50代転職日記　#6

転職サイトに登録していると、「応募しませんか？」「企業があなたに興味を持っています」などの通知が入る。大抵はAIで自動判定して送られてくるものだが、時々「おっ、これは」と思う求人がある。応募すると2日ほどでお断りの返信が来る。年齢や性別はこちらが応募するまで企業側から見えないのだろう。
また、ビズリーチのプラチナスカウトでオファーしてくるコンサルタントも、私が50代女性だと知ると落胆する。特定の企業の求人案件に申し込むとなって履歴書と職務経歴書を送るとなると、零細人材紹介会社の場合、専用のシステムにアップロードではくコンサルタントのメールアドレスに直接送ることになるが、そのままなしのつぶてになることがあった。私は神経質な人間ではないが、一応個人情報なのだから受領しましたくらいの返信があってもいいのにと思う。資料を送ったことも忘れた頃に「ダメでした～」とメール返信でよこしてくる。転職サイトやエージェントのサイトで自分がどんな見え方になっているか教えてほしい。
応募先がなくなってとにかく不安になった私は転職にまつわるYoutubeを見まくった。どれも40代以上の求職者や新入社員の悲哀を強調したつくりになっている。私の周りにも後先考えず辞意を表明したばかりに、次の就職先が決まる前に追い出されて1年近く無職の人がいる。やる気のない人を置いておく義理なんかないもんね。40歳の女性、45歳の男性でも決まらない。私50歳すぎてるけど大丈夫かな。絶対に転職活動がバレないようにしよう。今の応募可能件数で無職だったら毎日気が狂いそうだ。
現場が9割になり、夜遅いシフトにもぽつぽつ入り始めた頃、あるエージェントからメールが届いた。