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企業がどう動くかを説明するときに使用する『ゲーム理論』
企業が戦略を練るときには、『ゲーム理論』と呼ばれる理論がつかわれます。
ゲーム理論とは、経済現象を解明するためにつかわれるツールで、将棋やチェスのように、先手と後手がお互いに相手の次の手を読み合いながら自分の手を選択する考えのことです。
今回は、企業がどう動くかを説明するときに使用する『ゲーム理論』について紹介していきます。
ゲーム理論とは
ゲーム理論とは、経済現象を解明するためにつかわれるツールで、プレイヤー(企業)が意思決定する際に、他のプレイヤーが自分の行動にそう対応してくるかを予想したうえで自分にとって最も有利になる行動を決定することです。
将棋やチェスのように、先手と後手がお互いに相手の次の手を読み合いながら自分の手を選択するようなものです。
こちらが○○で動いたら相手も△△してくるだろう。
だからこちらは××で攻める
といったゲームのようなやりとりから名前がつきました。
ライバル企業同士では、相手の動きを予想して動かないと勝つことができませんのでゲーム理論がよくつかわれます。
ゲーム理論で使われる用語
①戦略:ゲーム理論では、意思決定の主体であるプレイヤーが選択できる手を「戦略」とよびます。
②ペイオフ:各プレイヤーがそれぞれ特定の戦略を選択した結果、各プレイヤーが手にする利益を「ペイオフ」とよびます。
③ナッシュ均衡:お互いの戦略を前提に、双方のプレイヤーが最適な戦略を選択している状態を「ナッシュ均衡」とよびます。
※ナッシュ均衡は、アメリカの数学者ジョン・ナッシュにちなんで名づけられました。
例、ちょっとだけ裕福な家庭の話
ゲーム理論で使われる用語を、ある家庭を例に使用してみます。
『夫婦の設定』
夫は、苦手な家事をしたくない+妻と家事についてもめたくない。
妻は、家事を分担してほしい+自分の時間がほしい。
『戦略』
夫は、妻に家事について外注を提案する。
妻は、家事をマニュアル化するので分担してほしいと提案する。
『ペイオフ』
夫は、いやな家事を負担することも、分担でもめることもなくなって満足する。
妻は、妻は家事を分担する必要がなくなって、自分の時間が確保できる。
『ナッシュ均衡』
夫と妻の意見をもとに、家事をマニュアル化して外注したので、もめごとの種がなくなり、時間の確保に成功した。
夫と妻は、最終的にもめごとを回避し、時間の確保ができたので最適な選択ができています。
最後に
今回は、企業がどう動くかを説明するときに使用する『ゲーム理論』について紹介します。
ゲーム理論とは、経済現象を解明するためにつかわれるツールで、プレイヤー(企業)が意思決定する際に、他のプレイヤーが自分の行動にそう対応してくるかを予想したうえで自分にとって最も有利になる行動を決定することです。
将棋やチェスのように、先手と後手がお互いに相手の次の手を読み合いながら自分の手を選択するようなものです。
こちらが○○で動いたら相手も△△してくるだろう。
だからこちらは××で攻める
といったゲームのようなやりとりから名前がつきました。
企業が戦略を練るときには、『ゲーム理論』と呼ばれる理論がつかわれているのです。
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