ponta_go

初めまして。ponta_goと申します。思いがけずがんサバイバーの妻となり、生活環境ががらりと変わったことに戸惑いつつも、下顎歯肉癌と向き合う日々を送っています。我が家の記録として、妻の立場から書き記します。どなたかの参考になれば幸いです。

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初めまして。ponta_goと申します。思いがけずがんサバイバーの妻となり、生活環境ががらりと変わったことに戸惑いつつも、下顎歯肉癌と向き合う日々を送っています。我が家の記録として、妻の立場から書き記します。どなたかの参考になれば幸いです。

最近の記事

嚙まない食事 #3 軟食にも段階あり

下半分とはいえ、奥歯がなくなったオット様。 噛み砕くことができなくなり、とにかく柔らかい食事生活となりました。 実は、手術で取り除いた下顎左側全部に加え、右側の奥歯2本も無くなってます。もともと根元に炎症があったこの2本。放射線治療後は抜歯が禁忌!ということで、照射前に慌てて抜いたのです。 なので、下顎に残ってる歯は、前から5本のみ。糸切り歯と奥っぽい歯が1本づつ残ってるのが救いです。 手術から1年半たった今でも、少しだけ嚙み切ることはできるけど、すり潰すことはとても難し

    • 嚙まない食事 #2 手術後のごはん

      2023年1月27日の帰国から2月13日入院までの間、なるべく柔らかい食事を~と、何とか工夫して作っていました。 刺身をミキサーしたものが、一番食べやすいみたい。だけど、、、毎日お刺身だと破産します。私、毎日何作ってたのかしら?記録がなくて、記憶もおぼろげです。 いよいよ、入院&手術となり、柔らか食事作りはひとまずお休み。心配な気持ちもありつつ、ホッと一息ついたことを覚えています。 そして、2月15日に手術。 2月18日にHCUから病棟に戻るも、しばらくは点滴&経管栄養

      • 嚙まない食事 #1 オススメ道具

        2023年1月に左下顎歯肉癌が発覚し、アメリカから緊急帰国、2-3月に入院手術、4-5月に補助治療したオットの、家での介護食?療養食?の記録です。 あくまでもウチの場合。どなたかの参考になれば幸いです。 左下顎に大きな腫れを伴って帰国したオット様。 とにかく、柔らかいモノしか食べられない、 ということで、急遽そろえた道具がこちら↓ フードプロセッサー いずれもフードプロセッサーですが、それぞれ得意分野があるこの2タイプ。もともと持っていたバーミックスでは事足りない場面で

        • 歯肉癌 #13 副作用その後

          ネジが1本取れました!!! 2024年夏 顎からの分泌物は相変わらずな上、お盆休みに入ってからその出口が2か所に増えちゃってたオット様。なんとな~く心配しつつも、長期休暇を満喫していました。 8月16日 レントゲン&診察の日 「あれ?これネジ出ちゃってるね。取りますねー」と主治医先生。 痛みもなく、ポロリと取れたそのネジは、右下顎の骨と元腓骨を繋ぎ止めるプレートを押さえている、5㎜ほどのネジでした。 プレートもネジも人体に馴染みやすいチタン製。取り外すことなく一生そのま

          歯肉癌 #12 へぇ~な出来事

          オットにとってもワタシにとっても、初めての癌治療。その過程において、たくさんの『へぇ~』がありました。知らなかったこと、調べてもわからなかったこと、思い出すままに書いてみます。 入院中もうタオルは使わない!? パジャマやコップ、その他いろいろ揃えなきゃいけない入院準備。 自分の過去の経験から、一番使うだろうとたくさん用意したタオルですが、、、ほぼ使われることなく、家に持ち帰ることに。 どうやら、昔はタオルを使っていたシーンのほとんどが、ティッシュに置き換わっていたようで。

          歯肉癌 #12 へぇ~な出来事

          歯肉癌 #11 妻から見た夫の様子

          2023年1月に左下顎歯肉癌と診断されたオット様。 さぞかし落ち込むかと思いきや、、、常に平常心で本当に驚くばかりです。 「罹っちゃった以上は仕方ない。いつも通り、淡々と過ごしていこー」ってオーラを日々出されてます。 怖がりさんだと思っていただけに、正直、予想外の反応でした。 2023年1-2月 手術前 ワシントンD.C.の病院で癌が発覚し緊急帰国したオットは、さすがに疲れて見えましたが、日本に帰ってこれたことが本当に嬉しかったらしく、TVのバラエティー番組を観ながら、楽

          歯肉癌 #11 妻から見た夫の様子

          歯肉癌 #10 副作用との闘い

          2023年5月29日(月)にオールアップした術後補助治療。少なかったと思えた副作用は、この日の夜からパワーアップし、ほぼほぼ食べられない状態になりました。 待ち遠しかった、3日後の6月1日(木)の診察日。 「痛みはないんです。痺れているだけなんです」と主張するオットに、先生は「ずいぶん我慢しましたねー。痛み止めを強いモノにしましょう」と。 …どうやら『痺れ』は『痛み』と同意みたいです(^-^; 麻酔系のうがい薬と、麻薬系の痛み止めパッチ(1㎎)を処方されました。 いわゆる

          歯肉癌 #10 副作用との闘い

          歯肉癌 #9 術後補助治療の日々

          扁平上皮癌と最終診断されたオットの術後補助治療は、標準のガイドライン通りに行われることになりました。 33日間(土日除く平日のみ)の放射線照射と、6回に分けた抗がん剤(シスプラチン)週1回低用量投与による、化学療法です。 事前に何度も説明をいただきました。口腔外科の主治医先生からはもちろん、放射線科の先生そして看護師さん、通院治療センターの看護師さん等々。。。 もちろん、副作用は一番ひどい状態を伝えなければいけないのは理解できますが、、、実際どのレベルで落ち着くのか分からな

          歯肉癌 #9 術後補助治療の日々

          歯肉癌 #8 確定診断後の大きな選択

          2023年3月15日(土)退院 いよいよ介護食生活が始まりました! どのような食事を作ったのか、お話ししたいところではありますが、、、 まず先に、治療について書き進めたいと思います。 術前検査で『左下顎歯肉癌』と診断されましたが、これはあくまでも状況名。切除した患部の病理検査レポートをもって、がんの種類の最終診断となるとのこと。種類が確定しないと今後の治療方針が決まらないとのことで、病理検査結果待ち、となりました。 オットの場合、骨部分が多く検体を作るのに時間がかかった

          歯肉癌 #8 確定診断後の大きな選択

          歯肉癌 #7 手術~退院まで

          2023年2月15日(水)手術 約11時間に及ぶ手術が無事終わり、HCU(高度治療室)へ入ったオットは、3日後に一般病棟に移りました。 この後、退院までの約1か月間、対コロナ厳戒態勢のため家族も病室には入れず、2~3日置きの洗濯物と着替え交換は看護師さんを介してでしたし、動けるようになってからの面会も病棟入り口のガラス越しでした。 も~う、コロナめっ!! その代わり、主治医先生がお電話でこまめに様子を伝えてくださいました。 手術翌日は朝一番で、無事に目が覚めたこと。…ど

          歯肉癌 #7 手術~退院まで

          歯肉癌 ♯6 入院~手術日の出来事

          2023年2月13日(月)入院 9:30~10:30 病棟受付へ 主治医先生の説明を受け、私はそのまま帰宅。 世の中的にはコロナは収まっていましたが、病院は厳戒態勢。家族とはいえ、病室には入れませんでした。 オットは、体力測定やら心電図検査やら麻酔の説明やらで、なにかと忙しい2日間だったそうです。 2月15日(水)手術当日 8:00 私、病棟受付へ。面会エリアで待機。 9:00 手術着に着替えたオット、点滴台を片手に手術室へ。面会エリア通過の瞬間、貴重品(財布、保険証、

          歯肉癌 ♯6 入院~手術日の出来事

          歯肉癌 ♯5 手術の内容は?

          2023年2月9日 一連の検査後の診察で、手術説明書をいただきました。 ●病名:左下顎歯肉癌、頸部転移疑い ●進行度:ステージ4 ●手術予定日:2023年2月15日 ●予定手術時間:約12時間 ●予定術式名:気管切開、左頸部郭清術(胸鎖乳突筋、副神経、内頸静脈温存、顎下部から下頚部付近まで予定)、左下1抜歯、正中から下頸枝におよぶ下顎骨区域切除、上下顎顎間固定、遊離腓骨による再建 え~~~っと、つまり 首の左側のリンパ節を全部取って、 下顎の左半分を取って、 左脚の腓骨

          歯肉癌 ♯5 手術の内容は?

          歯肉癌 ♯4 怒涛の検査週間

          まだ細胞診の結果も出ず、入院日も決まっていない中、連日の検査が始まりました。 2/6(月) CT 2/7(火) MRI 2/8(水) PET検査 2/9(木) 肺機能検査と消化管内視鏡検査 合間に、口腔外科と形成外科の診察 さらに、医療福祉相談と入院説明、PCR検査 etc… 家から病院まで、車で1時間強。 毎日の検査通いはとっても忙しかったけれど、日々やることがハッキリしていたので、弱気になる暇がなくて良かったと思います。 それでも、ちょっとした不安は散りばめられて

          歯肉癌 ♯4 怒涛の検査週間

          歯肉癌 #3 帰国~病院決定まで

          2023年1月27日(金) 帰国 20日ぶりに会ったオットは思いのほか元気で、スーツケース2個転がして帰ってきました。 ただ、左頬がぷっくり膨れていて、「え?綿入ってるの??」って思わず聞いちゃうほど。 「特に痛くはないよ」と言いながら、アメリカから持ってきた痛み止めを、一日数回せっせと飲んでいたので、きっと相当痛かったんだと思います。 5日後、2月1日(水) アメリカでの診断書を携えて、某大学病院 歯科口腔・顎顔面外科へ。 会社の嘱託医がここの先生だという繋がりで

          歯肉癌 #3 帰国~病院決定まで

          歯肉癌 #2 がん発覚@アメリカ

          2022年秋 メリーランド州オデントンでの駐在が7年を超え、"来年の5月か6月には帰任"と決まった頃。 夏ごろから左下奥歯がまぁまぁ痛むけど、帰国まではと、我慢していたらしいオット様。…以前、親知らず抜歯をアメリカで経験し、次は日本でじっくり治療したいと思ったそうで。 が、11月に入りいよいよ我慢できなくなり、12月にようやく取れた予約で歯医者へgo! レントゲン検査の結果、即抜歯することが決まり、紹介されたちょっと大きな歯医者にて、左下奥歯2本抜かれて帰ってきました。

          歯肉癌 #2 がん発覚@アメリカ

          歯肉癌 #1 治療スケジュール

          一口に下顎歯肉癌とは言っても、それぞれの症状に応じて治療方針は違ってきますが、、、 夫の場合は、こんな治療スケジュールで進みました。 2023年 1月下旬 癌発覚 2月中旬 手術・入院 3月中旬 退院 4月中旬~5月下旬 補助治療 6月中旬 職場復帰 こうして見ると、約半年間休ませてくれた夫の職場には感謝ですね。…先生にも「お仕事大丈夫ですか?」と度々確認されました。 がんと診断されただけで退職を迫られるケースもあったりするそうです。 《がん=不治の病》そんなイメージ、確

          歯肉癌 #1 治療スケジュール