【質問力UP】相手に前もって良いイメージを与えて決定権を渡すと必ずいい返事がもらえるテクニック『プリフレーム』と『決定権』
プリフレームとは、相手に前もって良いイメージをもってもらうことです。
人にお願いや質問をする場合、このプリフレームを活用することで相手から必ずいい返事をもらえるようになります。
今回は、相手に前もって良いイメージを与えるといい返事がもらえる質問テクニック『プリフレーム』と『決定権』の2つを紹介していきます。
プリフレームとは
プリフレームとは、NLP(最先端の心理学)でも推奨されているテクニックであり、相手に前もって良い先入観をもってもらうことを指します。
◆NLPとは神経言語プログラミングの略で最先端の心理学です。
・Neuro-(神経)
・Linguistic-(言語)
・Programing-(プログラミング)
質問をすると組織内トラブルの90%は防げる
組織内のトラブルはコミュニケーションのミスが90%を占めています。
質問することでお互いに認識した内容をすり合わせることができるので、トラブルを事前に防ぐことができます。
しかし、質問の方法を間違えると「質問」は「詰問」へと変わってしまいます。
◆質問と詰問の違い
質問:疑問点をすり合わせることで問題解決ができる。
詰問:質問の形で相手を責めてしまっている。
嫌われている人は、質問をしているように思っていても相手から見ると詰問をしています。
詰問をされた相手が取る行動は2つしかありません。
逃げるか、反発するかです。
親に宿題をやったのか聞かれたとき、今やろうと思ったのに!と答えた方いますよね。
さらに、いわれてからやるのは嫌なので逃げてしまいます。
そこで、質問する力を鍛えるために具体的な2つのテクニックを紹介していきます。
①プリフレームをかける
プリフレームをかけるとは、相手が持つ先入観(イメージ)を会話のはじめに良い方向に変えてしまうことを意味します。
人間は誰しもフレーム(視点)を持っていて、フレームを持ってモノやコトに色を付けて判断しています。
◆具体的な例で人間の持つフレームの種類を紹介しましょう。
①お金
ネガティブなフレーム=卑しい、汚い
ポジティブなフレーム=夢をかなえるのに使える便利な道具
②苦情
ネガティブなフレーム=めんどくさい、関わりたくないこと
ポジティブなフレーム=会社の誠実さをアピールするチャンス
このように同じモノやコトでも、相手次第で判断基準が変わってしまうことは多くあります。
質問する相手に、ポジティブなイメージを与えてから質問に入るといいでしょう。
②決定権を相手に渡す
人は責められると逃げてしまう生き物です。
人間には安全・安心欲求があります。
決定権がないと、意思決定ができない環境をストレスに感じてしまうので、無意識に安全でない危険な状況と思い込んでしまうのです。
危険な状況にある相手に質問しても、いい答えは返ってきません。
例1:「この水はおいしいからから絶対買って飲んでください!」
絶対という押し付けの情報は、本当においしいのかな?と疑ってしまいます。
断りづらくなるし、決定権がないので買わされることが嫌になります。
人間は、誰かに押し付けられたことよりも自分で決めたことの方に意義を感じます。
例2:「この水は買うほどおいしいでしょうか?」
と質問することで相手に決定権を与えましょう。
相手は決定権をもらえているので、安心して返事をすることができます。
・おいしいかどうかを決定する権利がある。
・買うかの判断をする権利がある。
①プリフレームと②決定権を活用した使用例
◆部長に部下が質問する場合
すばらしいプロジェクトですね!
ぜひ課のメンバーで協力して、このプロジェクトを部長が思い描くイメージに沿って成功させたいと思います。
そのためには、部長が描いているプロジェクトをもっと深く共有したいと思います。
つきましてはプロジェクトに関する一連の詳しい質問をさせて頂きたいのですがよろしいでしょうか?
このように、相手にプリフレーム(良い先入観)を伝え、決定権を与えることで、うまく質問をすることができました。
最後に
今回は、相手に前もって良いイメージを与えると、いい返事がもらえる質問テクニック『プリフレーム』と『決定権』の2つを紹介しました。
人にお願いや質問をする場合、このプリフレームを活用することで相手から必ずいい返事をもらえるようになります。
質問するときには、相手が情報を受け入れやすい状態に仕上げてあげることが大切で、コミュニケーション上手は相手にとって安全なフレーム(視点)を作り出す名人なのです。
必ずいい返事をもらえるように、プリフレームと決定権を相手に与えることを意識してみましょう♪
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