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おうちパン職人のいちにち
気がついたらパン職人になっていました。
といっても、商売にするとか免許をとったとかって話ではなくて。
なんとなく息がつまっていたのでこころを無にしたい。と思って小麦粉をいじっていたらパン職人になっていました。
あさひるばん、といちにち3回パンを仕込んで
あさひるばん、といちにち3回パンを焼きます。
ほんとはもっと焼きたいような、仕込みたいような気がするけれど、貴重な食料をただただ消費していくのもどうなのって思って3回までとしています。
昨日からわたしはバゲットしか焼いていません。
「発酵に14時間以上かかるけど、こねなくても作れるしおいしい!」というところが気に入っています。
最初の2回はうまく発酵させられなくて、3回目からは外側バリバリ、中もちもちのバゲットが焼けるようになりました。プレーンなバゲットを、小さな試行錯誤を繰り返しながらあと20回は焼くと思います。ほかの人が気にしないような小さな点を試行錯誤していくのが好きなのです。納得するまで、そして納得してからはあじわうようにそれを続けます。いつまでも。
なにかをしています。といえばそれは、それなりに難しくなければならないらしい。
専門でなければならないらしい。
賞をとっていなければならないらしい。
お金を稼いでいなければならないらしい。
儲けていなければならないらしい。
つねにそれなりの質と量で、それなりのスピードで生み出し続けていなければらならないらしい。
それができないのなら、ダメらしい。
「なんだあなたってたいしたことないのね」
って。
なにもしていない人はとても強い。
「ならないらしい」をずっとやってきたけれど、つかれるわりに満足度がとても低い。自分のほしいものがそこからずれているのでしょう。
おうちパン職人として、まいにちパンを作るように、小さな小さな満足を積み重ねる日々を送ろうか。
具体的にどんな日々なのかは、いまいちよくわかりませんが。
だけどわたしはそういう日々を送りたいのだと思います。
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