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ナカノヒトリ
2022年11月28日 22:32
臓物って、外からは見えないんですよね。 何をいきなり言い出すんだ。と思われたかもしれません。もしくは、何を当たり前のことを、と思われたかもしれません。 特に意味なく、しみじみと。 なんとなくそんなことを思う朝。 今日は何を着ようかなって思って、とりあえずいつものメイクをしてから考えるかなって思った朝。 ラジオはずっとつけっぱなしで、だけど私が聞き取ったのは「今日は洗濯物がよく乾
2022年5月20日 23:12
三十歳頃から服を断捨離しまくっている。一時期、もう開き直って黒しか買わん! と思ったこともある。けっきょく、そこまで振り切れなかったけど。クローゼットの中は無彩色が多い。無彩色というか、ほぼ黒。黒は良い。下着は透けないし、小物に何を合わせても大丈夫だし、ラフにしていてもそこそこキチンとして見える。最近は靴やカバンも黒いものをメインに使っている。迷いがなくて快適。それでも人から言われるのは
2021年1月3日 13:03
はじめてお呼ばれした誕生会は、親友のゆうこちゃんの誕生会だった。 当時の私は小学校1年生。ゆうこちゃんは明るくて頭が良くて、内気な私にとってのあこがれだった。ゆうこちゃんのお姉ちゃんと合同で開かれたそのお誕生会に、お呼ばれしたのは同級生では私だけで、それはとても誇らしかった。 母といっしょに誕生日プレゼントを選び、緊張と期待で当日を迎えた。ゆうこちゃんのお姉ちゃんは何人もお友達を呼んでいて
2020年4月11日 18:25
たまにテレビを見ると、情報もネタが尽きてるなーと感じます。たぶん今必要なのは、というか欲しいのは笑いとか脱力とか、ゆるむことなんだよな。そう思い立って、2年程放置していたブログに脱力エッセイをのせることにしました。以前の読者さんが結構見つけてくれて驚き。せっかくなのでnoteにも転載します。■■■■■ここ数日でいちばん笑いが取れたのは、コロナウィルスのものまねでした。ただしく
2020年3月31日 15:15
気がついたらパン職人になっていました。といっても、商売にするとか免許をとったとかって話ではなくて。なんとなく息がつまっていたのでこころを無にしたい。と思って小麦粉をいじっていたらパン職人になっていました。あさひるばん、といちにち3回パンを仕込んであさひるばん、といちにち3回パンを焼きます。ほんとはもっと焼きたいような、仕込みたいような気がするけれど、貴重な食料をただただ消費していく
2019年10月20日 22:34
さいきん、なんだかとても忙しい。よく「忙しい」っていうのはネガティブな言葉で、心が亡くなるって書くんだぜとか言うけれども。いやいや、忙しいもんは忙しいでしょ。と思う。ちなみに心は亡くなってません。いろんなところからいろんな話が来たり、こちらから出したり、なんかやらねばならないことがどーっと表れたり(出現じゃなくて表面化だと思うのよね)している。ああ、波がきているなーって思う。
2019年1月28日 16:29
たまーに、こころの底から湧き上がってくるみたいに「ひとりになりたい」と思う。それは苦しくて切実で「だれともいたくいない、なにもしたくない、ひとりになりたい、どこか、どこかへ」って波。べつに何があったわけでもないし、日々うまくやってるにもかかわらず、だ。それなりにがんばっているけど、がんばりすぎということはなく。ひとりの時間は十分だって思えるくらい確保できていると思うし。わずらわしい人
2018年12月5日 22:40
今年得た考え方のひとつ。「みんなお金を払いたがっている」んじゃないか??その日、わたしはららぽーとという大型商業施設のなかを歩いていた。安いものなんて、まったくもって探していなくて。いつもはがっちり締めていた財布の紐がゆるゆるで。むしろ、思いっきりお金を払いたい。高くてもいい。自分が変わるような、劇的に変われるような「何か」がほしい。そんなことを思いながら。とってもと
2018年11月29日 13:49
自分が手帳を選ぶポイントのひとつに、「余白の量」がある。どちらかといえば多いほうがいい。でも、それで手帳自体が重くなるのはいただけない。余白ページとして独立したページがある手帳が好き。罫線はあってもいいし、なくてもいい。「ノート的なページ」。たぶん、使わない人はまったく使わないページだと思う。私もそこにしょっちゅう書き込むわけじゃない。思いついたことをいちいちそこに書き留めていた
2018年11月12日 15:22
頭を自動モードに切り替えて約1週間。とあることに気づいた。いろんなものが私のなかには、残らない。私は案外、変化を求めて動き回る。それによってそれなりの、人間関係が広がったり評価を得たりする。そしてある日すっぱりと手を離す。手を離す時は、もう二度とそれが手に取れなくてもいいとすら思う。いちばん最近のものでいえば、仕事。2年程つづけていた地元誌のコラムで、それなりに評判もよく毎
2018年9月26日 14:05
雨の日、特に冬でも春でもない雨の日はキッチンが似合う。今朝、ココアをうっかり沸騰させて鍋からあふれさせた。朝一番に歯医者に行ってから、水につけておいた五徳を金ダワシでじゃりじゃりとこする。窓からはほのかに光が入っている。そこはかとない明るさが心地いい。しばらく手入れをさぼっていたから、力を入れないと五徳の汚れは落ちない。手のひらからは錆びた匂いがする。雨はしずかに降って、この空間はとても
2018年8月30日 12:41
親類が余命宣告を受けるのは、これで二人目だ。一人目は母方の祖父。長くて三か月、と言われたひと月後に亡くなった。あの時も夏だった。夏に始まって、夏にすべてが終わった。今度は父方の祖母。ガンがあちこちに転移して、気丈な祖母は「延命はせえへん。痛み取りだけで」と答えたらしい。少々見栄っ張りで、少々人嫌いの祖母。きつい口調の関西弁でまくしたてられたことを思い出す。そんな祖母に育てられた叔父は、
2018年8月3日 11:30
市販の包装紙を用意する。それを適当な大きさに切って、折る。上と下の角を斜めに切る。一度開いて、谷折りになっている部分を切り落とす。あとは丁寧に糊付けをすれば、封筒が完成する。黙々と手作業で封筒を作っていくと、静かで満ち足りた気持ちになった。余計なことは考えず、封筒づくりに没頭する。ときどき一万円札を合わせて、大きさを確認。一万円も渡せる日は来るだろうか。だけど、渡せる準備をしておくのは大切な