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日常のデッサン

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日がなぼーっと過ごしている私の日常のデッサン。エッセイ。
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おかざり

おかざり

臓物って、外からは見えないんですよね。

 何をいきなり言い出すんだ。と思われたかもしれません。もしくは、何を当たり前のことを、と思われたかもしれません。

 特に意味なく、しみじみと。

 なんとなくそんなことを思う朝。

 今日は何を着ようかなって思って、とりあえずいつものメイクをしてから考えるかなって思った朝。

 ラジオはずっとつけっぱなしで、だけど私が聞き取ったのは「今日は洗濯物がよく乾

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どっちつかずの緑

どっちつかずの緑

三十歳頃から服を断捨離しまくっている。

一時期、もう開き直って黒しか買わん! と思ったこともある。けっきょく、そこまで振り切れなかったけど。
クローゼットの中は無彩色が多い。無彩色というか、ほぼ黒。黒は良い。下着は透けないし、小物に何を合わせても大丈夫だし、ラフにしていてもそこそこキチンとして見える。最近は靴やカバンも黒いものをメインに使っている。迷いがなくて快適。

それでも人から言われるのは

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いつか、お寿司ケーキで生まれてきたことをお祝いしよう

いつか、お寿司ケーキで生まれてきたことをお祝いしよう

 はじめてお呼ばれした誕生会は、親友のゆうこちゃんの誕生会だった。

 当時の私は小学校1年生。ゆうこちゃんは明るくて頭が良くて、内気な私にとってのあこがれだった。ゆうこちゃんのお姉ちゃんと合同で開かれたそのお誕生会に、お呼ばれしたのは同級生では私だけで、それはとても誇らしかった。
 母といっしょに誕生日プレゼントを選び、緊張と期待で当日を迎えた。ゆうこちゃんのお姉ちゃんは何人もお友達を呼んでいて

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ぐぅああっ。て苦しむのはマンガだけなのかもしれないと思った夜の話

ぐぅああっ。て苦しむのはマンガだけなのかもしれないと思った夜の話

たまにテレビを見ると、情報もネタが尽きてるなーと感じます。

たぶん今必要なのは、というか欲しいのは笑いとか脱力とか、ゆるむことなんだよな。

そう思い立って、2年程放置していたブログに脱力エッセイをのせることにしました。以前の読者さんが結構見つけてくれて驚き。
せっかくなのでnoteにも転載します。

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ここ数日でいちばん笑いが取れたのは、コロナウィルスのものまねでした。

ただしく

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おうちパン職人のいちにち

おうちパン職人のいちにち

気がついたらパン職人になっていました。

といっても、商売にするとか免許をとったとかって話ではなくて。
なんとなく息がつまっていたのでこころを無にしたい。と思って小麦粉をいじっていたらパン職人になっていました。

あさひるばん、といちにち3回パンを仕込んで
あさひるばん、といちにち3回パンを焼きます。

ほんとはもっと焼きたいような、仕込みたいような気がするけれど、貴重な食料をただただ消費していく

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波がきている

波がきている

さいきん、なんだかとても忙しい。

よく「忙しい」っていうのはネガティブな言葉で、心が亡くなるって書くんだぜとか言うけれども。

いやいや、忙しいもんは忙しいでしょ。と思う。

ちなみに心は亡くなってません。

いろんなところからいろんな話が来たり、こちらから出したり、なんかやらねばならないことがどーっと表れたり(出現じゃなくて表面化だと思うのよね)している。

ああ、波がきているなーって思う。

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本当にひとりの時間には、なにもしたくないんだ

本当にひとりの時間には、なにもしたくないんだ

たまーに、こころの底から湧き上がってくるみたいに「ひとりになりたい」と思う。

それは苦しくて切実で「だれともいたくいない、なにもしたくない、ひとりになりたい、どこか、どこかへ」って波。

べつに何があったわけでもないし、日々うまくやってるにもかかわらず、だ。
それなりにがんばっているけど、がんばりすぎということはなく。
ひとりの時間は十分だって思えるくらい確保できていると思うし。
わずらわしい人

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「ほんとはお金を払いたい。それで何か、すごく良いものを得たい」

「ほんとはお金を払いたい。それで何か、すごく良いものを得たい」

今年得た考え方のひとつ。

「みんなお金を払いたがっている」んじゃないか??

その日、わたしはららぽーとという大型商業施設のなかを歩いていた。

安いものなんて、まったくもって探していなくて。
いつもはがっちり締めていた財布の紐がゆるゆるで。

むしろ、思いっきりお金を払いたい。
高くてもいい。
自分が変わるような、劇的に変われるような「何か」がほしい。

そんなことを思いながら。

とってもと

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手帳の余白ページが好き。特に年末は。

手帳の余白ページが好き。特に年末は。

自分が手帳を選ぶポイントのひとつに、「余白の量」がある。

どちらかといえば多いほうがいい。
でも、それで手帳自体が重くなるのはいただけない。

余白ページとして独立したページがある手帳が好き。罫線はあってもいいし、なくてもいい。

「ノート的なページ」。
たぶん、使わない人はまったく使わないページだと思う。
私もそこにしょっちゅう書き込むわけじゃない。思いついたことをいちいちそこに書き留めていた

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いつまでも自分でいるという軽い絶望

いつまでも自分でいるという軽い絶望

頭を自動モードに切り替えて約1週間。
とあることに気づいた。

いろんなものが私のなかには、残らない。

私は案外、変化を求めて動き回る。
それによってそれなりの、人間関係が広がったり評価を得たりする。
そしてある日すっぱりと手を離す。

手を離す時は、もう二度とそれが手に取れなくてもいいとすら思う。

いちばん最近のものでいえば、仕事。
2年程つづけていた地元誌のコラムで、それなりに評判もよく毎

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雨の日は絶好のフェルメール日和だ

雨の日は絶好のフェルメール日和だ

雨の日、特に冬でも春でもない雨の日はキッチンが似合う。

今朝、ココアをうっかり沸騰させて鍋からあふれさせた。
朝一番に歯医者に行ってから、水につけておいた五徳を金ダワシでじゃりじゃりとこする。窓からはほのかに光が入っている。そこはかとない明るさが心地いい。しばらく手入れをさぼっていたから、力を入れないと五徳の汚れは落ちない。手のひらからは錆びた匂いがする。

雨はしずかに降って、この空間はとても

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たぶんもう会えない

たぶんもう会えない

親類が余命宣告を受けるのは、これで二人目だ。
一人目は母方の祖父。長くて三か月、と言われたひと月後に亡くなった。
あの時も夏だった。夏に始まって、夏にすべてが終わった。

今度は父方の祖母。
ガンがあちこちに転移して、気丈な祖母は「延命はせえへん。痛み取りだけで」と答えたらしい。少々見栄っ張りで、少々人嫌いの祖母。きつい口調の関西弁でまくしたてられたことを思い出す。
そんな祖母に育てられた叔父は、

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つまらないことが好き

つまらないことが好き

市販の包装紙を用意する。

それを適当な大きさに切って、折る。上と下の角を斜めに切る。一度開いて、谷折りになっている部分を切り落とす。あとは丁寧に糊付けをすれば、封筒が完成する。
黙々と手作業で封筒を作っていくと、静かで満ち足りた気持ちになった。余計なことは考えず、封筒づくりに没頭する。ときどき一万円札を合わせて、大きさを確認。一万円も渡せる日は来るだろうか。だけど、渡せる準備をしておくのは大切な

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