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【RFM】医療従事者のための『三省』とその継続方法

📖 今日の教え

原文
曾子曰く、吾、日に三たび吾が身を省みる。人のために謀りて忠ならざるか、朋友と交わりて信ならざるか、伝わりて習わざるか。


曾子がいわれた。
「私は私自身の行動を、毎日何回も怠らず振り返って観察している。それは、人のために物事を考えて自身の努力に不足な点はなかったか、友人と交際して自分の言動に不誠実な点はなかったか、また先生から学んだことを放っておき復習しなかったことはなかったか、というようにである。
このように日頃から観察反省して、忠義でなかったこと、あるいは信頼に応えなかったこと、またあるいは復習しなかったことがあったことと、必ず反省し矯正に努めた」

🌱 考察

渋沢氏はこの教えをもって、「日頃の頭のトレーニングにもなる”三省”」だと述べている。
この三省の内容は上記訳の太字で示した箇所であるが、多くの自己啓発本にも書いてあるような内容ではないだろうか。それが、古代中国から伝えられていたという素晴らしさを感じる。

さて、この内容を読んで意義を唱える者は少ないと思うが、「ふむふむ、確かにそうだよな、、、」と思ってはいるものの実践には至っていない者はとても多いのではないだろうか。
特に医療従事者は、患者さんとの信頼関係、治療の質の向上と医学の発展のための自己研鑽に関して日々内省すべく、この三省は非常に重要である。
そのため、今回はこの三省を継続させるヒントをお伝えしたい。

なお、このからお伝えする方法は以下の記事を参照にし、私自身がこれから継続していこうとする方法である。何故、既に行っている方法ではなくてこれから行おうとする方法を紹介するかというと、以下の記事の『パブリック・ポスティング』効果を狙っているために他ならない。

▶『三省』の継続方法
ノートの表紙に『三省』を大きく目立つように記載する。
毎日、この反省と、反省と通して感じた主観(※後述)を手書きで書く。
その際、『習慣レバレッジ』を用いて、自身の生活習慣に合わせて書く時間帯を決める。私の場合は、毎朝30分程度一人の時間を作り自己学習をする習慣を既にもっているため、その最初の5分を使う。または、昼休みも一人になれるタイミングであるからその時に書く(主に前日の三省)。
こうした記録を通して『セルフモニタリング』する。すなわち、記録を通して浮かんだ発想などを行動に変えていく。

※何故、反省だけでなくそのとき感じた主観も書くかというと、経営学者 野中郁次郎先生の以下の授業を参考にしたためだ。『主観』こそが、私独自の発想を生む原料となる。


論語に詳しい方には、「おいおい、不言実行じゃないんかい」と突っ込まれてしまいそうだが、残念ながら私はそこまで意思が強くない。だが、不言実行とまではいかなくても、有言不実行は絶対に避けたい。これは、論語を学び、不言実行を胸に刻んでいるからこそ、『パブリック・ポスティング』をする重みが生まれる、というわけだ。
さあ、ここまで書いたからにはしっかりと実行していこう。いつか、不言実行の境地に達するために。

子貢、君子を問う。子の曰わく、先ず其の言を行ない、而して後にこれに従う。
(訳;子貢が君子のことをおたずねした。孔子は述べた。「まずその言おうとすることを実行してから、あとでものを言うことだ。」)
論語

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本記事は、以下の本を参考に作成しています。

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