「あの頃は歌っていたね」少女Aの告白。
その昔、カラオケに狂った女がおりました。わたくしです。
本当によく行きました。一番通ったのは二十代でしょうか。
そんな私が初めて友達とカラオケに行ったのは小学六年生でした。
カラオケを楽しんだ少女青豆は、友達と別れ
、吉祥寺のサンロードという商店街をふらふら歩いていました。するとスーツを着た男性から声をかけられ、謎のアートギャラリーに連れ込まれます。
あの頃、この人生で最も老けた見た目をしていたので、呼び込みの男性は「この幸薄そうな主婦に絵でも売りつけてやれ」とでも思っ