【ケンカ回避】自分の常識は他人の非常識だからケンカが起きるのは当然『フォールス・コンセンサス効果』を学んでケンカを回避しましょう
あの人は何回注意しても、遅れてくるんだよな(怒)
そんな経験ありませんか?
社会に出ると自分にとって常識なことも、他人から見ると常識でなかったりして衝突したりしますよね。
自分の信じる意見が大多数派であると思い込んでしまうことを「フォールス・コンセンサス効果」と呼びます。
今回は、ケンカを回避するために必要な知識「フォールス・コンセンサス効果」を紹介していきます。
フォールス・コンセンサス効果とは?
「フォールスコンセンサス」とは、みんなが自分と同じように考えて同じように行動するはずと思い込んでしまうことです。
自分を常に「多数派・正常・常識人・普通」と思い込んでしまうのです。
自分がそう思っているのであれば、他人も同じように思っているので意見がぶつかってケンカになってしまいますよね。
スーパーマーケットで行われた心理学実験
アメリカの心理学者リー・ロスがスーパーマーケットで行った実験があります。
◆スーパーマーケットで行ったアンケート調査実験
スーパーマーケットから出てきた人に、「ここで買い物をするのはお好きですか?」と質問をします。
相手は「好きですよ」や「家から近いし、お肉が安いから」と答えます。
相手が答えてくれたらインタビュアーはすかさず、「そうですか、ではそのコメントをこのスーパーのCMに編集なしで使いたいのですがご協力願えませんか?CMに使ってよければサインをしてください。」と頼みます。
このようなお願いに対して書類にサインする人、書類にサインしない人の割合はこうなりました。
サインする人:66%
サインしない人:34%
実はここからが本番です。
インタビュアーがサインを求めた際に、あなたと同じようにサインを書いてくれる人(もしくはサインを書いてくれない人)は何人いると思いますか?と質問しました。
すると、サインをしてくれる人の75%が「みんなも自分と同じくサインしてくれるだろう」と答えました。
反対にサインを断った人の57%が「みんなも自分と同じくサインしてくれないだろう」と答えました。
サインする人:66%
⇒自分と同じサインする派が「75%」いると信じている
サインしない人:34%
⇒自分と同じサインしない派が「57%」いると信じている
このように、自分の信じている事実はみんなもそうだろうと実際より多く見積もったのです。
人は自分の意見や判断が当たり前で、他の人もそうだろうと考えます。
さらに自分に賛同しなかった人の判断や選択はおかしいと決めつけてしまいます。
毎回始業3分前に濡れた髪のままギリギリ出社する女性Aさん
わたしの失敗談を紹介します。
わたしはある部署の責任者でした。
始業10分前には朝礼をして、その日の注意事項や伝達事項を発表して情報共有するのですが、毎回始業3分前に濡れた髪のまま出勤する部下の女性Aさんがいました。
当然、朝礼が終わりかけている時間なので落とし込みたい情報のほとんどがAさんにだけ伝わりません。
そのせいでAさんは業務開始してからすぐに、わからないことにぶつかり仕事が止まり、周囲に質問をしたりして人手が奪われるのです。
注意をしても改善されませんでしたが、冷静に考えてみると始業時間の10分前に朝礼をやることは法律的にはNGなんですよね。
会社の為を思ってやっている朝礼も、相手のAさんからしたらなんで始業10分前に大事な情報を伝達するんですか?という言い分だったのでしょう。
始業3分前に出社するのは非常識でみんなに迷惑をかけていると思い込んでいた私
始業10分前に行われる朝礼を変だと思ってストロングスタイルを貫いたAさん
お互いに、正しいと思っていたからこそ衝突していたのです。
今では10分前に朝礼をするのではなく、始業時間から朝礼をするべきだと思いますし、法律違反なのに正義面して注意していた自分はヤバイとすら思います。
後日、わたしはAさんに謝罪しました。
そのときのAさんは泣きそうになっていましたし、その姿を見たわたしもウルウルしてしまいました。
当時のわたしはみんながそうやっているし、仕事にも支障が出ているのになんでルールを守らないんだ(怒)と本気で思っていました。
わたしは、約束の30分前どころかもっと早く到着する性格なので(笑)
最後に
今回は、ケンカを回避するために必要な知識「フォールス・コンセンサス効果」を紹介しました。
人は自分の意見や判断が当たり前で、他の人もそうだろうと考えます。
さらに自分に賛同しなかった人の判断や選択はおかしいと決めつけてしまうものです。
裏返してみると相手も同じように自分が正しいと思っているのです。
意見がぶつかってケンカになりそうになったら「フォールス・コンセンサス効果」を学んだアナタが先に『51%』の思い遣りをもってゆずってあげましょう。
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