Pie

50代独身女性。地方都市在住。 SIer営業5年、飲食店事務20年超を経て現在総務の仕事。 50代転職活動や転職先で感じたことを綴ります。

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50代独身女性。地方都市在住。 SIer営業5年、飲食店事務20年超を経て現在総務の仕事。 50代転職活動や転職先で感じたことを綴ります。

最近の記事

50代転職日記 #13

新しい職場に通い始めて3日目。 年末調整のサポートで5000人のパートさんから提出された証憑の確認と整理をする。これだけの人数の処理を内製でやらせるなど前職では考えられない。 もちろん期間限定の派遣さんなどを投入しているのだが、内製には変わりがないので提出期限をすぎてもダラダラ到着する書類と格闘するハメになる。 課長に呼ばれて「働いてみてどうですか」と問われた。 「締め切りが遅くないですか?このペースで本当に年末調整が終わる気がしないのですが」と答えたところ、いつもこんな感じ

    • 50代転職日記 #12

      転職先が決まって、3年前に現職の会社を辞めた元上司に連絡を取った。転籍前に部署が解体されたときの上司で今は東京でベンチャー企業のCIOをしている。 初めはLINEでテキストのやりとりだったが、話したいことがありすぎて音声通話に切り替えて2時間も話して、それでも足りなくて「東京に行きますので飲み会しましょう!」と言ってしまった。 内定前の1週間で「もう会うことも無いだろうな」と思うような人たちに偶然会えたとき、「今後このまま会わないまま死んでしまうのは寂しいな」と思う人が数人浮

      • 50代転職日記 #11

        新しい職場から「給与計算で人手が足りないので入社日を早めていただくことは出来ませんか?」とメールで連絡があった。 今の会社は有給休暇の買い取り制度が無いので予定通りの入社日でとお願いしたら、パートで副業という形はいかがでしょうかと言われ、メンバーとの顔合わせも兼ねて少しだけ働くことにした。 初めは時給1000円でと言われて、手伝い程度だからいいかと了承していたら、「すみません。他のパートさんと同じ条件を出してしまって」と正社員の月給を時間で割った金額になった。 出社初日、40

        • 50代転職日記 #10

          上司に辞意を伝え、正式な退職日が決まった後、退職することを周囲に伝えていった。 オフィスで事務の仕事を手伝ってくれたパートさんに打ち明けると驚きながら涙目になっていた。現場の店長は上司からすでに私の退職が伝えられていて、シフトも外されていた。自分で全部説明してまわる必要がなく、3週間で淡々と引き継ぎをし、最終出勤日を迎えた。 「こんなに綺麗に辞める人、初めて見ました」と言われ、自分で言うのも何だが本当にそうだと思う。 あー、解放された。前の社長が辞めてから毎日のように何か取り

          50代転職日記 #9

          総菜屋の役員面接、最終選考にやってきた。 相変わらず自宅から遠く離れた本社の会議室で面接が行われた。 社長の息子さんは私より10歳くらい若い。家業を継ぐために勤めていた会社を辞めてこられたそうだ。 2代目にありがちな神経質で猜疑心が強いタイプや、脳味噌お花畑タイプでもない、本当に温厚で優しい人だ。 始めは緊張していたものの、だんだんと打ち解けて気づいたら1時間以上話し込んでしまった。 「あー、入社したい。ここに決まりますように~。神様お願いします。」 御社と同じく急拡大した会

          50代転職日記 #9

          50代転職日記 #8

          総菜屋の一次面接は本社で行われる。工場と本社機能が一緒のため、必然的に立地が郊外となる。 道に迷わないように事前に下見することにした。 電車を3つ乗り継いで駅から歩いて15分、1時間30分くらいかかる。遠い。電車に乗っている時間はそうでもないが、乗り継ぎに時間がかかる。面接の時間に間に合うように着くかどうか最寄り駅に降りて歩き始めた。一本道で迷わなかったが、汗が吹き出る。大きめのタオルハンカチが要るな。入り口も確認して準備万端で当日を迎える。 面接の当日、コンサルタントから、

          50代転職日記 #8

          50代転職日記 #7

          「この度、株式会社●▼でのご実績に興味を持ちまして、即戦力のリーダーとしてスカウトのご連絡をさせていただきました。」 最終面接前に見送りとなって選考待ち0件になってから程なくして新たなエージェントからの面談の申し込みが届いた。 ZOOM画面の向こうに現れたのは、これまでのコンサルタントとは違い、私より年上の落ち着いた男性だった。 「ご学歴もご職歴も申し分ありません。地頭がよろしいんでしょうね。今私が出入りしてお付き合いがあるこちらの会社さんに推薦させていただきます。ここがだめ

          50代転職日記 #7

          50代転職日記 #6

          転職サイトに登録していると、「応募しませんか?」「企業があなたに興味を持っています」などの通知が入る。大抵はAIで自動判定して送られてくるものだが、時々「おっ、これは」と思う求人がある。応募すると2日ほどでお断りの返信が来る。年齢や性別はこちらが応募するまで企業側から見えないのだろう。 また、ビズリーチのプラチナスカウトでオファーしてくるコンサルタントも、私が50代女性だと知ると落胆する。特定の企業の求人案件に申し込むとなって履歴書と職務経歴書を送るとなると、零細人材紹介会社

          50代転職日記 #6

          50代転職日記 #5

          #4で挑んだフィッシュボーン図の会社の面接が終わると、エージェントから電話がかかってきた。 「面接どうでしたか?選考が進んで内定が出たら受諾されますか?」と明るい声で見込み客の皮算用が始まった。「そうですね。あまり自信がないんですけど」ととりあえずの返事をしたあと、結果的には一次面接にて敗退となった。 その後しばらくして「次の会社さんの一次面接の日程が組めました。Teamsをセットアップしておいてください」とエージェントの担当者から連絡があった。 Web面接のおかげで胸から上

          50代転職日記 #5

          50代転職日記 #4

          今日は別のエージェントの面談にやってきた。 現在の状況と希望条件を伝えたら、数社おすすめを提示された。 知り合いが居る会社を避けて4社エントリーし、2社書類選考を通過した。どちらも経理職のリーダーポジションでエントリーした会社だ。 1社目に面接に向かったのは、医療系ソフトウェアの会社だった。かなり古い自社ビルには入り口の自動ドアの横に雑然と掃除用具や事務用備品が置かれ、古い貼り紙やめくれた床材が暗い空間の引き立て役になっている。 面接会場である会議室に通されると、目の前に巨大

          50代転職日記 #4

          50代転職日記 #3

          経理部長(契約社員)の紹介を丁重にお断りした次の日に、同じエージェントの別のコンサルタントからメールが届いた。 某外資系コンサルティング会社の求人である。いやー無理でしょいくらなんでも。ヤング・スマート・アグレッシブと真逆な私には別世界だ。そういえば、新卒で入った中堅SIerの1期下の後輩が今そこにいて、上から2番目の役職になってるらしい。年収、億は下らないんだろうな。ウラヤマシイ。 超一流大学や超一流企業出身でなくても、グローバルな視点から見るとあまり変わらないのだろうか。

          50代転職日記 #3

          50代転職日記 #2

          ビズリーチは必要最低限の情報だけを入力して申し込むと、登録内容に不備があるため入会出来ないとの連絡があった。もう一度職務経歴書の修正などを行ったら、キャンペーンなどの適用で月額費用の負担無しで利用できることとなった。 JACにもフォームに従って入力を行ったが、現職の年収が500万円からしか登録できず、それに満たなかったので空白で提出をした。 ビズリーチもJACもある程度以上の年収でないと登録出来ず、問い合わせをしたら過去の最高年収で登録させてもらえた。これだと最初の段階であき

          50代転職日記 #2

          50歳転職日記 #1

          タイムカードの名前が消えた次の週から、オフィスに週2、残りの日が現場になった。 現場の社員とは関係が良好だったので、仕事自体は苦にならなかった。慣れない仕事で迷惑をかけつつ、これから大人しく会社の言うことを聞くフリをしながら内緒で転職活動させていただくことになる。 カジュアルな服装で仕事をしていたので、就職の面接の日は有給休暇を取るか、駅のコインロッカーにスーツを入れておいて着替えて出かけなければならないと思っていたが、ラッキーなことに配属された現場がターミナル駅の中だったの

          50歳転職日記 #1

          転職を決意した日のこと ~おわりのはじまり~

          いつも通りの朝のはずだった。 月初めのある日、オフィスの出退勤の打刻をおこなうタブレットに私の名前がなかった。 「今後は現場仕事もやってもらうから」 と聞いていたが、部署の異動は聞いていなかった。 やることは変わらないのだから、改めて伝える必要がないと思ったのか、私が悲嘆にくれる顔を見てほくそ笑みたいのか解らないが、いずれにせよ粗末に扱われたことには間違いない。 主務の部署のタブレットに名前が出る仕組みの勤怠システムは、社員コードを入力すればどこの事業所でも打刻はできるが、す

          転職を決意した日のこと ~おわりのはじまり~