらった

          KISS Side-Bの前に

          KISS Side-A

          彼からの連絡はいつも突然だった。 「久しぶりにメシでもどう?」 短いメールが突然届く。 「メシ」が「お酒」だったり「映画」だったりするが、連絡はいつも彼からだ。 私と彼を知る人は私達の関係を「彼の気まぐれに無理やり付き合わされてる私」と思っているらしい。 でもそれは違っている。 私は無理やり彼に付き合わされている訳ではなかった。 いつ彼から誘われても良いように私の自由な時間は全部彼のために空けてあった。 いつでも彼から連絡があった時に会えるように。 私から連絡したり「会おう

          KISS Side-A

          悪い男〜雨の音〜(前編)

          【自堕落な文豪妄想ストーリー(2)】昼食を済ませ片付けを終えると、夕飯の支度を始めるまではあかりの自由な時間だ。 あかりは自分のためにお茶を淹れ、台所の自分が食事をする場所に座った。 一口お茶を飲みため息をつく。 春先のあの月夜の晩以来、あかりの男への想いは膨らむ一方だ。 「もう少し手を伸ばせば届くかもしれないのに…怖い?」 その言葉を思い出す。 あれはどういう意味だったんだろう? 手を伸ばせば何に届く? あの時私が手を伸ばしていたら? 考えても答えが出ない問いを頭

          悪い男〜雨の音〜(前編)

          悪い男 〜月の光〜

          【自堕落な文豪妄想ストーリー(1)】

          悪い男 〜月の光〜

          二つの星空

          来年の春かぁ… 青林が洗面所に消えて、1人になった部屋で呟く。 ヒンヤリとまだ冷たい朝の空気と、満開の桜の花とその隙間から見えた青空が脳裏に蘇る。 あの時は未知の生活が始まって手探りの日々で、ゆっくり桜の花を味わう心の余裕なんて無かったなぁ。 ただ、せっかく咲いた花が誰の目にも触れず散っていく事が寂しかった。 来年の桜はあおちゃんと一緒に見る。 2人で見上げる桜の木… 思い浮かべるだけで心がふんわり柔らかになる。 1人じゃないって温かい。 こうやって少し先の約束ができて

          二つの星空

          クリスマスの夜に🎄

          12月25日🎄💫 優しく唇に触れる温かくて柔らかい感触… 今年の春からの色んな出来事が頭の中を駆け巡り涙が出そうで、そして聞こえてしまうんじゃないかと心配になるくらいドキドキ💓する心臓。 長かったような、でも一瞬だったようなそんな時間が過ぎ、目を開けると優しく微笑む彼がいた。 じっと私の目を覗き込むように、潤んだ私の目を少し心配そうに見つめている彼。 慌ててニッコリ微笑む私を見てホッとしたように「草モチ食べよう?」と優しく囁いた。 2人で草モチを食べながら他愛もない

          クリスマスの夜に🎄

          春を待つ心

          🛀🚿🧴 「約束する、一生君を受け止めるから」 湯船に浸かって彼の言葉を噛みしめる。 分かりたい、分かり合いたい… それなのにすれ違って、想いが噛み合わない事が不安で悲しくて… 不安で揺れる美々には、富近の「分かり合えなくても良いじゃない。分かりたいと思った事が大事なんだから…」この言葉が心に沁みた。 「そうだよね、自分の気持ちだってよく分からなくなるのに、人の気持ちなんてそんなに簡単に分かるもんじゃないよね」 自分に言い聞かせ、前に進む勇気をもらったあの日。 そして

          春を待つ心