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世界情勢でかわる投資家の恐怖指数『VIX』

投資家は、コロナなど国をまたぐような事件や出来事が起きるとアメリカの株式市場に対して不安を覚えます。

投資家の不安を数値化したものが『VIX』と呼ばれるもので、別名恐怖指数と呼ばれています。

今回は、世界情勢でかわる投資家の不安を数値化した恐怖指数『VIX』について紹介していきます。

VIXとは

VIXとは、Volatility Indexの略でシカゴオプション取引所がS&P500種指数のオプション取引の値動きをもとに算出・公表している指数です。

簡単にいうと「アメリカ株式市場に対する投資家の心理状態をあらわす指数のこと」で高いほど不安が強いことを示します。

別名「恐怖指数」と呼ばれています。

なにごともなければ10~20の範囲内を動き、大きな世界的動乱が起きると数値が跳ね上がります。

恐怖指数の具体例


世界的に起きた出来事を数値化したVIXですが、コロナなど世界情勢に影響があると一気に跳ね上がります。

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1990年:クェート侵攻時に36

1997年10月:アジア通貨危機で38

1998年8月:ロシア通貨危機で46

2008年9月: リーマン破綻で48.4

2008年10月:リーマンショックで89.53

2015年8月:中国減速懸念で53.29

2018年2月:米国景気悪化懸念で50.3

2020年3月:コロナショックで85.47

2021年3月:コロナショック経過中で35

数値をみるとリーマンショックとコロナがどれだけ投資家に影響を与えたかが分かりますね。

VIXは、アメリカ市場への不安なのでアメリカに直接大きく影響したリーマンショックとコロナの影響は通常の4倍以上数値を伸ばしました。

投資をするならVIX値が高いとき


アメリカのインデックスファンドへ投資をする場合、VIX値が高くなったときがねらい目かもしれません。

①2020年3月:コロナショックで85.47

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⇒S&P500の価格:7,742円

②2021年3月:コロナショック経過中で35

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⇒S&P500の価格:13,641円

この記録をみると、VIXの指数と連動して株価が変わっているのが分かります。

2020年3月コロナショックのときのVIXは85.47で株を7,742円で購入することができました。

しかし、2021年3月コロナショック後のVIXは35なので株を13,641円で購入することになります。

つまり、VIX指数で投資家の不安を知ることができれば、半額で株式を購入することができるのです。

ちなみに2021年8月現在の株価は、ワクチン接種による安心感から15,678円になっています。

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まとめ


・VIXとは、アメリカ株式への投資家の不安を数値化したもの。

・リーマンショックやコロナなど世界情勢に影響を与える出来事があるとVIX指数は上がる。

・VIX指数が高いとアメリカ株の価値は下がる。

・VIX指数をみるとアメリカ株の買いどきがわかる。

最後に

今回は、世界情勢でかわる投資家の不安を数値化した恐怖指数『VIX』について紹介しました。

投資家は、コロナなど国をまたぐような事件や出来事が起きるとアメリカの株式市場に対して不安を覚えます。

投資家の不安を数値化したものが『VIX』で、別名恐怖指数と呼ばれています。

VIXとは、Volatility Indexの略で「アメリカ株式市場に対する投資家の心理状態をあらわす指数のこと」で高いほど不安が強いことを示します。


リーマンショックとコロナの影響は、通常時の約4倍以上の恐怖指数を記録し株価が暴落しました。

次にアメリカ株式市場へインデックス投資などをする場合は、『VIX』の数値を気にしてみてくださいね。

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沼ペンギン
80歳まで生きるとすると、人生の残り日数は3万日です。 40歳だと1万5千日、仕事・睡眠・プライベートの3つで分けると5,000日 プライベートタイムを家事・風呂食事・趣味の3つで分けると1,666日しかありません。 そんな貴重な時間を使って読んで頂き嬉しいです!