歯肉癌 #12 へぇ~な出来事
オットにとってもワタシにとっても、初めての癌治療。その過程において、たくさんの『へぇ~』がありました。知らなかったこと、調べてもわからなかったこと、思い出すままに書いてみます。
入院中もうタオルは使わない!?
パジャマやコップ、その他いろいろ揃えなきゃいけない入院準備。
自分の過去の経験から、一番使うだろうとたくさん用意したタオルですが、、、ほぼ使われることなく、家に持ち帰ることに。
どうやら、昔はタオルを使っていたシーンのほとんどが、ティッシュに置き換わっていたようで。オットからも看護師さんからも、想定以上にテッシュ補充をお願いされました。衛生的な問題なのでしょうか??
昔との違いに「へぇ~」となった出来事です。
腓骨はいらない骨?
左下顎半分を除去して、左脚腓骨と周辺組織で再建されたオットの顎。
骨って取っちゃって大丈夫なものかしら?と調べてみましたら、腓骨骨折のいろいろは出てきますが、腓骨そのものをごっそり取った経験は見つからず。多少の不安は残りつつも、、、
「本来2本の骨で支えられている足首が不安定になるので多少歩きにくくはなりますが、その程度です。ジョギングされている患者さんもいらっしゃいます。軽めのスポーツはできるようになりますよ。」
形成外科の先生の言葉を信じて手術に臨みました。結果、先生の仰る通り日常生活には支障はなさそう。が、筋の牽引バランスが崩れたためか、親指と人差し指がちゃんと伸ばせない状態に。まんまる指で歩きづらそうですし、踏ん張ったりもしづらそう。どうしても、と言うのであれば、指の腱を切ることになるそうです。
がん治療において、最優先すべきは命。優先順位の低い部位が大切な場合は、検討と覚悟が必要かもしれません。…オリンピアンとか、ね。
がん治療は日々進化している!
放射線照射と抗がん剤投与がセットになっていた補助治療。オットの場合、一般的な扁平上皮癌だったので、通常のガイドライン通りの化学療法を行いました。
先生曰く、数か月前にガイドラインが変わり、抗がん剤の投与方法がより副作用が少なく効果の大きい形になった、とのこと。…具体的には、一回の投与量と回数、その間隔が変わった、だったかな?
多くの臨床結果をもとに、治療方法は日々進化しているみたい。ということは、ググって出てくるステージ毎の5年生存率も日々変化してるはず。あまり参考にはしないようにしよう!と思っています。
がん治療はお金がかかる!
そもそも病気の治療にはお金がかかるものですが、、、、
県立がんセンターは専門病院だけあって、その相談体制もしっかりしていました。入院前、術前検査の合間に組み込まれた医療福祉相談の時間では、医療費の支払いについての説明や、高額医療費についての細かい説明がありました。限度額適用認定証の発行についてや傷病手当金支給等の確認のため、相談員の方がオットの会社の健康保険組合に直接電話をかけてくださったのには驚きました。
この『限度額適用認定証』、必ず退院前にゲットすることをお勧めします。補助治療期間中も役に立ちます。33回の放射線照射にはビックリ支払いが待っています。ほんの数分、しかも保険適用なのに。。。初日「え?これって前払い?」って二度見しちゃいました(^-^;
そして、よく言われることですが、2人に1人はがんにかかる時代です。安心して治療を受けるために、がん保険への加入もお勧めします。
もちろん、国の高額医療制度もありますし、その分貯蓄すればという考え方もあるかとは思います。しかしながら、長期戦となるがん治療。心配事はひとつでも減るに越したことはありませんから。
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