熱帯の有用果実
熱帯産の有用果実を、百種以上、紹介しています。
カラー写真が多く、説明も詳しいです。たいへん良い図鑑です(^^)
二〇一一年現在では、類書がいくつかありますが、本書が刊行された二〇〇〇年当時では、画期的な本でした。
それまでは、「日本語で読めて、カラー写真もたくさん載っている、熱帯の果実の図鑑」というものが、ほとんど存在しなかったのです。
本書には、一種の熱帯の果樹ごとに、ラテン語の学名・正式な日本語名(標準和名)・英語名の三つの名が載っています。日本語の別名も、載っていることが多いです。
この点が、ポイントが高いですね(^^)
なぜかといえば、植物には、別名が多いものだからです。これは、熱帯の果樹に限りません。
一つの名だけでは、どの種に当たるのか、図鑑を見ても、わからないことがよくあります。三つの名があれば、検索の際に、たいがい、どれかが引っかかってきます。
近年の日本では、熱帯の果物が、だいぶ知られるようになりましたね。マンゴーや、アボカドなどです。
けれども、熱帯の果実の豊かさは、普通の日本人の想像を越えています。本書を読めば、その豊かさがわかります(^^)
本書に載っているのは、食用の果実に限りません。アラビアコーヒーやカカオのように嗜好品になるもの、コショウやバニラのように香辛料になるもの、染料や油料になるもの、観賞用になるものまで、載っています。
この点も、とても嬉しいです。
以下に、本書の目次を書いておきますね。
この本の使い方
用語解説
フルーツ・ナッツ類
マンゴー
タマゴノキ
スポンディアス・プルプレア
カシューナッツ
トゲバンレイシ
チェリモヤ
バンレイシ
アテモヤ
オオバナカリッサ
ドリアン
パキラ・アクアティカ
ピタヤ
パパイア
ババコ
キワノ
ビワモドキ
ケガキ
アメダマノキ
オンコバ
マンゴスチン
など
嗜好料
アラビアコーヒー
コンゴコーヒー
カカオ
ビンロウ
キンマ
香辛料・香料
ダイウイキョウ
オールスパイス
ニクズク
コショウ
バニラ
染料・油料
ベニノキ
ククイノキ
ギニアアブラヤシ
観賞用
ボーモンティア・グランディフロラ
ミフクラギ
プルメリア・オブツサ
シェフレラ
チョウトリカズラ
ソーセージノキ
ローソクノキ
ゲッカビジン
ゴバンノアシ
モンキー・ナッツ
ホウガンノキ
ゴールデン・シャワー
ミッキーマウスノキ
ドゥランタ
アナナス・ナヌス
センナリバナナ
ムサ・ヴェルティナ
オオミヤシ
アダン
ビヨウタコノキ
食品成分表
主な参考文献 欧文文献 主な撮影地
さくいん