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転職することは悪くない『プロティアン・キャリア』とは?

「プロティアン・キャリア」とは、環境の変化に応じて自分自身も変化させていく、柔軟なキャリア形成のことをいいます。

現代の日本は、終身雇用制度が崩壊したので「プロティアン・キャリア」のような「環境が変われば、自分も変化していける柔軟さ」持ち、会社が危なくなったら転職などを自分の意志で決定することが重要になります。

今回は、転職することは悪くないことを説明した『プロティアン・キャリア』について紹介していきます。

ダグラス・ホール

「プロティアン・キャリア」の提唱者は、ボストン大学のマネジメント行動学教授ダグラス・ホールです。

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ホールは、キャリアとは他者との関係の中で互いに学び合うことで形成されていくとする関係性アプローチを重視しました。

ホールは、心理的成功こそがキャリア発達の最終目標であると考え、次のようにキャリアを定義しました。

ホールの考えた「キャリアの定義」

①キャリアとは、成功や失敗を意味するのではなく、早い遅いでもない。

②キャリアは、歩んでいる本人によって評価されるものである。

③主観的なキャリアと客観的なキャリアは、双方を考慮する必要がある。

④キャリアとはプロセスであり、仕事に関する経験の連続である。

ホールの考えるキャリアとは、仕事に関する経験のことで行動をした本人が評価するものだが、他人からみた自分のイメージも認めることを意味します。

プロティアン・キャリアとは?

「プロティアン・キャリア」とは、環境の変化に応じて自分自身も変化させていく、柔軟なキャリア形成のことをいいます。

プロティアンとは、「変幻自在である」という意味です。

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会社組織や他人から与えられるキャリアではなく、自分の意志で柔軟に方向転換できるのが「プロティアン・キャリア」になります。

昔の日本は、工場で指示に従う労働者を雇っていましたが、現代では自分で考え行動できる労働者が重宝されています。

企業の平均寿命が20年も続かないことを知り、自分の意志で転職することは「プロティアン・キャリア」に習った行動とも言えます。

2つのコンピテンシーとは

コンピテンシーとは「職務や役割において優秀な成果を発揮する行動特性」のことです。

会社の中でも優秀な成果を出す人には、何かしら共通する思考、行動などが見られるので、共通する思考や行動を見つけ出し、他の人に共有できれば生産性がUPさせることができます。

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「プロティアン・キャリア」では、2つのコンピテンシーが必要になります。

①アイデンティティ

自分の価値観や興味、能力、計画に気付く能力です。

②アダプタビリティ

キャリアを構築するために変化を受け入れ、適用する能力です。

まとめると、自分の価値観を理解して変化に対応できる人は、プロティアン・キャリアを使いこなすことができます。

入社してから3年以内に転職したとしても、「自分の価値観に合わないことを理解して転職する」という変化を選んでいるので、堂々としていればいいのです。

これからの時代は「プロティアン・キャリア」のように、自分に合う合わないを判断し、自分の意志で行動を変化させることができる人材が重宝されます。

最後に

今回は、転職することは悪くないことを説明した『プロティアン・キャリア』について紹介しました。

プロティアン・キャリアとは、環境の変化に応じて自分自身も変化させていく、柔軟なキャリア形成のことをいいます。

プロティアンとは、「変幻自在である」という意味です。

プロティアン・キャリアを使いこなすには、自分の価値観と適用力が必要でした。

現代の日本は、終身雇用制度が崩壊したので「プロティアン・キャリア」のような「環境が変われば、自分も変化していける柔軟さ」持ち、会社が危なくなったら転職などを自分の意志で決定することが重要になります。

入社してからすぐに転職したとしても、「自分の価値観に合わないことを理解して転職する」という変化を選んでいるので、堂々としていればいいのです。

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