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あなたの内側のヘレン・ケラーを目覚めさせるため「心の扉」をノックし続けよう!

1歳9か月の頃に、高熱により「目が見えない、耳が聞こえない」という、大変な障害を背負ったヘレン・ケラーさん。

それまでの彼女は、健康な一般の子供さんと同じように、少し言葉も覚え始めていました。

水「WATER」という言葉を覚えて「ウォー」と発音していたそうです。

でもその後障害を負い、7歳になるまでの間ずっと、見えず聞こえずの世界で過ごしていた彼女。

見ることも聴くことも出来ないため、言葉の世界から切り離されました。

また、新たな言葉を覚えるすべもなくしてしまった彼女は、家族に思いを伝える時は、泣いたり噛んだり叩いたりという方法となりました。

「物に名前がある」という1歳9か月の幼いころの記憶は、彼女の意識から、すっかり抜け落ちてしまっていました。

そうやって、家庭教師となるサリバン先生に出会うまで育っていきます。

でもヘレンのところにやってきたサリバン先生は、何度も何度も根気強く指文字で、文字・言葉・人や物の名前などをヘレンに教えていきます。

(ヘレンは目が見えないので、手であらわす文字の形を触ることで教えます)。

遊びのように、手の形を覚え始めるヘレン。

でも、例えば「D」「O」「L」「L」人形、という手の形を触らせて覚え、それをまねすることができるようになっても、その手の形が「人形」のことを意味しているとはずっと理解できません。

それでも、サリバン先生は根気強く、これは椅子「C・H・A・I・R」、これは本「B・O・O・K」と教え続けます。

ずーと、何をしているのかピンと来ないまま過ごしていたヘレン。

ところが、ある時それらの一連の手のサインが、物の名前である、物にはそれぞれ名前があるんだ、ということに気が付く瞬間がやってきます。

井戸の手押しポンプから出てくる水、そして先生が書いてくれる「W・A・T・E・R」という文字が、幼いころ話していた「ウォー」のことだ!と、つながる瞬間がやってくるんです。

とうとう、彼女は水を触りながら「ウォー!ウォー!」と発音し、サリバン先生の手に「W・A・T・E・R」と指文字で伝えます。

それと同時に、今までサリバン先生が伝えてくれていた文字の綴りが、すべてそれぞれの名前である、と、気がつくのです。

この奇跡の流れが、本当に素晴らしいと思うのですが、これが、実はヘレンひとりだけではなく、私たち全員が「今現在」体験していることだ、という、すごい現状に、気づいて頂けたらと思って、今日はこのお話を例えに出させて頂きました。

今の私たちは、もう少しでヘレンが「W・A・T・E・R」に気が付いたときの状態に、到達できるところまで来ています。

それはいつもよく言われる「目覚めの時」という瞬間です。

悟りの瞬間、私たちが「本当はこの宇宙・神と呼ばれるほどの素晴らしいエネルギーの一部であって、何でも叶えられる存在なんだ」と知ることができる瞬間のことです。

でも、本当に深いところからそれを理解するためには、ほんの数回「W・A・T・E・R」と手に書いてもらうだけでは無理なんです。

サリバン先生のように、何度も何度も根気強く、なかなかピンとこなくてもあきらめずに、何度も何度も自分の中の「扉」をノックし続けることが大切なんです。

サリバン先生は、ヘレンが座って食事がとれるようになるように、取っ組み合いをし、傷だらけになりながらでも、椅子に座って、スプーンを手に握らせて、お皿から食べるよう伝えたそうです。

私達の「自我」も、「真実」を受け入れることに何度も抵抗します。

そんなのうそに決まってる、私をだまそうとしている、馬鹿にしている、現実逃避だ、いろんなことを言って、私たちのサリバン先生からの愛情をけり倒したり、無視したり、ひっかいたりします。

でも、それでもあきらめずに、この世界は何度も何度も私たちの手に「W・A・T・E・R」と書いてくれるかのように、真実のメッセージを伝えてくれます。

今はまだ、何度でもピンと来なくていいし、まだまだ理解できなくても大丈夫。

でも、無駄なように思えたとしても、その「繰り返しの蓄積」がとても大切なんです。

少しでも分厚い氷を溶かすように、ちょっとずつでもお湯をかけて解かし続ける。

そういうことを繰り返しているうちに、ある瞬間に「あ・・・!そういうことなんだ!」という小さな悟りがやってきます。

小さな悟りをいくつも繰り返しているうちに、どんどん全方向が溶けてきます。

そしてある時、全体像が表れて
「ああ!!そうだったんだ!!」
「思い出した!!」
という状態に到達すると思います。

まだまだ、私たちはその前段階の「プチ目覚め」の状態です。
でも、そのプチ目覚めがあるから、全体の目覚めにつながっていくと思います。

ヘレンが、何度も何度も繰り返し届けてもらったサリバン先生からのメッセージ。

そうした積み重ねが必ず、プチ目覚めにつながり、そして後々の大きな目覚めにつながっていくと思います。

だから、大きな変化が起きなくてもあきらめないで、毎日小さな刺激を自分に届けてあげてください。

この世界は、もっとすごいんだよ、あなたは目覚めることができるんだよ、魂レベルの水が「W・A・T・E・R」だって、わかる日が来るんだよって。

「プチ目覚め」につながる情報を受け取って、自分自身の奥深くに、伝えていってくださいね。

(^^*

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