瞑想アプリの使用は睡眠障害の治療となりうるか?
▼ 文献情報 と 抄録和訳
睡眠障害のある成人の睡眠関連症状の治療を目的としたマインドフルネス瞑想のモバイルアプリの検証。無作為化比較試験
Huberty JL, Green J, Puzia ME, Larkey L, Laird B, Vranceanu AM, Vlisides-Henry R, Irwin MR. Testing a mindfulness meditation mobile app for the treatment of sleep-related symptoms in adults with sleep disturbance: A randomized controlled trial. PLoS One. 2021 Jan 7;16(1):e0244717.
[ハイパーリンク] DOI, PubMed(Full text), Google Scholar
✅ 結論
瞑想アプリ”clam”の使用は、睡眠の質を向上させる
[目的]
この無作為化比較試験の目的は、市販のマインドフルネス瞑想用モバイルアプリ(Calmアプリ)が、睡眠障害(不眠症重症度指数スコア10以上)を有する成人の疲労感(主要評価項目)、睡眠前の覚醒、日中の眠気(副次評価項目)の軽減に有効であるかどうかを、待機リスト対照群と比較して検証することであった。また、Calmアプリの使用(すなわち、介入へのアドヒアランス)と睡眠の質の変化との関連も、介入群のみで検討した。
[方法]
睡眠障害のある成人を募集した(N = 640)。適格で同意を得た参加者(N=263)を,介入群(N=124)または待機リスト対照群(N=139)に無作為に割り付けた。介入群は8週間にわたり,Calmアプリを用いて1日10分以上の瞑想を行うよう求められた。疲労、日中の眠気、睡眠前の覚醒は、両群ともにベースライン時、中間期(4週間)、介入後(8週間)に評価されたが、睡眠の質は介入群でのみ評価された。
[結果]
Calmアプリを8週間使用することで、待機リスト対照群と比較して、日中の疲労(p = 0.018)、日中の眠気(p = 0.003)、認知的覚醒(p = 0.005)および身体的覚醒(p < 0.001)が有意に減少したことが示唆された。介入群では、Calmアプリの使用は、睡眠の質の改善と関連していた(p < 0.001)。
[結論]
この無作為化比較試験では、Calmアプリが、睡眠障害のある成人の疲労、日中の眠気、および睡眠前覚醒の治療に使用できることが示された。Calmアプリが手頃な価格で広く利用できることを考えると、これらのデータは、睡眠障害に伴う睡眠関連症状を改善するモバイルアプリをコミュニティレベルで普及させる上で重要な意味を持つ。
▼ So What?:何が面白いと感じたか?
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✅不眠を訴える入院患者は多い。対応策は様々あるだろうが、”瞑想アプリ”を使用してみることは、スマホをもっている方であれば誰でも可能だ。最近はご高齢の方でもスマホを使用していることが多いから、不眠を訴えられている際には提案してみるものありだろう。
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私は瞑想アプリは特に”Meditopia”を使用している。愛用者も多いので是非使ってみて頂きたい。
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最後まで読んで頂きありがとうございます。今日も一歩ずつ、進んでいきましょう。
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